保護者に電話連絡する時に気をつけていたこと・やっていたこと【学校教育】
「教員の仕事の中で気が重いやつランキング」でトップにランクインしそうなのが、生徒指導・トラブルが起きた後の保護者への電話連絡。
トラブルが起きた生徒同士でいがみ合っている時に気が重いのはもちろんですが、
生徒同士で納得・和解していた時でも、保護者がヒートアップしちゃって問題が再燃する…ってことがわりとあるので、むちゃくちゃ気が重い仕事。
正直、毎回電話する前に「頼むから無事に終わってくれ…」って思っていました
んで。
保護者連絡に関しては「こうやって電話すれば絶対OK!」っていう方法は(たぶん)なくて、
どんな電話の仕方をしたとしても、激昂する保護者もいれば冷静に受け止めてくれる保護者もいる…というのが現実だと思います。
ってことで、電話の基本的なやり方(作法)については「電話のマナー講座」的な記事を読んでもらうとして、
このブログ記事では、僕が保護者への電話連絡をする時にやっていたことについて書きます。いろんなやり方やもっと良いやり方があると思うので、あくまで参考までに。
電話をする前
内容を打ち合わせしてから電話
大きなトラブルの場合や、今後大きなトラブルに発展する可能性がある案件の場合は、個人がいきなり電話するのではなく、
必ず他の職員(学年主任・生徒指導担当・生徒指導主事)に「こうやって連絡しようと思うんですけど、いいですか?」って確認・打ち合わせをします。
というのも、自分はこれでいいと思っていても、
- 角が立つ言い回しだったり
- 言いすぎだったり
- 言わなすぎだったり
ってことがあるからです。
で、Goサインが出たら保護者連絡。
とはいえ、確認・打ち合わせをしたとしても激昂する保護者は激昂するのが現実です。
ただ、教員1人で突っ走って「失敗」してしまったら、今後の対応に大きく時間が取られますので、余計な「失敗」はしたくない。
なので、大きなトラブルの場合や、今後大きなトラブルに発展する可能性がある案件の場合は、必ず他の職員に確認してから電話します。
保護者への電話連絡は生徒が帰宅する前に
保護者連絡をするタイミングは、生徒が帰宅するよりも前。
帰宅するよりも前に電話をして、今回の件について保護者に伝えておくことで、
- 子供から話を聞いて「なにそれ!そんなことがあったの!びっくり!」って保護者が感情的になるのを防げますし、
- 保護者から子供に(必要に応じて)フォローを入れてもらうこともできるからです。
生徒が帰宅する前に電話を入れないと、
生徒帰宅
→生徒が保護者に話をする(生徒によっては、自分に有利な話しかしないことがある)
→一面的な情報だけを鵜呑みにして、保護者が動揺・激昂する
→保護者が感情的に学校に電話
ってことが起こりうるわけです。
まあぶっちゃけ先に電話をしておいたとしても、帰宅した生徒から話を聞いて動揺・激昂するパターンもあるってのが現実です。
んが。その確率を下げるために、生徒が帰宅するよりも前に保護者連絡をするんです。たぶんどの学校でも基本中の基本。
電話中
保護者への電話連絡をしながらパソコンでメモをとる
僕が一番大事だと思っているのがこれ。
電話した日時、話した内容、保護者のリアクション等を、
パソコンを使ってできるだけ詳細に記録する。
紙やノートにメモをとる教員が多いと思うんですけど、
- 手書きだとキーボードよりも記録に時間がかかってメモできる量が少なくなるし(パソコンの方が詳細に記録できる)、
- 殴り書きになって後から読みにくいことが多いし(パソコンの方が後から見やすい)、
- メモを取った後の処理・管理が面倒だし大変だし(パソコンの方が整理・共有しやすい)、、、
って感じがするので、最初からパソコンで入力しちゃった方が良いと思います。
左肩と耳に電話機を挟めば、両手をフリーにして電話ができるはず。
同時進行でメモをとれば(一字一句すべてではなく、断片的なメモだったとしても)、後から「なんて言ってたっけ…」って思い出す時間を減らすことができます。
電話をした後
保護者への電話連絡の事実も文書で報告する
大きなトラブルの場合や、今後大きなトラブルに発展する可能性がある案件の場合は、保護者への電話連絡の内容を報告します。
パソコンで作ったファイルをプリントアウトして渡すだけです。
こうすれば口頭で報告する時間を削減することもできます。
(もっとリアルな空気感とかを知りたい教員は直接聞いてくるので、その時は口頭で報告する。)
案件は一人では絶対に抱え込まない。
学年職員・管理職・関係職員と共有して、いろんな意味でのリスク管理をするべきです。
このあたりは別記事にも書いたので、よければ読んでください。
関連:生徒指導ノートはやめた方がいいと思う【元教員の記録・管理方法】
伝えたいこと
どんな電話の仕方をしたとしても、激昂する保護者もいれば冷静に受け止めてくれる保護者もいる…というのが現実。
でも、余計な「失敗」をしないために、できることはやっておくべし!
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