(公民)

立憲主義とは?東大卒の元社会科教員がわかりやすく簡単に解説する

立憲主義とは?東大卒の元社会科教員がわかりやすく簡単に解説する「立憲主義って何?」

このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。

 

こんにちは。もちおです。

 

立憲主義って、わかったようでわからない言葉ですよね。

 

もちお
もちお
中高生の公民(政治)の授業で勉強するんですけど、教員として教えていて思ったのは、

立憲主義は、理解しづらい「つまずきポイント」だということ。

 

そこで本記事では、

立憲主義

について説明をします。

 

この記事を読むと

  • 立憲主義についてわかる

 

この記事の信頼性

僕(もちお)は元社会科教員

ざっくりと学校の勉強の経歴(?)を書くと、こんな感じ。

  • 小学生の時は偏差値40台だったけど、「学年で10位以内に入ったら携帯電話を買ってあげる」という親の甘い言葉で火がつき、猛勉強。その結果、
  • 中学生では、塾に行かずに学年1位
  • 高校では、学年で1ケタの順位をキープ
  • 東大文科三類不合格
  • 浪人(Oh…)
  • 東大模試で文科三類1位
  • 東大に合格

 

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立憲主義とは

立憲主義を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【民主主義との対立?】

立憲主義

憲法によって政治権力を制限するという考え

 

政治権力っていうのは、簡単に言うと「いろんな考えをもつ人間たちをまとめる時の強制力(をもつ人)」のことです。

(言葉で説明するのが難しい)

 

例えば、ある国に王様がいて、その王様が思う通りにみんなが動くとしたら、その王様にはものすごい大きな政治権力があると言えます。

 

他にも、

  • ルールと罰則を作る
  • ルール通りになっているかをチェックして、ルール通りじゃなかったら処罰する

っていうのも、いろんな考えをもつ人間たちをまとめることにつながるので、政治権力です。

 

日常的な例で言うと、

あるテニスサークルに所属している男子が、超絶美人なエリカさんの言う通りに動いているなら、エリカさんにはものすごい政治権力があると言えます。

 

「そんな政治権力を憲法によって制限しよう(しばろう)!」っていう考え方が、立憲主義です。

 

もちお
もちお
じゃあ憲法って何なの?って話になります。

 

立憲主義を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【民主主義との対立?】

憲法

国の基礎を定める最高法規

 

もちお
もちお
これだけだとよくわかんないので、日本国憲法を例に説明します。

 

日本国憲法は、103条まであって、文字数は約10,000字です。

 

大量の文章が書かれていますが、日本国憲法は、実は大きく分けると2つの部分から構成されています。

  • 国がやるべきことと、やってはいけないことについて定めたルール
  • 国の政治の仕組みについて定めたルール

 

何のためにこんなルールを定めるのか?がわかると、立憲主義とは何なのか?も理解できます。

 

 

憲法の目的

立憲主義を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【民主主義との対立?】

憲法の目的

民主主義で決めるのはふさわしくない内容と政治の仕組みについて、あらかじめ定めることで、「基本的人権(命や人間らしい生活)」を保障する。

 

もちお
もちお
すごく大事なので、丁寧に説明します。

 

まず大前提として、「物事を決めるときの決め方(方法)」はいくつかあります。

 

決める作業に関わる人数で見ると、

  • 1人で決める
  • 一部の人で決める
  • 全員で決める

の3パターンあります。

 

で、3つ目の「全員で決める」っていうのが、民主主義です。

 

もちお
もちお
全員で話し合って決めよう!ってこと。

 

日本は、物事を決めるときに国民全員で決めよう!って考えました。

(近代憲法は民主主義の考えをもとに成り立っています)

 

日本国憲法 前文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

※実際には、「全員で話し合う」のは無理なので、国民が選んだ代表者(国会議員)が話し合って多数決で決める仕組みになっている。

 

 

民主主義は完璧ではない

投票のイメージ画像

ところが、「全員で決める」(民主主義)っていうのは、100%すばらしい方法!っていうわけではありません

 

世の中には、「民主主義で決めるのはふさわしくない内容」があるんです。

 

 

例えば。

  • 「日本人が信仰していい宗教は仏教だけだ!」って話し合いで決めるのはOK?
  • 「北海道に住む人はディズニーランドには行っちゃダメ」って話し合いで決まった…これってOK?

 

微妙な感じがしますよね。

いくら全員で決めたからとはいえ、「それってなんかおかしくない?」って感じるものもあるんです。

 

「世の中のすべての物事が民主主義で決められるか?」っていうと、そうではない。

「基本的人権(命や人間らしい生活)に関わることに対して、民主主義(≒多数決)で答えを出すのはふさわしくないんです。

 

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もし、なんでもかんでも民主主義で決めてOKってことになったら、大変です。

 

例えば、選挙で国民に選ばれた国会議員の中に、ポニーテールが大好きな人が結構いて、

「女性はみんなポニーテールにしなきゃいけない!破ったら死刑だ!」

っていう法案が出されたとします。

 

もちお
もちお
非現実的ですが、100%あり得ないことではないですよね。

 

で、国会議員の話し合いの結果、51%の賛成を得て、その法案が可決されたとしたら…

 

これっておかしいですよね。

人間の自由を奪っているじゃないですか。

 

でも、「なんでもかんでも民主主義で決めてOK」ってなったら、認めざるを得ないんです。

 

 

このように、民主主義は万能ではない(いつも正しいわけではない)んです。

(人間は常に正しい判断をするわけではない、とも言える)

 

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民主主義の欠陥を憲法でカバーする

立憲主義を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【民主主義との対立?】

そこで、

民主主義で決めるのはふさわしくない内容について、あらかじめ定めておこう!

ってことになりました。

 

そうして作られるのが、憲法です。

 

憲法の目的

民主主義で決めるのはふさわしくない内容と政治の仕組みについて、あらかじめ定めることで、「基本的人権(命や人間らしい生活)」を保障する。

 

日本国憲法は、大きく分けると2つの部分から構成されています。

  • 国がやるべきことと、やってはいけないことについて定めたルール
  • 国の政治の仕組みについて定めたルール

 

このうち、1つ目の「国がやるべきことと、やってはいけないことについて定めた」っていうのを、もっと具体的に言うと、こうです。

基本的人権(=命や人間らしい生活を保障すること)に関わることは、民主主義で解決するのにふさわしくないから、あらかじめ

  • 国は、基本的人権を保障するべき
  • 国は、基本的人権を侵してはいけない

と憲法に定めた。

 

 

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政治の仕組みのルールを決めておく

国会の画像

しかし。

そのようなルールがあったとしても、安心はできません。

 

選挙で国民に選ばれた国会議員が好き勝手なことをしてしまうかもしれませんし、

国会議員から選ばれる内閣総理大臣が好き勝手なことをしてしまうかもしれません。

 

  • 誰が話し合いに参加するか?
  • 話し合いをするときはどうやって行うか?
  • 話し合いで決まったことは誰が実現させていくか?
  • 話し合いで決まったことが守られていなかったら、どうするか?

なども決めておかないと、結局うまくいかない可能性がありますよね。

 

そこで、国の政治の仕組みについても憲法で定めておくんです。

 

例えば、日本国憲法には、このようなルールがあります。

日本国憲法

第四十二条 国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。

第四十三条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。

 

もちお
もちお
このルールが書かれていなかったら、内閣総理大臣が自分に都合の良いように国会議員を選んでしまうかもしれない。

 

他にも、このようなルールがあります。

日本国憲法

第六十七条 内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。

 

もちお
もちお
このルールが書かれていなかったら、僕(もちお)が首相官邸に乗り込んで「内閣総理大臣に!!!  おれはなるっ!!!!」

って宣言して仲間を作れば、本当になれちゃう可能性があります。

 

このようなワケわからない出来事が起きないようにするために、国の政治の仕組みのルールを憲法で定めておく必要があるんです。

 

 

立憲主義の利点と問題点

立憲主義を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【民主主義との対立?】

 

もちお
もちお
ここまでをまとめます。

 

憲法の目的

民主主義で決めるのはふさわしくない内容と政治の仕組みについて、あらかじめ定めることで、「基本的人権(命や人間らしい生活)」を保障する。

 

立憲主義

憲法によって政治権力を制限するという考え

 

もちお
もちお
なんとなくわかったでしょうか。

 

憲法は国民をしばるためのルールではなくて、政治権力をしばるためのルールなんです。

 

最後に、立憲主義の利点と問題点は何なのか?について説明します。

 

 

利点

政治が安定します。

 

もし憲法がなかったら?って考えるとわかります。

 

例えば王様の人格だけに政治をゆだねると、

  • その王様が良い人だったら、良い政治をしてくれる
  • その王様が悪い人だったら、大変なことになる

ということになってしまいます。

 

もちお
もちお
これが「人の支配」と言われるやつです。

 

憲法があることで(立憲主義によって)、「人の支配」という不安定なやり方から脱却することができます。

 

 

問題点

そもそも憲法に問題がある場合、ヤバイことになります。

 

日本国憲法は一度も改正されていませんが、現代においても、この憲法で「基本的人権(命や人間らしい生活)」は保障されているのでしょうか?

また、日本国憲法が改正される場合、改正された内容は「基本的人権(命や人間らしい生活)」を保障するものになるのでしょうか?

 

 

「こうやってやれば日本は良くなるのに!」ってみんなが認めるような方法があったとしても、

憲法がそれを許していないのであれば、その方法をとることはできないんです。

だって、憲法によって政治権力は制限されている(しばられている)ので。

 

 

となると、「基本的人権(命や人間らしい生活)」を守るためには、常に「この憲法って、本当にこのままで良いのかな?」って考える姿勢が必要になるんです。

時代が変われば、必要なルールも変わります。

ところが、憲法は勝手には変わりません。

 

もちお
もちお
変えるのは人間です。

 

日本国憲法の改正は、民主主義に基づいて行われます。

 

① 衆議院と参議院の両方で、総議員の3分の2以上が「改正すべき!」って賛成する

② 国民投票で、有効投票の過半数が「改正すべき!」って賛成する

改正

 

このように、日本国憲法で定められています。

 

民主主義によって、基本的人権を侵害するような憲法に変更されてしまう可能性もゼロではないし、

逆に、

民主主義によって、基本的人権をもっと保障するようなすばらしい憲法に変更できる可能性もあります。

 

もちお
もちお
憲法を作るのは人間です。

 

 

となると。

 

私たち国民は勉強しなきゃいけないんです。

考えて判断する力を持たなきゃいけないんです。

常に「この憲法って、本当にこのままで良いのかな?」って考える姿勢が必要なんです。

 

 

が、そのような姿勢を国民が持たなかったら。

 

むしろ憲法に制限される(しばられる)ことで、「基本的人権(命や人間らしい生活)」が保障されない世界を生きることになるかもしれません。

 

つまり、立憲主義はルールが固定化されているからこそ良い面もあるし、ルールが固定化されるからこそ危険な面もある、ということです。

 

 

まとめ

以上、

立憲主義

について解説をしました。

 

まとめると、

立憲主義

憲法によって政治権力を制限するという考え

 

憲法の目的

民主主義で決めるのはふさわしくない内容と政治の仕組みについて、あらかじめ定めることで、「基本的人権(命や人間らしい生活)」を保障する。

となります。

 

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もちおでした。

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