
- ソフトテニスシューズに良し悪しってあるの?
- 安いシューズと高いシューズって何が違うの?
ってのが気になったので、スポーツショップに行っていろいろ勉強しました。
そこで、この記事では
テニスシューズの違い・選び方
について話をします。
目次
ソフトテニスシューズの疑問(違い)
他のシューズと何が違うの?
横の動きに強い
テニスでは、前の動きだけでなく横の動きも必要だから。

前の動きを想定して作られているランニングシューズと比べると、
- シューズの中で足が横ズレしないように
- 横の力がかかってシューズが壊れないように
するために、側面がガッチリと作られています。
また、ランニングシューズは前の動きがしやすいようにつま先の部分がクイッと上がっていますが、テニスシューズはつま先の部分がそんなに上がっていません(全体的に平坦)。
適度に滑って、止まれる
テニスでは、動いた後に止まる動きが必要だから。

オムニ・クレー用のシューズの裏面は、スパイクのようなピンがボツボツとあります。これがあることによって、
コートの砂の上で適度に滑る
↓
足にギュッと力を入れる
↓
スパイクのようなピンがコートに食い込んで、滑りを止められる
っていうのが実現できるわけです。

ちなみに、ハードコートなどで使用されるオールコート用のシューズには、オムニ・クレー用のシューズにはあるピンがありません。
なので、オールコート用のシューズをオムニコートやクレーコートで使ってしまうと、うまく止まれない(滑ってしまう)ってことになってしまいます。
軽い方がいいの?
軽いシューズの方が、動きが速くなりますし、疲れも溜まりにくくなります。
足を上げるのに必要な力(エネルギー)が少なくて済むから。
重りがついたシューズと重りがついていないシューズをイメージするとわかりやすいです。
クッション性が高い方がいいの?
クッション性が高いシューズの方が、疲れは溜まりにくいですが、動きは遅くなりがちです。
クッションが着地の衝撃を吸収してくれる一方で、反発力が得にくくなるから。
分厚いスポンジでできたシューズをイメージするとわかりやすいです。着地の衝撃は弱くなって足への負担は軽減されますが、地面は蹴りにくそうですよね。
ランニングシューズでは、クッション性の高い厚底のシューズは初心者用とされていて、クッション性が低く反発力が高い薄底のシューズは競技用とされているらしいです。
※2020年の箱根駅伝で話題になったナイキの「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」は厚底だけど、あれは特殊なプレートが靴底に組み込まれているとのこと。
安いシューズと高いシューズって何が違うの?
高いシューズは通気性が高い

高いシューズはメッシュ加工になっていたりして通気性が高いですが、
安いシューズ(エントリーモデル)はメッシュ部分が小さかったり通気孔がなかったりして通気性が低いです。
シューズの裏面を見ると、

高いシューズは通気性を高める工夫が施されているけど、

安いシューズにはその工夫が施されていない…ってのがわかるメーカーもあります。
※ものによって違うので一概には言えないけど。
通気性が高いと、靴の中が蒸れにくくなるので不快感を感じにくいです。
高いシューズは軽いけど頑丈
高いシューズはメッシュ加工になっていたりして軽さを実現しつつ頑丈に作られていますが、
安いシューズ(エントリーモデル)は軽さと頑丈さを両立できていなかったりします。
※ものによって違うので一概には言えないけど。
高いシューズは横にねじれにくい

高いシューズは前部と後部をつなぐ部分が強固な感じだけど、

安いシューズ(エントリーモデル)はこの部分がやや簡素。
高いシューズはソールが洗練されている

高いシューズは裏面のピンが洗練されている感じ(形や向きが工夫されている感じ)がしますが、

安いシューズは裏面のピンが単純です。
これが実際にどんな違いを生むのかはわかりませんが、緻密な計算のもとで作られているはず。
高いシューズは素材が違う
靴底(ソール)に入っている素材が、高いシューズは高機能のもので、安いシューズはそうではない…っていう違いもあるとのこと。
この点に関しては外からは見えないので謎ですが。
より良い素材を使っているシューズは、材料費や開発費用の分、値段が高くなっているらしい。
超安物のシューズは曲がる場所が変かも

ちゃんとしたシューズは、屈曲位置が足が折れ曲がる位置(MP関節)に合うように設計されていて、シューズが変な場所で屈曲しないようにシャンクという硬い部品が靴底に入っています。
んが、超安物のシューズの場合、このシャンクが入っていなくて、シューズが変なところで屈曲してしまうようです。
シューズが変なところで屈曲すると、動きの効率が悪くなります。
ASICSやYONEXやMIZUNOが販売しているテニスシューズはそんなことはないはずなので、心配しなくて大丈夫。たぶん。
ソフトテニスシューズの選び方

まず、そもそもソフトテニス(軟式テニス)専用のシューズは存在しません。
「テニスシューズ」っていうのがあって、それを硬式テニスで使ったりソフトテニスで使ったり…っていう感じ。
とはいえ、「テニスシューズ」を買えばOKってわけではないので要注意。
ソフトテニスで使うテニスシューズを選ぶ時のポイントはこちら。
- 公認メーカーのものを選ぶ
- 「オムニ・クレー用」を選ぶ
- 靴下を履いた足長の0.5~1.0cm大きなサイズ
- 足幅4Eは疑うべし
それぞれ説明します。
とにかくおすすめのシューズを教えてくれ!って人はこちらをクリック。(記事後半にジャンプします)
公認メーカーのものを選ぶ
大会に出場する場合、公認メーカーのシューズじゃないとアウト!ってことがあるので、公認メーカーのものを選ぶべし。
ブランド | メーカー |
ASICS | アシックスジャパン |
MIZUNO | ミズノ |
YONEX | ヨネックス |
prince | グローブライド |
DUNLOP | 住友ゴム工業 |
adidas | アディダスジャパン |
new balance | ニューバランスジャパン |
ellesse | ゴールドウィン |
Wilson | アメアスポーツジャパン |
diadora | ディーエムアール |
TIGORA | ジャパーナ |
PACIFIC | フォワード・アパレル・トレーディング |
※2020年4月1日現在
「多すぎてどれを選べばいいかわからない!」っていう場合は、
- シューズメーカーとして評価の高いアシックスか
- ソフトテニスの2大ブランドであるヨネックスかミズノ
を選べばOKだと思います。
みんなだいたいこの3つのどれかです。
公認メーカーのシューズを選んだうえで、
「オムニ・クレー用」を選ぶ
ようにします。
「自分がプレーするテニスコートの材質に合わせる」というのが最重要ポイント(かつ、最大の失敗ポイント)。
テニスシューズは3種類あります。
オムニ・クレー用 | ![]() ![]() |
---|---|
オールコート用 | ![]() |
カーペットコート用 |

初心者・中学生レベルではソフトテニスをプレーするコートは、ほぼオムニコート(砂入り人工芝)かクレーコート(土のコート)なので、「オムニ・クレー用」のシューズを買うのが無難です。
一番間違いが多いのは、オールコート用を買ってしまうパターン。「オールコート用だから全てのコートで使えるんでしょ」って思って買っちゃうんですよね。
絶対に使えないってわけじゃないんですけど、オールコート用のシューズを履いてオムニやクレーのコートでプレーをすると、かなり滑って疲れたりケガしたりします。

ちなみに、大会で勝ち進んだり強化選手に選ばれたりすると、体育館(インドア)でプレーする機会があります。体育館のようなフローリングの場合は「オムニ・クレー用」「オールコート用」どちらでもOKとのこと。
初心者・中学生の段階では、公認メーカーのシューズの中から「オムニ・クレー用」を選べば、普通の大会には問題なく出場できるはず。
ただ、シューズのサイズも重要。
テニスシューズのサイズは、
靴下を履いた足長の0.5~1.0cm大きなサイズ
にするのが良いようです。
初心者・中学生だと「成長期で足のサイズはこれから大きくなるから、大きめのシューズを買っておこう」って考えがちだと思いますが、大きめのシューズを履くと疲れるしケガをしやすくなるので非推奨です。
スポーツをやるうえで、ゆったりサイズのシューズは百害あって一利なし。
ってことで、サイズ選びには慎重になるべし。
サイズの測り方
テニスをする時に履く靴下を履いて、その状態で足の長さ(足長)を測る
↓
自分の足長よりも0.5~1.0cm大きなサイズのシューズを選ぶ
で、シューズをいろいろ比べていると、「足幅」っていう言葉が出てきて「幅広タイプですよ!」っていう宣伝文句と出会うことになるんですけど、
足幅4Eは疑うべし
です。

市販されているテニスシューズは、「2E」「3E」「4E」のように足幅(足囲)の規格が決まっています。
で、「日本人は幅広(足の幅が広い、ということ)だから4Eがオススメ」と言われたりしているのですが、実際には4Eの人ってかなりレアらしい。
ってことで、「自分は本当に4E?」と疑うようにするべきです。
中学生なら2Eか3EでOKなはずです。
※ただ、メーカーは2E以下のモデルをあんまり販売していなかったりするので、あきらめざるをえない場合もあります。
足幅(足囲)の測り方
平らで水平なところに直立し、両足を平行に開いて平均に体重をかけた姿勢になる
↓

ここを測る
- 足囲 = 足長の測定をするときと同じ姿勢の足の踏み付け部の第1指の付け根[けい(脛)側中足点]と第5指の付け根[ひ(腓)側中足点]を取り巻く長さ。
- 足幅 = 足長の測定をするときと同じ姿勢の足の踏み付け部の第1指と第5指の各々の付け根に接する垂線間の水平距離。
↓


この表で該当する足幅・足囲を選ぶ(2Eは「EE」と表記されています)
「やっぱり実際に履いてみないと不安」という人は、実店舗で試し履きをすることをオススメします。(試し履きだけならタダなので。)
試し履きは、実際にプレーする時に履く靴下を履いて、夕方頃に行うのが良いらしいです。足が良い感じに浮腫む(むくむ)時間帯だから。
おすすめのソフトテニスシューズは別記事で紹介

シューズを買う時はAmazonのプライム・ワードローブがおすすめ


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