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「自分に合うアドバイスだけ取り入れよう」に対して思うこと
//もちおのソフトテニスノート
//2020年10月26日(月) 第285号
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「アドバイスをもらって、とりあえずやってみて、自分に合わないなと思ったら取り入れなくて大丈夫。自分に合うアドバイスだけ取り入れよう。」
みたいなことってよく言われますよね。
これ、言わんとしていることはわからなくはないです。でも、初心者〜中級者くらいの人にこれを言ってしまうのは良くないんじゃない?って思っています。
というのも、
明らかに間違っているものを「自分に合っている」って思ってたらどうするの?
って思うから。
例えば、上からのサーブをウエスタングリップで打つ選手がいた時に、「サーブはコンチネンタルグリップ(いわゆる包丁持ち)で打とうね。理由は〜〜。」ってアドバイスしたとします。
アドバイスを受けた選手は、アドバイス通りコンチネンタルグリップに持ち替えてサーブの練習をしてくれるはずです。
でも、おそらく全然打てないはず。ウエスタングリップとコンチネンタルグリップでは感覚が全然違うからです。
で、しばらくコンチネンタルグリップでサーブ練習をした後に「やっぱり自分はウエスタングリップが合っている!コンチネンタルグリップは自分に合わないからやめよう!」って思うかもしれない。そしたらどうすんの?って感じです。
サーブはコンチネンタルグリップで打つのが合理的なんです。実際、プロが存在していて競技レベルが高い硬式テニスでは、プロの選手はほぼ100%コンチネンタルグリップでサーブを打っています。

極論、「僕はフレームでボールを打つのが合っているんです!」って言い出す選手が出てきたらどうするの?ってことです。
そういう選手に対しても、「自分に合わないなと思ったら取り入れなくて大丈夫。自分に合うアドバイスだけ取り入れよう。」って言うのでしょうか?言わないですよね。「ガットでボールを打とうね。理由は〜〜。」ってアドバイスするはずですよね。
つまり、「アドバイスをもらって、とりあえずやってみて、自分に合わないなと思ったら取り入れなくて大丈夫。自分に合うアドバイスだけ取り入れよう。」っていうアドバイスはヒジョーーーーーに言葉足らずで、”間違った技術”を身につけている選手を”間違ったまま”にしてしまう可能性のある危険なアドバイスだということです。
じゃ、またね。
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