【教員】

教員の長時間労働・残業の理由まとめ & その対処法

教員の長時間労働・残業の理由まとめ & その対処法

 

過労の女性のイラスト
学校の先生 「長時間の残業をしたくありません。何か対策はありますか。」

 

こういった疑問に答えます。

 

こんにちは。もっちです。

教員をやっていると、残業ばかりで忙しすぎてつらいですよね。

僕も、月に100時間残業してしまうことが何度もありました。

※教員が多忙になる根本的な理由は下記の記事に書きましたので、参考にしてください。

給特法も教員の多忙の原因だけど、自分で首をしめてるってのもあるぞ

本記事では、

  • 残業が生まれる個々の理由と、なるべく早く帰れるようにするための対処法

について書きます。

個人でもできる対処法がありますので、ぜひ参考にしてください。

残業が生まれる理由と、その対処法

落ち込んでいる男性の画像

時程

そもそも論になってしまいますが、

  • 勤務時間開始前に生徒が登校し
  • 勤務時間終了後に生徒が下校する

という時程が、残業を生み出しています。普通に考えたらおかしいのですが、これがまかり通っているのが学校現場です。

 

対処法としては、

時程の見直し

です。

時程を工夫すれば、放課後の活動時間や職員の会議の時間を確保した状態で、生徒の下校を早めることができます。この点に関しては、別記事でくわしく書きます。

生徒指導

子供が集団で生活をしていますので、どうしてもトラブルはつきものです。

ある程度予防できるトラブルもありますが、なかには突発的に起こるトラブルもあり、これらへの対応が教師の残業を生み出すのは事実です。

生徒指導案件が起こると、その案件のレベルにもよりますが、基本的には学年生徒指導担当と、学校の生徒指導主任への報告が必要になります。

この報告にも時間がかかることがあり、残業につながります。

 

対処法としては、

いわゆる積極的な生徒指導もありますが、僕は

報告の時間を短縮する方法

を提案します。

僕は、大怪我など、報告に緊急を要する案件ではない場合、報告は文書で済ませていました

ワードファイルに小さいことから大きなことまで、生徒指導案件を全て書き込み、そのファイルを部分的に印刷して、学年生徒指導担当と学校の生徒指導主任へ渡して報告します。

こうすることで、口頭で報告する手間が省け、時間の短縮につながります。(もちろん、「読んでわからないことや、くわしく聞きたいところは遠慮なく聞いてください」と言っておきます)

このようにワードファイルに全てまとめておくことで、後日、個別の案件について時系列でまとめる必要が生じた時も、コピペでさくっと作成することができます

先生方は、よく自分のノートに殴り書きをして記録していると思いますが、後で読み返す時に見づらいですし、他の人が読解不可能な場合もありますので、僕はワードファイルにデジタルで都度、まとめる方が良いと思います。

固定担任制

極端な意見ではありますが、担任制度が長時間残業を生み出す原因になっていると考えます。

「このクラスの担任は◯◯先生」という担任の制度があるために、担任は業務量がものすごく多くなります。(副担任の先生は、やや楽になります)

 

対処法としては

担任制度の廃止

です。

いま話題の麹町中学は「固定担任制」を廃止したそうです。

学年の生徒を、クラスごとに担任が面倒を見るのではなく、学年職員全員で見る、という趣旨です。

くわしくは、書籍をご覧ください。固定担任制の廃止に限らず、今後の教育改革を先取りしているような学校の校長が書いた本です。教員は必読です。

書類(報告書)作成

やたらと書類(報告書)を作成しなければいけないのも、残業を生み出す理由の一つです。

確かに重要な書類もありますが、なかには教育委員会の保身のため(「やりました」という既成事実づくりのため)の書類もあって、「なんでこんな報告書つくらなきゃいけないんだろう」って思うこともあります。

 

対処法としては、

昨年度のものをコピペする

フォーマットを用意する

です。

内容的に特に問題がなければ昨年度のものをコピペして、一部修正・変更するだけでOKなことが多いです(笑)

また、書類を作る時にいちいち構成を考えるのは時間の無駄ですので、自分の中であらかじめフォーマットを作っておくといいです。

例えば研修の報告書であれば、

  • 研修の内容の要約
  • 個人・学校の現状の課題
  • 研修の内容をどう現場の改善につなげるか

のように、書くべき内容をあらかじめ決めておきます。

そして、記入内容をあらかじめ決めておけば、研修の最中に、メモをとりながら報告書の原案を作ることも可能です。そうすれば、学校に戻ってから、パソコンでメモの内容を打ち込むだけで、報告書が完成します。

掲示物作成

教室の掲示物にこだわればこだわるほど、残業が生まれます。

ぶっちゃけて言いますが、教室の掲示物は貼った直後しか見ません。すぐに誰も見なくなります。そして教育効果が大きいのかも謎です。

ですが、多くの先生は教室の掲示物を作り込んでしまったりします。これではなかなか帰れません。

 

対処法としては、

思い切って掲示物作成をやめる

です。

金八先生の教室も、ほとんど掲示物がないですよね(笑)

僕も、初任の頃は凝った掲示物を作ろうとしていましたが、すぐに断念しました。2年目からは割り切って「掲示物に力を入れない」と決めたら、掲示物に関する仕事量が一気に減りました。

提出物管理

学校はたくさんの手紙を配布します。そして、なかには回収しなければいけないものがあります。

回収をする時には「出した」「出していない」のトラブルを避けるためにも、名簿にチェックをつけることになると思います。この作業が大変。

僕は昔、朝の会で手紙を集めて、生徒下校後、出席番号に並べ替えて名簿にチェックしていました。

ものすごい時間がとられました。

 

対処法としては、

提出物を手に持った状態で生徒が出席番号順で並ぶ

 → 出席番号順に、名簿にチェックしながら回収する(忘れた人も、出席番号順で並んで、忘れたことを申告する)

を使っていました。こうすることで、あとで出席番号順にならべかえる作業も、名簿にチェックする作業も勤務時間内に行うことができるようになりました

他にも、提出物管理の時短術があるので、別記事でまとめます。

保護者宛文書の印刷

保護者宛のプリントの印刷もばかになりません。

「全校生徒分のプリントを印刷しなければならない、でも印刷機は先約がいて使えない…」

ということが結構あります。

 

対処法としては、

保護者宛の文書はPDFファイル化して、学校のホームページにアップする

です。

こうすれば、プリントを印刷する必要も配布する必要もなくなります。

保護者も、「子供が手紙を出さないから学校からの連絡がわからない」ということがなくなります。学校も保護者もwin-winです。

ネット環境がない家庭もあるかもしれませんが、紙での配布を望む家庭は年度始めに申告してもらうようにすれば、問題ないはずです。

実際、僕が教員の時に「ホームページにアップしてもらった方が助かります」というご意見を保護者の方からいただきました。

行事

体育祭や合唱コンクール、修学旅行などの学校行事は、質を高めようと思ったらどこまでもやれます。

仕事に終わりがないんですよね。

学期中の学活や総合的な学習の時間、場合によっては道徳の時間までもが行事の準備に費やされることもあります。また、コストパフォーマンスの低い行事でも、一度できた行事は潰しにくいので、なんとなく続いてしまっていることもあります。

 

対処法としては、

行事の精選

行事の簡素化

です。多忙を解消しようと思ったら、ある程度割り切って改革するしかありません。

電話対応

保護者からの電話の対応も、残業につながります。

というかそもそも、勤務時間終了時刻は16:30頃で、それ以降に保護者からの電話はかかってくるんですよね。朝6時に電話がかかってくることも、21時頃に電話がかかってくることもあります。

 

対処法としては、

メールでの連絡

留守番電話の設置

です。

特に大きな懸念がないのであれば、メールでの連絡で済ませた方が時短につながります。こう言うと「会話でのコミュニケーションが大事だ」という勢力から反発を食らうのですが、残業を減らそうと思ったらメールOKにすべきです。

また、例えば18:00以降は留守電にするなどの対応も、特に公立学校は検討すべきだと思います(私立ではそのように対応していることも多いそうです)。

緊急の連絡に備えて、市役所の代表が(可能であれば)24時間対応するようにすれば、大丈夫だと思います。

進路事務

中学3年生の担当になると、進路事務がものすごく大変です。

特に調査書や推薦文を教員が手書きしなければならない場合です。

私立高校の中には、いまだに手書きの調査書を求める学校もあるので、そのような学校を受ける生徒が多いクラスを受け持った時は本当に大変です。

 

対処法としては

手書き調査書・推薦文の廃止

です。

ただ、これは学校レベルでどうこうなる問題ではないです…。

とにかく、手書き調査書・推薦文の廃止を強く要望します!(笑)

校内研究

年に1回程度、指導案を書いて公開授業するあれです。教育委員会が訪問しにくることもありますね。

学校現場の謎な文化です。

いや、本当は謎ではないのでしょうが、費用対効果がものすごく低いよな、という印象です。

また、学校ごとに研究仮説を立てて、教育に関する研究を行うのも結構謎だなと思っています。4月に研究主任から研究仮説が発表されて、「1年間頑張りましょう」となりますが、ほとんどの人が1ヶ月後にはその存在を忘れますよね。

公開授業の直前になって、やっと思い出して、指導案作成や指導案検討をする…。その作成や指導案の印刷などによって、残業が生まれます。

 

対処法としては

思い切って校内研究を廃止する

のを提案したいです。

校内研究は授業力向上や生徒の力の育成のために、すごく意義があるとは思いますが、現状、教員は多忙すぎて校内研究に割く時間とエネルギーがないと思います。

そんな状態で行う校内研究は、費用対効果が悪いと思います。

なので、教員の多忙が解消されるまでは校内研究は廃止すべきだと僕は思います。

部活動

そして教員の残業を生み出すラスボス、部活動です。

これについては、すでにSNSやニュースで話題になっています。

いつか別記事でくわしく書こうと思います。

忙しいのに…

このように、残業を生み出す原因が多数あるなかで、

  • 授業準備
  • 定期テスト作成

をしなければいけないのが、学校の先生です。

飲み会が行われることもありますね。(しかもその飲み会の企画が、やたら凝っているという…夜遅くまで企画を練ったりネームプレートの準備をしたりして、終わって帰宅かと思ったら提出物のチェックや授業準備をし始めたのを見て、さすがに引きました。)

 

現状がこんな感じなので、授業準備は簡素化するしかないと思っています。

授業準備の時短については、下記で紹介しましたので参考にしてください。

【教員必見】時間がなくて授業準備が間に合わない先生へ【時短】

学校の労働環境、なんとかしないと本当にやばいです。

 

おしまい!

ストップウォッチの画像
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