【教員】

教員の残業・残業時間の実態や理由について元教員が説明【教員の闇】

教員の闇(残業・残業時間・残業代)を元教員が解説【教師の長時間労働】

「残業多すぎ」

「毎日3時間以上残業…」

「なのに残業代が出ない」

「もっと幸せな生活がしたい」

これが教員のリアル(闇)。

 

本記事では、元教員の僕が

  • 教員の残業(時間外労働)の実態
  • 残業代が出ない理由
  • 残業を短くする方法

について話をします。

※公立教員(公務員)の話。

 

もちお
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元中学校教員の僕の残業の経験談

学校の廊下の画像

元教員の僕の勤務日の一例はこんな感じでした。

6:00頃 ●学校到着
●出勤簿に押印
●文書作成
●プリント印刷
●教室を軽く清掃・整理整頓
●学年フロアを軽く点検
7:00 ●生徒登校(部活動の朝練)
8:05 ●勤務時間開始(のはず)
●打ち合わせ
●授業
●授業間の休み時間は廊下の見回り
●授業がない空き時間は事務仕事・家庭連絡・家庭訪問・廊下の見回りなど(休憩時間はない)
●給食(食べながら生活記録ノートの点検)
●昼休み(廊下の見回り・生徒指導など)
●放課後は会議や部活動や生徒指導
16:35 ●勤務時間終了(のはず)
18:00 ●生徒下校
●欠席生徒の家庭に電話
●生徒指導記録の整理
●文書作成
●プリント印刷
●場合によっては保護者と面談など
●退勤
●スタバに行き、授業準備・定期テスト作成(22:00の閉店まで)

 

もちろん定期テスト前で部活動がない日もあるし、生徒下校後すぐに退勤できる場合もありましたが、だいたいこのような日が毎日続いていました。

 

残業って言うのかわからないけど、退勤してからやっていた授業準備の時間も含めると、

毎日4〜5時間の残業(時間外労働)は当たり前

って感じ。

 

1ヶ月あたりの時間外労働の時間は

  • 過少申告して80時間
  • マジメに申告して100時間
  • 超マジメに正確に申告して130時間

って感じだったと思います。

(裁判を起こす気は一切なかったし、過労死しそうになったら躊躇せず退職しようと思っていたので、「正確に記録する時間がもったいないわ」ってことでマジメに申告しませんでしたが)

 

たぶん、みなさんこんな感じですよね。(泣きたい)

 

でも、これだけ残業をしても教員に「残業代」は支払われません。(泣きたい)

 

なぜかというと…

 

 

教員に残業代が支給されない理由

お金の画像

給特法っていう法律があるからです。

正式には「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」と呼びます。

 

ざっくり内容を説明すると、こんな感じ。

 

給特法

教員の職務と働き方は特殊なので、

  • 時間外勤務手当は支給しない
  • その代わりに、給与月額の4%を「教職調整額」として支給する

 

「教員の職務と働き方は特殊」「給与月額の4%」という部分のくわしい話はこちらの記事でしています。

教員の残業代はなぜ月給の4%?給特法とはどんな法律なのかを元教員が解説
教員の残業代はなぜ月給の4%?給特法とはどんな法律なのかを元教員が解説「なぜ教員(教師)って残業代が出ないの?」 このブログ記事は、そんなあなたに向けた記事です。 本記事では、 給特法 について説明をします。...

 

 

ちなみに、元教員の僕のある月の月収は約35万。

時間外労働(残業)は100時間を超えていましたが、残業手当は14,000円でした。

計算すると、残業時間の時給は140円。

 

労働基準法では

時間外労働 通常の1.251.50倍の賃金を支給

※1ヶ月で60時間を超えた場合は、超えた分に対して、通常の1.50倍以上の賃金を支給

って定められているんですけど、教員には給特法が適用されるので、残業時間の実質的な時給が140円だったとしても違法ではありません

 

 

砂時計の画像

つまり、”残業代”っていう概念が教員の世界には存在しないということ。

残業をしてもしなくても、残業時間が短くても長くても、給与月額の4%が常に支給される仕組みになっているわけです。

 

まあたぶん多くの教員が「別にお金のために先生やっているわけじゃないし」って言うと思うんですけど、その善意(?)に明らかにあぐらかいているのが学校教育の世界なんですよね。

 

だったら残業しなきゃいいじゃん!そしたら給料の4%がタダでもらえるってことでしょ?

って感じがするんですけど、教員は残業から逃れるのがヒジョーーに困難です。

 

 

教員の残業の理由

教員が残業から逃れることができない最大の理由は、

 

そもそも時間外労働が前提

になっているということ。

 

時計の画像

多くの学校のスケジュールはこんな感じになっているはず。

7:00 生徒登校(部活動)
8:05 勤務時間開始
16:35 勤務時間終了
18:00 生徒下校

 

毎日、2~3時間の残業は確定しているって感じです。

 

じゃあ生徒下校の後にすぐ帰れるのか?というと、もちろんそんなことはなく。

例えば、

 

忘れ物を取りに来る生徒

がいます。

 

泣いている画像

「下校時間の後は忘れ物を取りに来ても学校には入れません」ってのを徹底している学校もあると思うんですけど、

「この後の塾で使うものを忘れちゃって…」「宿題になったワークを学校に忘れちゃって…」とか言われると、対応してあげたくなっちゃうのが人間。

 

この対応の間、対応している教員の業務はストップします。

(てか、忘れ物を取りに来る生徒多すぎ)

 

さらに、

 

保護者との電話・面談

が生徒下校後に行われることがとっっっても多いです。

 

電話をしている男性の画像

というのも、仕事をしている保護者が電話・面談できる時間帯が、彼らの「勤務時間終了」の後だからなんだ。

終了時間がシビアに決まっている銀行とか市役所とかに行く場合は時間休を取ったりする(くせに)のに、学校との電話・面談は堂々と「教員の勤務時間終了」後にやる。

 

まあ生徒が何も問題を起こさなければ電話・面談をする必要はないんだけど、

 

生徒がいつトラブルを起こすかわからない

というのが実情。

 

爆発の画像

生徒がその日に何かトラブルを起こすと、一気に「いつ帰れるかわからない」モードになるんですよね。

 

トラブルが起きると、生徒への聞き取りや場合によっては指導が行われる。

で、これはいいんです。生徒の成長につながるかもしれないから。

 

でもドキドキするのは家庭連絡の瞬間

 

生徒自身が納得しても、保護者がボンッて爆発しちゃったら終わりが見えなくなる。

 

100%その生徒が悪かったとしても、保護者が「うちの子がそんなことするわけ!」とか「クラスの友達のせいなんじゃないですか?」とか言い始めると、完全にこじれます。家庭訪問したり面談したり…っていうのが必要になります。

こうなったら、22時退勤コース。

 

しかも、さっきあんなに反省していた(ように見えた)生徒が、保護者から守ってもらった結果、一気に「それでも僕はやってない」みたいな顔になったりすることも。

 

指導は振り出しから再スタート。

いや、むしろマイナスからの再スタート。

 

こんな感じで、「いつ帰れるかわからない」っていうのが、教員の勤務の実態です。

 

じゃあ通常業務を素早くやるしかないんじゃないの?って感じなんですけど、多くの学校は

 

昭和のまま時間が止まっている

って言ってもいい感じ。

 

時計の画像

例えば、学校現場は驚くほど紙文化です。

 

「これを印刷して全校生徒に配ってください」っていうお達しが来るので、「そんなの誰も読まねえよ」っていう手紙でも大量に印刷しなきゃいけない

全校生徒分、手紙を印刷するだけでもかなりの時間がかかります。

 

「もうPDFとかでHPにアップすればよくないですか。そしたら印刷の手間も配る手間も省けますよ」って言ったこともあるんですけど、

「全ての家庭が通信環境を持っているわけじゃないですからね」

「だったら、PDFでアップしたうえで、通信環境がなくて紙でほしい家庭には紙で渡せばいいんじゃないですか」

「いやあ…」(終了)

って感じ。昭和のまま時間が止まっている。

 

これは一例ですが、学校現場には他にも非効率的なまま放置されている業務が山ほどあります

 

そんな状況なのに、

 

どこまでが教員の業務なのか謎

っていう現象が加速。

 

教員と生徒の画像

「子供のため」っていう考えでいろんな仕事を引き受けちゃうんですよね。

 

「これも教員の仕事ですか?」っていうのがすごく多い。

まるでコンビニ。

 

「これもやった方がいいよね」っていう感じで、どんどん仕事が追加されていっているんです。もはやすべての学校に蓮舫を連れてきて仕分けしてもらった方が良いレベル。

 

 

どんなことだって「やった方がいい」に決まっているんだから、やった方がいいかどうか?を基準にすると業務は増える一方になるのは当然

でも、管理職はそういう当たり前の考え方ができない人が多いっぽいです。まあ責任を負うのは管理職なので、「やった方がいい」っていう思考で保身に走るんでしょうね。ある意味で仕方のないことです。

 

一度やり始めたら、やめられない。

 

 

そして、教員が残業から逃れることができない理由で極め付けは、

 

職員室に漂う同調圧力

です。

 

仲間の画像

純粋に帰りづらいです。

 

まあこのあたりは一般企業も同じなんじゃないのかなって気がしなくもないけど、

「他の先生がまだ残っているのに若手が先に帰るのはどうなの?」

って言われることがあります。

 

学校によっては、勤務時間がスタートする前に若手教員が

  • 職員室の掃除
  • 職員室のゴミ出し
  • 職員室の先生のお茶出し

をするルールになっているところもあるみたい。昭和か。

 

別にルールになっていなくても、職員会議で

「僕たちが若い頃は、こういうのは若手がやっていた」

ってことを語ったりする人もいて、そういう空気感ができちゃったり、っていうのもあります。昭和か。

 

つまり、「教員は、こうあるべし!」っていう考え方を持っている人がわりといて、

「どうやったらもっと効率化できるだろう?」「どうやったら長時間労働を解消できるだろう?」って考えて実践していく人がそんなに多くないということ。

校長が「教員の長時間労働は当たり前。むしろ今の教員は恵まれている。昔はこんなに大変だったんだ。」ってうれしそうに語っていたのを見た時は、心の底から「はやく異動しろ」って思った。

 

 

教員の残業を短くする方法

いろんな方法があると思うんですけど、この記事では「個人でできる対策」だけサラッと紹介します。

 

生徒指導の報告を効率化

パソコンの画像

生徒指導の報告を口頭でやると、時間がかかるんですよね。

 

なので、大怪我など、報告に緊急を要する案件ではない場合、報告は文書で済ませるようにします。

 

生徒指導の原因・内容・指導内容・指導結果などをワードファイルで文書化

印刷して、報告すべき相手の机の上に置いておく

 

 

掲示物作成をやめる

教室の画像

いくらでもこだわれる教室掲示。

 

時間外労働を生み出す大きな原因になっていることが多いので、思い切ってやめちゃいます。

限られた時間の中でやるべきもっと大事な仕事があるはずだから。

 

 

提出物を番号順に集める

ペンとメモの画像

出席番号に並べ替えて名簿にチェックする作業がかなりの手間。3〜5分もってかれちゃいます。

 

なので、最初から出席番号順で集めるようにするんです。

 

提出物を手に持った状態で生徒が出席番号順で並ぶ

出席番号順に、名簿にチェックしながら回収する

 

 

時短グッズを使う

道具に頼る。

 

下記の記事でくわしく説明しています。

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については、下記の記事で説明しています。

 

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