(歴史)

【日本史42】日米和親条約と開港について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説

【日本の歴史42】日米和親条約と開港について東大卒の元社会科教員がわかりやすく解説こんにちは。もちおです。

本記事では、

日米和親条約と開港(開国)

について説明をします。

 

この記事の信頼性

僕(もちお)は、元社会科教員。

  • 日本史についてそれなりにくわしい。

僕(もちお)は、東大入試で日本史を選択。

  • 日本史についてそれなりにくわしい。

 

※わかりやすくするために、ちょっと崩した表現をすることがあります。

 

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日米和親条約と開港(開国)についてわかりやすく

今回の話をざっくり言うと、「1853年のペリー来航をきっかけに日本は日米和親条約を結ぶことになって、開国したよ」です。

 

で、今回はこの内容を

  1. なぜ開国をすることになったのか?
  2. そもそも「開国」ってどういうこと?

の2つに分けて説明します。

 

 

①なぜ開国をすることになったのか?

1853年6月、アメリカ人のペリーが軍艦4隻を率いて浦賀に来航し、日本に開国を要求しました。これ自体は有名なので多くの人が知っていると思うのですが…ところで、なんでアメリカは日本に開国を要求したのでしょうか?

 

アメリカは、日本を必要な物資を確保する拠点にしようとしたんです。水や食べ物、石炭=燃料を補給できる場所がほしかった。その理由は主に2つです。

補給地を確保したかった理由(1)

19世紀前半に日本の近くの海などの北太平洋地域で捕鯨漁が盛んになっていたから。

 

補給地を確保したかった理由(2)

アメリカは西に西に領土を拡大していった結果、1848年にカリフォルニアを獲得して領土が太平洋岸に到達した。その後、中国との貿易をさらに拡大させるために、蒸気船で太平洋を渡れるようにしようとした(蒸気船の定期航路を整備)

 

ということで、アメリカ大統領のフィルモアっていう人が、東インド艦隊司令長官だったペリーを使節として日本に派遣したわけです。ペリーが日本の浦賀(@神奈川)に軍艦4隻を率いて来航したのが1853年6月です。

ペリーはかなりグイグイと「開国しなさーい」と要求したようです。んで、幕府はペリーのあまりにもグイグイくる強硬な態度におされて、フィルモアの国書を受け取ることになりました

 

ただ、幕府としては「すぐに決断はできません!」って感じだったので、「翌年回答します!」という約束をしてひとまずペリーに帰ってもらうことにしました。ふう…って感じ。

 

ここでのポイントは2つです。

1つ目は、幕府はペリーの来航を事前に知っていたということです。幕府は、オランダを通じて海外の情報をいろいろとゲットしていたんです。

ちなみに1840〜42年に行われたアヘン戦争でイギリスが中国を倒した、っていうことも知っていて、このアヘン戦争がイギリスなどの欧米諸国を「あいつらやばいぞ!強いぞ!」って認識するきっかけになったそうです。

 

2つ目は、幕府は「開国」するつもりはなかったということです。

アヘン戦争を通じてイギリスなどの欧米諸国の強さを知った幕府としては、欧米諸国と今後どうやって向き合っていくか?を考えなければいけないですよね。当然、欧米諸国がいずれ日本に「開国」を要求してくることは予想していたと思います。

でも、幕府は「開国」という方針をとることは考えておらず、あくまでも「鎖国」を続けようと考えていたようです。

 

【欧米諸国の軍事的脅威に対する幕府の対応】

 

このように、幕府は「開国」という方針をとるつもりはありませんでした。なので、1853年にペリーが開国を要求してきても、幕府は開国要求に応じるつもりはありませんでした。

 

 

しかし、結局、幕府は開国を決断することになりました。

 

1854年1月にペリーが再び来航しました。今度は軍艦を7隻も率いて、品川の近くまで(東京湾の奥深くまで)やって来たんです。1回目のペリー来航の後に、幕府は今フジテレビがあるところ(お台場)に砲台を作っておいたので、そのおかげでペリーが品川から横浜まで引き返してくれたそうですが、「開国しなさーい」というペリーの要求はすさまじかったみたいです。

 

 

日米和親条約

1854年3月、幕府は軍事衝突を避けるために、老中阿部正弘のもとで日米和親条約(神奈川条約)を結びます。これをもって日本は「開国」することになったのです。

 

 

②そもそも「開国」ってどういうこと?

ところで、そもそも「開国」ってどういうことを意味するのでしょうか。

 

江戸時代の「鎖国」がどのようなシステムだったのか?がわからないと「開国」の意味もつかめないので、「鎖国」についてざっくり説明します。

 

鎖国とは

「鎖国」っていうのは、

キリスト教の禁教を目的に、日本人の海外渡航と帰国を禁止して、外交・貿易を制限した政策

のことです。

「鎖国」といっても、国を完全に閉ざしたわけではありません。国を完全に閉ざしたら貿易の利益をゲットできなくなるので、そんなことはしないんです。

 

江戸幕府は、外国とつながる4つの窓口を持っていました。

長崎 幕府が直接管理。オランダ船・中国船が来航。
薩摩藩 薩摩藩の島津氏が琉球王国を支配。
対馬藩 対馬藩の宗氏が釜山の倭館で朝鮮と貿易。
松前藩 松前藩の松前氏が蝦夷地のアイヌと交易。

 

このように、外国との関わり(外交・貿易)を幕府が管理したシステムのことを「鎖国」と言います。ちなみに、幕府が直接管理(直轄)したのは長崎だけで、それ以外の3つの窓口の管理は大名に任せていました(大名には、外国と昔からの付き合いがある→彼らに任せた方がいい)

 

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開国とは(日米和親条約と開港)

1854年に結ばれた日米和親条約によって、日本は4つの窓口以外の窓口(港)を開くことになりました

1854年 日米和親条約

 

(1)開港場の設定

・下田と箱館の2港を開港する

→日本が水や食べ物、石炭などを提供する。ただし、自由な貿易は行わない。アメリカの領事が日本に駐留。

※領事=外国に駐在して自国民の保護などにあたる外交官の一種

日本にやってきた外国船に対して日本が水や食べ物、石炭などを提供する、という内容自体は、実は以前の政策(1842 天保の薪水給与令)とほぼ同じです。ただ、「鎖国」の時とは、

  • 水や食べ物、石炭などを提供する場所を決めた
  • アメリカ船の来航を認めた

という違いがありました。

 

(2)アメリカに対してだけ最恵国待遇を認める

一方の締約国が第三国に対してより有利な待遇を与えた場合、他方の締約国に対しても同様の待遇を与えることを約束するものです。将来第三国よりも不利な地位に陥らないことを目的として規定されました。

アメリカに対してだけ認めているという点で、日本にとって不平等な規定でした。

 

 

ちなみに、1854年にロシアと日露和親条約を結び、下田・箱館に加えて長崎も開港することになりました。

1854年 日露和親条約

 

(1)開港場の設定

・下田・箱館に加えて長崎も開港する

 

(2)国境を定める

  • 千島列島:択捉島と得撫(ウルップ)島の間に国境を定める
  • 樺太:国境を定めず(日露両国民雑居)

 

以上のように、日本は「鎖国」の時に開いていた4つの窓口以外の窓口(港)を開き、欧米諸国と国交関係を新しく結び、他国の外交官が日本に常駐するようになりました。このことを「開国」と呼びます。

 

 

まとめ

  • アメリカは、日本を必要な物資を確保する拠点にしようとした
  • ペリーは軍艦を率いて日本に来航し、開国を要求した
  • 幕府は軍事衝突を避けるために、老中阿部正弘のもとで日米和親条約(神奈川条約)を結んだ
  • 日米和親条約によって、日本は「鎖国」の時に開いていた4つの窓口以外の窓口(港)を開くことになった

 

 

ゃ、またねー

 

 

動画でも解説

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