(公民)

【LINEとヤフーの統合で話題】独占禁止法とは?元社会科教員がわかりやすく解説するよ

【LINEとヤフーの統合で話題】独占禁止法とは?元社会科教員がわかりやすく解説するよ「LINEとヤフーの統合の話で独禁法(ドッキンホウ)っていう言葉が出てきたんだけど…独占禁止法って何?」

このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。

 

こんにちは。もちお(@softenisuke)です。

 

本記事では、

独占禁止法とは何なのか?

について説明をします。

 

この記事を読むと

  • 独占禁止法とは何なのか?が、良い感じにわかる

 

この記事の信頼性

僕(もちお)は、元社会科教員。

  • 社会について、それなりにくわしい
  • わかりやすく説明するのが、それなりに得意

 

※中学生でもわかるように、専門的になりすぎないように説明します。

 

独占禁止法の目的

独占禁止法の説明画像

独占禁止法とは、一言で言うと「競争を促進するための法律」です。

 

「商品を作って、売る」…これが商売(ビジネス)です。

商品の種類は様々。

「商品 = 実物のモノ」の場合もあるし、「商品 = 形のないサービス」の場合もあります。

 

例えば、

  • テニスラケットを作って、売る
  • iPhoneを作って、売る
  • アプリを作って、売る
  • 髪を切るというサービスを、売る

これらは全て、商売(ビジネス)です。

 

 

独占禁止法の説明画像

で、ビジネスの世界では、商品を作る人(企業)が競争し合っていることが大事なのです。

 

というのも、商品を作る人がお互いに競争し合っていれば、自分の商品を消費者に選んでもらうために、より良い商品を作ろうと努力するし、より安い値段で商品を売ろうと考えるからです。

 

で、消費者は、いくつかある商品の中から「どれにしようかなー」って選ぶことができます。

 

 

もし競争がなかったら…こんなことになってしまいます。

 

独占禁止法の説明画像

例えば、ソフトクリームを作っている人がいたとします。

そのソフトクリームを作っている人たちが「みんなで800円で売ることにしようぜ」って約束をして競争をやめてしまったら、僕たち消費者は800円でソフトクリームを買わなければいけなくなってしまいます。

 

 

こういうこともありえます。

 

独占禁止法の説明画像

ソフトクリームを作る人が1人しかいなくなってしまった場合(独占した場合)。

「ソフトクリームを作っているのは自分だけだから、これ以上、品質を向上させなくていいや。値段も下げなくていいや。」って思う可能性も。

 

 

このように、ビジネスの世界で競争がなくなってしまうと消費者が損をしてしまいますし、商品の質は向上しないので社会的にも損をしてしまいます。

 

これはまずい!

 

ということで作られたのが、独占禁止法です。

 

独占禁止法の説明画像

独占禁止法という法律には、「商品を作る人(企業)同士が競争するような世の中にしよう」という思いが込められているのです。

 

独占禁止法の内容が守られているかどうかをチェックするのが、公正取引委員会という組織です(内閣府の外局)。

 

独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)

(目的)

第一条

 この法律は、私的独占、不当な取引制限及び不公正な取引方法を禁止し、事業支配力の過度の集中を防止して、結合、協定等の方法による生産、販売、価格、技術等の不当な制限その他一切の事業活動の不当な拘束を排除することにより、公正且つ自由な競争を促進し、事業者の創意を発揮させ、事業活動を盛んにし、雇傭及び国民実所得の水準を高め、以て、一般消費者の利益を確保するとともに、国民経済の民主的で健全な発達を促進することを目的とする。

 

 

独占禁止法の内容

独占禁止法の説明画像

では、独占禁止法はどんな内容なのか?についてです。

 

この記事では、重要な内容を4つ紹介します。

  1. 私的独占の禁止
  2. 不当な取引制限
  3. 企業結合の規制
  4. 独占的状態の規制

 

 

①私的独占の禁止

私的独占の禁止とは、「その業界を独り占めするなよ」ということです。

※実際には「独り」じゃなくても、いくつかの企業で協力して独占したらアウト。

 

独占禁止法の説明画像

「不当に安い価格」で売って他の人たちを潰しにかかったり、他の人が参入できないようにするのは、独占禁止法違反です。

 

例えば、アイスクリームが300円で売られている時に、いきなり「アイスクリームを50円で売ります!」って言って売りまくったら、他のアイスクリーム屋さんは潰れてしまいます。

これはダメ。

 

 

独占禁止法の説明画像

他の人を買収したりしてその業界を支配するのも、独占禁止法違反です。

 

例えば、他のアイスクリーム屋さんの株式をゲットしまくって、他のアイスクリーム屋さんを支配して、「アイスクリーム業界は全部オレの思い通りだ!」っていうのは、競争があるとは言えません。

なのでダメ。

 

独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)

(定義)

第二条

この法律において「私的独占」とは、事業者が、単独に、又は他の事業者と結合し、若しくは通謀し、その他いかなる方法をもつてするかを問わず、他の事業者の事業活動を排除し、又は支配することにより、公共の利益に反して、一定の取引分野における競争を実質的に制限することをいう。

 

 

②不当な取引制限

不当な取引制限とは、「企業同士で相談し合って競争しないようにするのはダメだぞ」ということです。

 

独占禁止法の説明画像

本来自主的に決めるべき「商品の価格」や「商品の生産量」などを、お互いに連絡を取り合って共同で決めるの(=カルテル)は、独占禁止法違反です。

 

例えば、アイスクリーム屋さん同士で「みんなで800円で売ろうね」と相談して決めるのは、競争があるとは言えません。

なのでダメ。

 

独占禁止法の説明画像

国や地方公共団体などの公共事業や部品調達の入札の時に、事前に相談して「受注する人」や「金額」を決めてしまうの(=入札談合)は、独占禁止法違反です。

 

例えば、「政府は毎月アイスクリームを1,000個書います!売ってくれるアイスクリーム屋さんは手をあげてください!その中で一番安くて良いアイスクリームを選びます(=入札します)」っていう時。

アイスクリーム屋さん同士で、「今月選ばれるのはオレな。1個300円ってことにするから、お前たちは1個1,000円にしてくれ。」「オッケー。来月はオレな」って事前に取り決めをするのは、競争をしているとは言えません。

なのでダメ。

 

独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)

 

(定義)

第二条

この法律において「不当な取引制限」とは、事業者が、契約、協定その他何らの名義をもつてするかを問わず、他の事業者と共同して対価を決定し、維持し、若しくは引き上げ、又は数量、技術、製品、設備若しくは取引の相手方を制限する等相互にその事業活動を拘束し、又は遂行することにより、公共の利益に反して、一定の取引分野における競争を実質的に制限することをいう。

 

 

③企業結合の規制

企業結合の規制とは、「企業同士が結合して強くなりすぎるのはダメだぞ」ということです。

 

独占禁止法の説明画像

他の企業が競争できなくなるような企業結合は、独占禁止法違反です。

 

例えば、LINEとヤフーの統合では、「LINEとヤフーが統合したら、●●業界で強くなりすぎて、競争がなくなっちゃうんじゃないの?」ということが言われています。

なので、LINEとヤフーの統合が独占禁止法違反にならないかどうか?をチェックすることになります。

 

独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)

(会社の株式保有の制限、届出義務)

第十条

 会社は、他の会社の株式を取得し、又は所有することにより、一定の取引分野における競争を実質的に制限することとなる場合には、当該株式を取得し、又は所有してはならず、及び不公正な取引方法により他の会社の株式を取得し、又は所有してはならない。

 

 

④独占的状態の規制

独占的状態の規制とは、「企業が強くなりすぎて業界を支配するようになったらダメだぞ」ということです。

 

独占禁止法の説明画像

ある企業が競争に勝ち、強くなりすぎてしまった結果、ある分野で50%以上のシェアを持っていて、値段を下げられるのに下げなかったりすると、独占禁止法違反になります。

 

例えば、あるアイスクリーム屋さんが一人勝ちしているような状況で、「本当は100円で売れるけど500円で売るわー」みたいなことをすると、消費者が損をしてしまいます。

なのでダメ。

 

独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)

 

(定義)

第二条

この法律において「独占的状態」とは、同種の商品(当該同種の商品に係る通常の事業活動の施設又は態様に重要な変更を加えることなく供給することができる商品を含む。)(以下この項において「一定の商品」という。)並びにこれとその機能及び効用が著しく類似している他の商品で国内において供給されたもの(輸出されたものを除く。)の価額(当該商品に直接課される租税の額に相当する額を控除した額とする。)又は国内において供給された同種の役務の価額(当該役務の提供を受ける者に当該役務に関して課される租税の額に相当する額を控除した額とする。)の政令で定める最近の一年間における合計額が千億円を超える場合における当該一定の商品又は役務に係る一定の事業分野において、次に掲げる市場構造及び市場における弊害があることをいう。

この後の文章は長くなるので、こちらで。

 

独占禁止法とは何なのか?のまとめ

以上、

独占禁止法とは何なのか?

について解説をしました。

 

まとめると、

独占禁止法の説明画像

独占禁止法とは、一言で言うと「競争を促進するための法律」

 

  1. 私的独占の禁止
  2. 不当な取引制限
  3. 企業結合の規制
  4. 独占的状態の規制

が重要な内容。

となります。

 

もちお(@softenisuke)でした。

関連記事

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です