//もちおのソフトテニスノート
//2021年1月10日(日) 第361号
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先日行われたJAPAN GP 2020で、内本丸山が船水上松に⑤-0で勝ったという驚きの結果自体は知っていたのですが、試合内容は知りませんでした。
んで、昨日その試合の動画がYouTubeにアップされていたので見てみたら…
「船水上松の敗因の1つはこれなんじゃない?」って思ったことがありました。そのことについてメモしておきます。
内本丸山 vs 船水上松(JAPAN GP 2020)
動画がこちら。
内本隆文・丸山海斗(NTT西日本・アキム) vs 船水颯人・上松俊貴(YONEX・早稲田大学)|JAPAN GP2020準々決勝2【ソフトテニス】
船水上松の敗因は後衛前ロブの多用
僕が気になったのは、船水選手の後衛前ロブ。相手後衛を走らせるロブではなく、様子見的な感じで相手後衛にあずける後衛前ロブを使う回数が結構多かったんです。
で、その後衛前ロブのせいでラリーが後手後手になってしまっているような感じがしました。
内本選手のボールがきつくて、ディフェンス的な意味合いで後衛前ロブを使う分には全然問題ない(というかそうせざるを得ない)とは思うんですけど、シュートボールで打ち込むことができそうな場面(ほぼ定位置で打てる場面)でも、シュートボールは打たずに後衛前ロブを使って様子見していたんです。
理由はこんな感じでしょうか?(↓)
- コートのサーフェスの関係でボールがバウンドで止まるので、シュートボールの攻撃が有効打にならないと判断した
- 守備範囲の広い丸山選手にボレーされるのを嫌がった
- 今回の大会ではシュートボールを打って無理をしようとは思っていなかった
ちなみに、僕は後衛前ロブを使うのはありだと思っている派です。むしろ、後衛前ロブを使わずにどんな時もシュートで攻める後衛ってどうなの?って思っている派です。
過去にこんな記事を書いています。
【123ページ目:もちおのソフトテニスノート】ゆるいボールを打つ戦術
僕は後衛前ロブ推奨派です。
なんだけど、それは後衛前ロブを使うことによってラリーをニュートラル化することができれば、という条件ありきの話。
相手が内本選手のようにロブに対して厳しい攻撃を展開してくる選手で、後衛前ロブを使うとラリーが不利になる場合は、後衛前ロブを多用することが負け筋になるって思っています。
今回の船水選手は、まさにその状況だったんじゃないのかな、と。
結局、
シュートボールでのラリー機会が少ない
→上松選手が平面での駆け引きをする機会も少なくなる
→「シュートを打ってくれた時にポーチボレーに行こう!」っていう意図が見透かされやすくなってしまったのでは?
って思いました。
例えばこれとか(↓)。上松選手があそこで守らなかったのは、やや無理をしようとした結果かも、と。
皆さんは、船水上松ペアの完敗の理由をどう分析しましたか?0-⑤で負けるのには必ず理由があるはず。
じゃ、またねー!

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