【教員】

【学校はブラック?】教員の残業(時間外労働)について元教師がまとめた【実態】

【学校はブラック?】教員の残業(時間外労働)について元教師がまとめた【実態】「学校の先生って残業が大変…」

「教員の残業の実態ってどんな感じなの?」

このブログ記事は、そんな方々に向けて書いています。

 

こんにちは。元教師のもちお(@softenisuke)です。
世の中について、なるべく分かりやすく解説してみなさんの役に立てるよう、ブログなどをがんばっております!

今回の記事では、

教員の残業

について、まとめます。

元教師の僕が、

  • 残業の実態
  • 残業の理由
  • 個人でできる解決策

を説明します。

学校の教員の残業の実態

「late nights early mornings」と書いてある画像1ヶ月あたりの時間外労働が80時間やら100時間やらが、「過労死ライン」とされていますが、

教員の場合、時間外労働が80時間を超えるのは珍しいことではありません。

もちお
もちお
100時間超えるのもザラです。

元教師の僕の、勤務日の一例を示すと、こんな感じです。

●6:00頃 学校到着

  • 出勤簿に押印
  • 文書作成
  • プリント印刷
  • 教室を軽く清掃・整理整頓
  • 学年フロアを軽く点検

●7:00頃 生徒登校

  • 部活動の朝練

●8:00頃 打ち合わせ → 「勤務時間開始」

  • 授業
  • 授業間の休み時間は廊下の見回り
  • 授業がない空き時間は事務仕事・家庭連絡・家庭訪問・廊下の見回りなど(休憩時間はない)
  • 給食(食べながら生活記録ノートの点検)
  • 昼休み(廊下の見回り・生徒指導など)
  • 放課後は会議や部活動や生徒指導

●16:30頃 名ばかりの「勤務時間終了」

●18:00頃 生徒完全下校

  • 生徒指導記録の整理
  • 文書作成
  • プリント印刷
  • 場合によっては保護者と面談など

●終わり次第 退勤

  • スタバに行き、授業準備・定期テスト作成(閉店までいることも)

もちろん、こんな日が丸1年、毎日続いていたわけではありません。

もっと遅く出勤する時もありましたし、もっと早く退勤する時もありました。

もちお
もちお
が、割と上記のような1日の流れが多かったです。

いま教師をやっている方々も、細部は違えど、わりと同じような1日を過ごしているのではないでしょうか。

ちなみに8:00頃~16:30頃以外は、「時間外労働」にあたります。

これが、教員の残業(時間外労働)の実態です。

※とはいえ、早い時間にさくっと帰る教員の方も割といます。

だけど、月給の4%しか残業代(残業手当)は支払われない

お金の画像教員の残業(時間外労働)が月80時間を超えるのは珍しいことではありません。

ですが、残業代(残業手当)は月給の4%分しか支払われません。

これは、給特法という、公立の教員にだけ適用される法律があるからです。

簡単に言うと、

給特法

教員の職務と働き方は特殊なので、

  • 時間外勤務手当は支給しない
  • その代わりに、給与月額の4%を「教職調整額」として支給する

という内容の法律です。

給特法については、下記の記事でくわしく解説しましたので、合わせてご覧ください。
▶️【学校はブラック】給特法とは何?中学生も分かるように元教師が解説

 

元教師の僕の、ある時の月収は約35万円でしたので、4%と言うと

約14,000円が、教職調整額として支給されていた

…ということになります。
(時間外労働が100時間だったとしても、約14,000円!)

これって違法労働なのでは?と思うかもしれないけど

本の画像
長時間の時間外労働(残業)をしているのに、残業手当がほとんどつかないのは違法なのでは?

と思うかもしれません。

が、給特法という法律の内容通りですので、違法ではありません。

 

教員の時間外労働についてまとめると、以下のようになります。

教員の時間外労働

  • 正規の勤務時間の割振りを適正に行い、原則として時間外勤務を命じない
  • でも、「超勤4項目」の場合は、時間外労働を「命じられる」ことがある
  • 「超勤4項目」以外の時間外労働は、教員の自発的な労働とみなされる。

※超勤4項目

  • ①生徒の実習
  • ②学校行事
  • ③職員会議
  • ④非常災害、児童生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合等
もちお
もちお
実際に法律を確認しましょう(根拠となる法律の確認が面倒な人は、「参考」の部分は飛ばしてください!)

給特法では、

公務のために臨時の必要がある場合、教員を時間外労働させることができる

と定められています。

給特法第5条は、教員には労働基準法第33条第3項を適用すると定めています。

労働基準法

第三十三条 3

公務のために臨時の必要がある場合においては、第一項の規定にかかわらず、官公署の事業(別表第一に掲げる事業を除く。)別表第一第十二号に掲げる事業に従事する国家公務員及び地方公務員については、第三十二条から前条まで若しくは第四十条の労働時間を延長し、又は第三十五条の休日に労働させることができる労働させることができる。この場合において、公務員の健康及び福祉を害しないように考慮しなければならない。

※黒字が、労働基準法の原文。

※給特法第5条では、労働基準法第33条第3項を赤字のように読み替えることを定めている。

労働基準法 別表第一

十二 教育、研究又は調査の事業

このように、教員の時間外労働は法律で定められていますので違法行為ではありません。

 

夜の画像

とはいえ、時間外労働させるための条件があります。

その条件とは、

  • 公務のために臨時の必要があること
  • 基準に従っていること

です。

給特法

第六条

教育職員(管理職手当を受ける者を除く。以下この条において同じ。)を正規の勤務時間(一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律(平成六年法律第三十三号)第五条から第八条まで、第十一条及び第十二条の規定に相当する条例の規定による勤務時間をいう。第三項において同じ。)を超えて勤務させる場合は、政令で定める基準に従い条例で定める場合に限るものとする

政令では、時間外勤務を命じる場合の基準が定められています。
それが、「超勤4項目」と言われるものです。

  1. 生徒の実習
  2. 学校行事
  3. 職員会議
  4. 非常災害、児童生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合等

公立の義務教育諸学校等の教育職員を正規の勤務時間を超えて勤務させる場合等の基準を定める政令

一 教育職員(法第六条第一項に規定する教育職員をいう。次号において同じ。)については、正規の勤務時間(同項に規定する正規の勤務時間をいう。以下同じ。)の割振りを適正に行い、原則として時間外勤務(正規の勤務時間を超えて勤務することをいい、同条第三項各号に掲げる日において正規の勤務時間中に勤務することを含む。次号において同じ。)を命じないものとすること。

二 教育職員に対し時間外勤務を命ずる場合は、次に掲げる業務に従事する場合であって臨時又は緊急のやむを得ない必要があるときに限るものとすること。

イ 校外実習その他生徒の実習に関する業務

ロ 修学旅行その他学校の行事に関する業務

ハ 職員会議(設置者の定めるところにより学校に置かれるものをいう。)に関する業務

ニ 非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合その他やむを得ない場合に必要な業務

このように、

  • 正規の勤務時間の割振りを適正に行い、原則として時間外勤務を命じない。
  • でも、「超勤4項目」の場合は、時間外労働を「命じられる」ことがある。

と定められています。

なので、

「超勤4項目」以外の時間外労働は、教員の自発的な労働とみなされる

ことにもなります。

つまり、

勤務時間終了後に、次の授業の準備をする

などの行動は、あくまで教員の自発的な労働と解釈されてしまいます

もちお
もちお
「教師の一番の仕事は授業!授業が命!」なのに。

 

そして、このような時間外の労働に対して、

あらかじめ給与月額の4%を「教職調整額」として支給する

ことになっているのです。

教員の時間外労働(残業)が生まれる理由

教室の画像
じゃあ、「自発的」な残業なんかしないで、さっさと帰って休めばいいんじゃないの?

と思うかもしれません。

が、学校に課されている業務量的に、

真面目に業務をこなそうと思ったら、時間外労働(残業)せざるをえない

というのが現実です。

このあたりのくわしいことについては、下記の記事で説明をしていますので、合わせてご覧ください。
▶️教員の長時間労働・残業の理由まとめ & その対処法

なにより、先に帰りにくい

仲間のイメージ画像実際、

他の先生が残っているのに、先に帰りづらい

ということも多いようです。

 

しっかりと仕事を終わらせたのに、

他の先生がまだ残っているのに先に帰るのはどうなの?
他の先生の仕事手伝えよ

と言われることがある教員の方もいるらしいです。

 

逆に、

早く出勤しないといけない

ということもあるようです。

例えば、

  • 勤務時間開始前に、職員室のすべての先生のお茶を入れる
  • 勤務時間開始前に、職員室の掃除をする
  • 勤務時間開始前に、職員室のゴミ出しをする

のが若手の仕事になっている学校もあると聞いたことがあります。

仕事になっていなかったとしても、それなりの役職についている先生が

僕たちが若い頃は、こういうのは若手が朝早く来てやっていた

ということを職員会議で語ったりすることも…。

また、

学年から1人、体育祭や卒業式の当日は6:30に出勤するように

と言われることもあるらしいです。

これを聞いた時、

もちお
もちお
「正規の勤務時間の割振りを適正に行い、原則として時間外勤務を命じない」っていうルールがあるけど、

これって「超勤4項目」のうちの「②学校行事」だから時間外労働を命じられている…ってことなのかな?

と疑問に思いました。

とはいえ、

職員会議の場で「朝早く出勤するように」と言うのは生徒指導主任で、校長は黙ったまま…

という事例もあるらしいので、なんか変だとは思います。

もちお
もちお
僕個人の感覚としては、「朝早く出勤するのが嫌」っていうわけではなく、「なんか筋通ってなくない?」っていう感じです。

とにかく、

  • 学校に課されている業務量が多いだけではなく、
  • 学校現場の文化が理由で時間外労働(残業)が発生することがある

ということが言いたいのです。

教員の時間外労働(残業)の解決策

では、どうやって解決すればいいのでしょうか?

個人でできる一番の解決策

正直言って、時間外労働を減らすために教員個人でできる一番の解決策は

授業準備をサクッと終わらせること

と言わざるを得ません。

いやいや、教師の一番の仕事は「授業」でしょ?
授業に一番力を入れてもらわなければ困る!

って思うのが当然だと思います。

僕もそう思います。

が、学校に課されている業務量がなかなか削減されず、むしろ地域や社会からの学校への期待(要請)が高まる以上

授業準備の時間を削らざるを得ないのが現実です。

 

まず、何度も書いているように、学校に課されている業務量はかなり多いです。

一人に割り当てられている業務を勤務時間内にすべて終わらせるのは、かなり厳しいです。
(というのも、生徒が学校にいる間は、事務仕事や委員会への文書作成などに手をつけることはほとんどできないからです。そして、生徒は勤務時間開始前に登校し、勤務時間終了後に下校する…というタイムスケジュールになっています。)

そして、学校の文化なのか分かりませんが、実際に働いてみると業務の優先順位はこんな感じに思えるのです。

「学校全体の仕事」>「学年の仕事」>「学級の仕事」>「授業」

(停滞すると迷惑がかかる関係者が多い順になっている)

実際、僕も

授業はお前一人の仕事だろ。一番後回しなんだよ。

と言われた経験があります。

また、

忙しくて授業を考えるヒマがないから、職員室から教室に行くまでの間に指導書を読んで、数分で授業を考えている

と言っている先生と会ったこともあります。
(僕の勤務校ではありませんでしたが)

このように、

「授業」の優先順位は低いと(暗黙の了解で?)みなされているので、
一番最後にやる仕事が「授業準備」になることが多いのです。

なので、時間外労働(残業)の問題を教員個人で解決しようと思ったら、

授業準備をサクッと終わらせる

のが重要になります。

なのに、ことあるごとに

教師の一番の仕事は授業!授業が命!

と言われたりすることもあるようで…

もちお
もちお
その言葉自体は全く間違っていないけど、現実がそうなっていないのに口先だけでそう言うのはズルいな

と正直思います。

もちお
もちお
だったら先に学校の業務量を削減してくれよ!体がもたないよ!

って。

「もっと工夫して、もっと良い授業をしたい。」

って、ほとんどの先生が感じていると思います。

ですが、同時に

「でも忙しくて手が回らない」

って、感じている人も多いように思います。

授業準備は、いくらでもこだわることができて「はっきりとした終わりがない」ので、とても難しい問題です。

 

ですので、ざっくりと二択です。

  1. 授業準備でトコトンこだわって時間外労働を増やし、身をささげる
  2. 授業準備は最小限にして時間外労働を減らし、身を守る
もちお
もちお
僕は①も②も経験しましたが、①は本当にキツイです。

 

授業準備の時短テクニックについては、下記の記事で紹介しています。
▶️【教員必見】時間がなくて授業準備が間に合わない先生へ【時短】

 

ここまで説明したように、
元教師の経験上、個人でできる一番の解決策は、授業準備をサクッと終わらせることだとは思います。

もちお
もちお
が、他にも対策はいくつかあります。

他にも、時短グッズを使うのもあり

ストップウォッチの画像業務の時短につながるグッズを使うのもアリです。

下記の記事で紹介していますので、もしよければご覧ください。

 

テスト外注できれば良い

テストの画像あと、定期テストの作成と採点を外注できると、かなり業務が楽になるとは思いました。

その他の対策については、下記の記事で簡単に紹介しています。
▶️教員の長時間労働・残業の理由まとめ & その対処法

教員の残業のまとめ

以上、

教員の残業

について説明しました。

 

学校の業務量を削減すること(地域や社会が学校に期待・要請することを減らすこと)が、教員の残業の最大の解決策だと思います。

が、現実的にはなかなか世の中は変わりません。

 

ですので、

  • 授業準備をサクッと終わらせたり、
  • グッズをそろえたり

という個人でできる対策が必要です

忙しくて精神を病んでしまってからでは遅いので、なにかしら解決に向けて動き始めましょう。

 

ちなみに、少しでも「教員を辞めたい」と思ったことがある方には、やった方が良いことがあります。
下記の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
▶️「辞めたい」って思った教員が、今すぐやるべきこと【新卒・初任者も】

 

以上、もちお(@softenisuke)でした。

「辞めたい」って思った教員が、今すぐやるべきこと【新卒・初任者も】
「辞めたい」って思った教員が、今すぐやるべきこと【新卒・初任者も】「教員がこんなにつらいと思わなかった…」 「教員を辞めたい…」 このブログ記事では、そんなふうに悩んでしまっている教員の方向けに、 誰でもできる解決方法 について書きます。 ...
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