【教員・公務員】

定期テストの効率的な採点方法【時短・返却後の不正行為防止】

定期テストの効率的な採点方法【時短・返却後の不正行為防止】テストの採点って時間かかりますよね。

採点が終わらずに「今日はテスト返却はしません。普通に授業をするよ。」って言うと生徒から大ブーイングだから急いでやりたいけど、むっちゃ時間がかかる。焦って採点すると採点ミスが起きて返却後の対応にも時間が取られる…

って感じになりがち。

 

今回は、定期テストの効率的な採点方法について、僕の経験をブログ記事に残しておこうと思います。いろんなやり方やもっと良いやり方があると思うので、あくまで参考までに。

 

もちお
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定期テストの採点で時間がかかる理由

時計の画像
  • テスト採点時
  • テスト返却後

の2つに分けて、時間がかかる理由を考えてみました。

 

テスト採点時に時間がかかる理由

  • 枚数(生徒数)が多い
  • めくる回数が多い
  • 問題数が多い
  • 記述式の問題数が多い
  • 合計点を計算しにくい

 

テスト返却後に時間がかかる理由

  • 採点ミスが多い
  • 合計点の計算間違いが多い
  • 生徒が不正行為をする

 

たぶんこんな感じ。

「枚数(生徒数)が多い」ってのはどうしようもないので諦めます。

「生徒が不正行為をする」ってのが起きると膨大な時間(生徒への聞き取り、保護者連絡などなど)がかかることになるので、絶対に未然に防ぐべし。

 

 

ここからは、僕の採点方法についてです↓

 

定期テストを効率的に採点するために

テストを受ける人の画像

問題数は少なめに

採点を早くやるために、なるべく問題数を少なめにしていました

 

教員1年目の僕は「あれも出したい!これも出したい!もっともっと出したい!」って思って、配点1点の問題まで作って問題数が大量のテストにしてしまっていた。(ごめん)

これはまじでやめた方がいいです。採点にむっちゃ時間がかかります。生徒から「問題数多すぎ!」っていうブーイングを受けます。誰も得しない。

 

なるべく問題数は少なめに。っていうか定期テストで一気にチェックする!っていう考え方がそもそもおかしくて、学力の定着度合いをチェックしたかったら通常授業の時に小テストを何回かやればいいんです。

 

 

記述式の問題はほどほどに

記述式の問題をほどほどにしていました。

記述式の問題が多すぎると採点に時間がかかるんだけど、一方で記述式の問題って「配点10点!」とかにしてもOKだったりするので、実は記述式の問題を入れた方が採点が早くなることもあるんですよね。(良くも悪くも、空欄の生徒もいるので)

 

 

ぺんてるの赤サインペンを使う

ペンは赤サインペンを使っていました。事務室にあったやつ。

 

ボールペンだとそこそこ力を入れなきゃいけなくて疲れるし、次の生徒の解答用紙に跡が残ることがあります(実際、僕が中学生の時、出席番号が1つ前の生徒の合計点がペンの跡でわかってしまったことがあった)

力を入れなくてもOKなサインペンを使うのがおすすめ。

 

 

解答用紙はA3で半分ずつ採点

なるべく「めくる回数」を少なくしようとしていました

こんな感じ↓

解答用紙はA3で印刷して、自動紙折り機を使って半分に折った状態で配付

→テスト後、開いて回収

→クラス全員分の解答用紙をまとめて半分に折って、半分ずつ採点

 

設問ごとにめくりながら採点する教員も多いと思うんですけど、めくる時間がもったいないというか、めくろうとしてうまくめくれずに「んあーーー!」ってイライラしそうだったので、僕は設問ごとに採点せず用紙半分の問題をまとめて採点していました。

 

 

採点基準が揺れる設問は後回し

記号解答式の問題などの「答えが揺れない」問題はすぐに丸つけをして、記述解答式の問題などの「答えが揺れる」問題は後回しにしていました。

で、「答えが揺れる」問題は全員分を一気に丸つけする。一貫した採点基準で採点するために。

 

もちろん問題作成時に採点基準は作るんですけど、その採点基準で採点すると壊滅的…ってこともあるし、採点をしながら「あ、この解答もありだな!」って気づくこともあるんですよね。

だから、「答えが揺れる」問題に関しては、満点を取りそうな生徒の解答やあまり勉強が得意ではない生徒の解答をいざ採点をする前にいくつか見ておいて、そこで採点基準を調整します。

で、採点基準を明確にしたら一気に丸つけ。

 

 

空欄解答は×をつける

空欄の解答(白紙の回答)には、「空欄で解答した」ってことがわかるように×をつけていました(解答したけど不正解…のやつには✔︎)

返却後に空欄に書き込んで「あってるんですけど」って言ってくる不正行為を防ぐため。

 

 

間違っている箇所に下線を引く

間違っている箇所には下線を引いて、「ここが間違ってるよ!」っていうのを示していました

 

「なにが間違っているんですか?」

→「えっと、なんだっけ…」

っていうテスト返却後のやりとりを減らすためです。

 

 

エクセルでデータ入力

一人一人の設問ごとの点数を、エクセルで入力していました。

 

テストの丸つけが終わったら、

「2 2 3 0 0 4 2 3 …」

って一つずつ入力していくんです。大変だけど。むっちゃ面倒だけど。

 

でもこうやってエクセルでデータ入力することで、

  • 合計点の計算ミスが起きにくくなる(入力したら自動的に合計点が出る。観点別の合計点も。)
  • 設問ごとの正答率のデータを取れる(→フォローアップ、来年度以降の問題作成に活用できる)

というメリットが得られます。

 

 

生徒の答案のコピーを取る

返却直前に、全生徒の答案のコピーをとっていました。(縮小コピーで何人かの分を1枚にして)

不正行為を防ぐため & 生徒の理解度のデータを残すためです。

 

返却前に「コピー取ってあるから、不正行為したらすぐわかっちゃうから頼むから不正行為しないでね。ほんとお願いね。」って言っていました。

「生徒を疑うなんでヒドイ!」とか言っちゃう人もいますが、そんなこと気にしなくてOKだと思っています。不正行為を絶対にさせないような準備をしておくべき。「不正行為をしてもバレない」っていう感覚があるから、つい魔が刺しちゃうわけなので。

 

 

まとめ

もちろん定期テストはものすごく大事だけど、かといってむちゃくちゃ時間をかけるべき業務でもないと思うので、うまいことやって時短するべし!

 

んじゃ、またねー。

 

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  • はじめに
  • 第1章 長時間労働の理由
  • 第2章 生産性を意識する
  • 第3章 教員の仕事との向き合い方
  • 第4章 スケジュール管理・タスク管理
  • 第5章 作業環境を整える
  • 第6章 教室環境を整える
  • 第7章 メンタルを整える
  • おわりに

 

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POSTED COMMENT

  1. LEGO より:

    教員1年目の駆け出し教員です。いろいろな知恵をありがとうございます。

    テスト返しのときですが、「みんながどの問題でどんな間違いをしたのか、これからの授業に反映させたいから、答案は全部スキャナーで読み取っているよ」と最初に伝えます。実際、職員室のコピー機にスキャナー機能があり、とても速いです。

    あまり利用していない先生方が多いのですが、便利な機能だと思いますよ。

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