一人暮らしで節水シャワーヘッドは買ってはいけない【ボリーナ】
節約術の話になった時に節水シャワーヘッドのことがよく話題に上がるけど、
- 本当に節約になるのかな?
- 一人暮らしでも節水シャワーヘッドを買った方がいいのかな?
- 節水シャワーヘッドの代金の分、元は取れるのかな?
って思った人も少なくないはず。
っていうか僕自身がそう思ったので、調べてみることにしました。
僕が買おうと思っている節水シャワーヘッド
田中金属製作所(TKS)のボリーナワイド(TK-7007)。
値段は10,000円だけど、いたるところで紹介されている節水シャワーヘッドで評判も良いので、買うならこれ。
Amazonを見るともっと安い節水シャワーヘッドも売っているんだけど、変な製品を買って損するのは嫌なので、無難にいく。高いけど。
引用:Amazon
ちなみにボリーナワイドはウルトラファインバブルという超微細気泡を作り出してくれるらしい。そのおかげで、高い洗浄力を誇るだけでなく、きれいでしっとり湿ったお肌を実現してくれる。
一人暮らしの場合、節水シャワーヘッドで元は取れるのか?
このボリーナワイドは10,000円。一人暮らしで元は取れるのだろうか。
結論を先に言うと、
湯船に水を張らず、シャワーだけを使う場合、
一人暮らしで10,000円分の元を取るまでには、相当な期間が必要
⇒一人暮らしの場合、節水シャワーヘッドはマストバイではない
です。
一人暮らしで節水シャワーヘッドがマストバイではない理由
どれくらい節水できるのか?
まず、通常のシャワーはだいたい1分で12リットルの水を使うらしい。
なので、1日あたりシャワーを10分浴びるとすると、通常のシャワーの場合
1日あたりのシャワー水量 | 120リットル |
---|---|
1ヶ月あたりのシャワー水量 | 3,600リットル=3.6㎥ |
になる。
ここで節水シャワーヘッドの登場。
僕が買おうと思っているボリーナワイドの節水量は約50%らしいので、ボリーナワイドを使った場合
1日あたりのシャワー水量 | 60リットル |
---|---|
1ヶ月あたりのシャワー水量 | 1,800リットル=1.8㎥ |
となる。
こうやって考えると、「あら素敵!すごい節水できているのね」ってことで、買うべき!って思いたくなる。
水道料金の決まり方
ところが、水道料金を計算してみると、節水シャワーヘッドの効果は微々たるものであることに気づく。
水道料金はだいたいどの自治体も
①基本料金 | 定額。 (メータ口径により異なる。一般的な家のメータ口径は13㎜) |
---|---|
②従量料金 | 使用水量によって変動。 |
の2つの合計値によって決まります。
となると、節水シャワーヘッドによって従量料金をどれくらい下げられるのか?が問題になる。
節水シャワーヘッドを導入しても従量料金はそんなに下がらない
東京都水道局の「平成28年(2016年)度生活用水実態調査」によると、1人の世帯の1カ月の水道使用量は平均で8.2㎥とのこと。
(計算が面倒なので、8.0㎥で考える。)
引用:東京都水道局
東京都で8.0㎥の水を使った場合、従量料金は22円×3=66円。
節水シャワーヘッドを使って1.8㎥削減したとしても、従量料金は40円ほどしか変わらない。これが現実。
引用:東京都水道局
ちなみに下水道の料金は8㎥までは定額だから、通常の使用水量8.0㎥から1.8㎥削減したところで、料金は変わらない。
つまり、東京都の場合、節水シャワーヘッドを導入して使用水量を8.0㎥から1.8㎥削減した場合、
1ヶ月あたり約40円の節約になる
という結論が得られる。(※2020年8月現在)
※ただ、お湯を沸かすためのガス料金は全く計算に入れていないので、実際にはもっとお金を節約することができる。
引用:水道料金の計算方法
ちなみに同じ条件で、千葉市の水道料金で計算した場合、
1ヶ月あたり約140円の節約になる
という結論が得られた。(※2020年8月現在)
節水シャワーヘッド10,000円の元を取るためには、約70ヶ月必要。
※ガス料金は全く計算に入れていないので、実際にはもっとお金を節約することができる。
一人暮らしの場合、マストバイではない
湯船に水を張らず、シャワーだけを使う一人暮らしの場合、節水シャワーヘッドを買った方が損する可能性があります。
なので、「節水シャワーヘッドを買えば絶対に節約になる!」って思考停止するのはちょい危険。
(とはいえ、そもそも節水は環境に優しい。お金だけで全てを判断するのはどうなんだろう、と思わなくもない)
節水シャワーヘッドを買うべき人
- 朝シャンをする人
- シャワーを10分以上浴びる人
- 冬場は湯船にお湯を張る人
- 2人暮らし以上の人
こういう人は、節水シャワーヘッドを買うべき。
というのも、さっきの東京都の水道料金の表を見ればわかるように、10㎥を超えたあたりから水道料金が一気に上がるから。
節水シャワーヘッドの値段分の元は、割と簡単に取れるはず。
僕は朝シャンしたいし「10㎥以下におさえなきゃ」って心配したくないので、節水シャワーヘッドを買う。
ウルトラファインバブルでお肌もちもちにしたいし。