(歴史)

【日本の歴史22】蒙古襲来(元寇)について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説

【日本の歴史22】蒙古襲来(元寇)について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説こんにちは。もちおです。

本記事では、

蒙古襲来(元寇)

について説明をします。

 

この記事の信頼性

僕(もちお)は、元社会科教員。

  • 日本史についてそれなりにくわしい。

僕(もちお)は、東大入試で日本史を選択。

  • 日本史についてそれなりにくわしい。

 

※わかりやすくするために、ちょっと崩した表現をすることがあります。

 

もちお
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蒙古襲来(元寇)についてわかりやすく

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蒙古襲来とその影響について話をします。

 

【日本の歴史22】蒙古襲来(元寇)について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説

今回話をする時代は、鎌倉時代です。

 

 

①蒙古襲来(元寇)

日本は、外国と大きな戦争をすることになりました。

 

外国との大きな戦争で有名なのは、663年に唐・新羅の連合軍と戦った白村江の戦いですよね。

それくらいインパクトのある、大きな戦争を日本は久しぶりに経験することになります。

モンゴルとの戦争です。

 

 

13世紀に、モンゴルが勢力を伸ばしました。

 

 

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チンギス=ハンっていう人がユーラシア大陸の東西にまたがる大帝国を作ったんです。

 

 

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で、チンギス=ハンの孫であるフビライっていう人が、中国を支配するために都を大都(今でいう北京)に移して、国の名前をとしました。

 

この元の皇帝フビライは、1268年、日本に「朝貢しろよ!」って伝えるために代表者を派遣してきたんです。

朝貢っていうのは、中国の周辺の国のリーダーが中国の皇帝に貢ぎ物を送ってご挨拶をすることを言います。(超重要)

 

朝貢された中国皇帝は、「よしよし、良い子だな」って感じで朝貢をしてきたリーダーを「あなたは〇〇国の国王です」って認めてあげて、銅鏡とかの豪華なモノをたくさんあげたんです。

これを「冊封」と言います。

 

 

日本は昔、中国に対して朝貢をしていました。

遣隋使とか遣唐使とかが、そうです。

 

が、日本は遣唐使を廃止してから、中国に朝貢はしていなかったんですよね。

 

 

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で、中国を支配した元が、日本に朝貢を要求してきた。

この要求を、鎌倉幕府の執権だった北条時宗は拒否をしました。

 

拒否をした後、「元との戦争になるかもしれない」っていう危機感から、幕府は防衛体制を強化

 

で、いよいよ1274年、元がやって来たんです。

元に抵抗していたけど抑え込まれた高麗も軍に加わって、合わせて約3万の兵がやって来たようです。

 

もちお
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やばいです。

 

元は、対馬・壱岐を襲った後に、九州北部の博多湾に上陸。

 

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御家人はこれを迎え撃ったんですけど、元は集団戦法で戦ったり、火薬を使った武器を使ってきたりしたらしくて、日本はかなり苦戦したようです。

 

もちお
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幕府は馬に乗った武士が一騎討ちで戦う個人戦法だったから苦戦した、って昔は言われていましたが、いろんな説があって、必ずしも一騎討ちだったから、っていうのが正しいわけじゃないようです。

 

結局、元は自主的に引き上げて、日本としては「助かった」ってことになりました。

元が引き上げた理由も、いろんな説があります。

 

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この1回目の戦いを文永の役と言います。

 

 

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なんとか助かった幕府は、この後、防衛体制をさらに強化します。

博多湾岸などに、上陸を阻止するための石の壁(石塁・防塁)を作ったり、九州北部を御家人に警備させる仕組みを強化したりしたんです。

 

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で、元は、1279年に中国南部にあった南宋っていう国を滅した後、1281年に再び日本にやって来ました。

2回目は約14万人の兵だったらしいです。

 

もちお
もちお
やばいです。

 

が、幕府の石塁や御家人が活躍したり、暴風雨で打撃を受けたりして、元は結局またまた引き上げていきました。

 

この2回目の戦いを弘安の役と言います。

 

 

【日本の歴史22】蒙古襲来(元寇)について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説

この後も元は3回目の戦争を計画していたみたいで、幕府は警戒し続けたんですけど、結果的に3回目は行われませんでした。

この2回にわたるモンゴル(元)との戦争のことを、蒙古襲来(元寇)と言います。

 

 

2回とも元が引き上げてくれて、日本は征服されずに済んだわけですが、「めでたしめでたし」っていうことにはなりませんでした。

この蒙古襲来を一つのきっかけにして、鎌倉幕府が滅亡へと向かうことになったんです。

 

 

②蒙古襲来の影響

蒙古襲来は、鎌倉幕府にざっくり言うと2つの変化をもたらして、その変化によって御家人は幕府への不満を募らせることになりました。

 

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1つ目の変化が、北条氏一族のトップの人(嫡流の当主)が絶大な権力を握るようになったっていうことです。

戦争の危機がある時って、何か物事を決める時にいちいち大人数で長々と話し合ったりする余裕ってないじゃないですか。

それまでの幕府は、執権やそのサポート役の人たちとの話し合いで政治を行う仕組みで政治を行なっていたんですけど、蒙古襲来っていう危機が訪れた。

その結果、その仕組みが機能しなくなって、得宗っていう北条氏一族のトップの人に権力が集まるようになったんです。

 

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これを得宗専制政治と言います。

得宗が、専制政治(思うままに政治)を行うってことです。

 

そうすると、周りの御家人からすると、やっぱり不満がたまってくるんですよね。

 

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2つ目の変化が、御家人の生活がますます苦しくなったっていうことです。

 

蒙古襲来に関係なく、もともと御家人の生活が苦しくなっている状況でした。

 

御家人って、自分の子供とかに土地を分けて相続していたんです。(分割相続)

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もちお
もちお
でも土地って勝手に増えるわけじゃないですよね。

 

だから、何代にも渡って分割相続が繰り返されると、だんだんと富の基盤である土地が小さくなっていくんですよ。

こうして、御家人の生活は苦しくなっている状況だったんです。

 

もちお
もちお
日本列島の中の土地は限られていて勝手に増えないんだから、分割相続をしたらだんだん貧しくなるのは当たり前な気がするんですけどね。

明らかにシステムエラーですよね。

 

あと、この時期には、貨幣を使うようになって経済が急速に発展していました。

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経済が発展すると、くわしい説明は省略しますが、うまくいく人が出る一方で、失敗したり運が悪かったりして貧しくなる人も出るんです。

御家人も同じで、生活が苦しくなっていた人がいました。

 

このように、もともと御家人の生活が苦しくなっている状況でした。

 

そして、そこに蒙古襲来が重なった。

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御家人は、御恩に対する奉公っていう形で、戦いに参加するっていう契約を将軍と結んでいますので、モンゴル軍が襲って来たら、モンゴルと戦うわけです。

モンゴルと戦うためには武器とかの装備や食べ物が必要ですから、時には借金をしたりして、そういうものも頑張って準備するわけです。

 

ところが、別にモンゴルと戦ったからといって、新たに土地が増えるわけじゃないんですよね。

 

だから、奉公したのはいいけれど、御恩として新たに土地の管理権を認めてもらえる!っていうことがなかった。

負担だけして、何もプラスになるものをゲットできなかった

 

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これが、防衛戦争だった蒙古襲来の不都合なことだったんです。

 

日本国内で反乱が起きて、その反乱を抑えれば、反乱を起こした人の土地を奪い取ることができますが、蒙古襲来って、日本の御家人に悪者はいないんですよ。

 

ってことで、もともと御家人の生活が苦しくなっている状況で、蒙古襲来がその状況を加速させることになりました。

 

【日本の歴史22】蒙古襲来(元寇)について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説

その結果、御家人の中には、借金を簡単には返せなくなって、富の基盤である土地そのものを質に入れたり売却したりしちゃう人が出て来たんです。

 

質に入れるっていうのは、お金を借りるために、もしもの時のために物を預けることを意味します。

この場合だと、土地と預ける代わりに、お金を借りるんです。

お金を貸してくれた人にお金をちゃんと返すことができれば、土地を返してもらうことができます。

が、お金を返せなかった場合、「質流れ」といって、土地はお金を貸してくれた人のものになります。

で、御家人はお金を借りるために、土地を質に入れたり売却したりしてしまう。

 

それくらい、お金に困った御家人が増えたっていうことです。

 

 

御家人が貧しくなっても「そんなの自己責任じゃん」って済ませることはできません。

鎌倉幕府としては、奉公できない御家人が増えると、幕府の仕組みを成り立たせることができなくなっちゃって、困るんですよ。

 

 

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そこで、幕府は御家人を救うための政策を行います。

有名な政策が、1297年の永仁の徳政令です。

これは

  • 御家人の土地の質入れや売却を今後禁止する
  • それまでに質流れしたり買ったりして手に入れた御家人の土地は、返さなければいけない

っていう内容のルールでした。

むちゃくちゃだなって感じがしますが、こんなむちゃくちゃなルールを出さなきゃいけないくらい、幕府としては危機的な状況だったし、御家人を優遇するような政策をしないといけなかった、っていうことだと思います。

 

 

結局、御家人の土地の質入れや売却を禁止するルールは1年後に廃止されることになって、永仁の徳政令の効果は一時的だったようです。

こうした中で、特に近畿周辺では、幕府や荘園領主の支配に従わず、武力を使って抵抗する武士が現れるようになっていました。

このような人々のことを「悪党」と言います。

 

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鎌倉幕府の仕組みがかなりぐらついていますよね。

 

こうなると、幕府はトラブルを解決しないといけないわけですが、北条氏一族のトップが権力を握っていた鎌倉幕府は、うまいことやることができなかったみたいなんです。

で、ますます御家人は不満を募らせることになりました。

 

そして、鎌倉幕府は滅亡へと向かっていきます。

 

 

まとめ

  • 中国を支配した元が、日本に朝貢を要求してきたが、この要求を、鎌倉幕府の執権だった北条時宗は拒否した。
  • その後、モンゴル軍が日本を2回襲ってきた。
  • 蒙古襲来は、鎌倉幕府にざっくり言うと2つの変化をもたらして、その変化によって御家人は幕府への不満を募らせることになった。
  • 1つ目の変化が、北条氏一族のトップの人(嫡流の当主)が絶大な権力を握るようになったっていうこと。
  • 2つ目の変化が、御家人の生活がますます苦しくなったっていうこと。

 

じゃ、またねー

 

 

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