ここ最近よく聞くなあって思うのが、「日本の学校教育は時代遅れ」っていう言葉。
実は元教員の僕も在職中から同じことを思っていたんだけど、さすがに公務員の立場では言いづらかった…ってのが正直なところ。
この記事では、公務員ではないという立場から、言いたいことを好き勝手言う。
学校は時代遅れ

学校って、生徒一人一人が自分の力を”自分に合った形で”伸ばす場所だと僕は思っているんですけど、現代の日本の学校は全くそうなっていません。
テクノロジーが未発達で「生徒一人一人が自分の力を”自分に合った形で”伸ばす」ことが難しかった時代(昭和〜平成中期)だったら仕方ないと思うんです。
でも、今はテクノロジーがかなり発達していて、やろうと思えば「生徒一人一人が自分の力を”自分に合った形で”伸ばす」環境を作ることはできるわけです。教員の数が少なくても。
でも、現代の日本の学校はそれをやろうとはしていません。
そういう意味で、僕は「学校は時代遅れ」って思うんです。
いつまでも続く一方通行型授業

学校が時代遅れだと思う最大の理由が、授業のやり方。
「1人の教員が黒板に板書をして、30〜40人の生徒がノートにそれを書き写して終了」っていうような、一方通行型授業がいまだに行われています。
もちろん、タブレットやPCなどの設備が整っていないくて一方通行型の授業をせざるを得ない…っていう学校が多いのはわかっています。
んが、
学校に100台以上iPadが配備されていて、やろうと思えば「生徒一人一人が自分の力を”自分に合った形で”伸ばす」環境を作ることができる学校でも、教員は旧来の一方通行型授業を選びがち。
黒板を背に、教員がずっと喋って、板書をして、たまに生徒に”話し合い活動”をさせて、でもやっぱり教員がほとんどの時間喋って、チャイムが鳴る…そんな授業ばかりです。
(っていうか別にiPadがなくても、工夫次第で「生徒一人一人が自分の力を”自分に合った形で”伸ばす」環境に近づけることはできると思うけども)
つまり、教員自身が「クラスの生徒全員が同じペースで学習する」というのを頑なに守るんですよ。
そもそも「生徒一人一人が自分の力を”自分に合った形で”伸ばす」環境を構築しよう!という発想をもっていない教員がたっくさんいるんです。
そういう意味で、学校は時代遅れ。
んで、
このような画一的な一方通行型授業をしてしまうと、
半分以上の生徒が犠牲になる
という結果になってしまいます。
まあよく言われるやつで、一斉授業では中間層の生徒に合わせた難易度の授業をするから、中間層の生徒にとっては最高の授業になるかもしれないけど、
- むちゃくちゃ勉強ができる生徒は「つまんな」って思うし
- 勉強が苦手な生徒は「わかんね」って思う
ってことになってしまう、っていうこと。
実際、僕自身も教員の時に画一的な一方通行型授業をしたことがありましたが、
- 勉強が得意な生徒は退屈そう
- 勉強が苦手な生徒も退屈そう
っていう地獄のような状況を目の当たりにして、「これじゃいかんわ」って思ったことがあります。
このような時代遅れの教育が行われて、半分以上の生徒が犠牲になってきた結果、どうなったかというと
日本の産業は遅れを取り、SNSは悲惨な状況に
なりました。僕はそう解釈しています。
- むちゃくちゃ勉強ができる生徒が高度な教育を受けることができなかった(中間層の生徒に合わせなきゃいけなかった)結果、日本の産業を牽引するいわゆる”高度人材”が育たなかったし、
- 勉強が苦手な生徒が丁寧にフォローしてもらえなかった結果、(言い方は悪いけど)アホになって、SNS等で他の人の発言を”誤読”しクソリプをつけたり無駄に叩いたりするようになった。
今の日本の閉塞感は、日本の教育が時代遅れだったことと無関係ではないように思います。
んで。
いつまでも画一的な一方通行型授業を続けていわゆる”高度人材”が育たたないままにしてしまったら、日本の産業は発展せず、政府の税金収入も増えず、学校教育の予算も増えず、学校にお金が回らない…っていう悪循環に陥ります。
稼げる人が増えれば増えるほど政府も税金収入を増やすことができて、結果的に学校教育の予算が増え、iPadを配備したり…っていうことができるはずなんですけどね。
このまま時代遅れの教育を続けていたら、本当に日本はヤバイ。
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<目次>
- はじめに
- 第1章 長時間労働の理由
- 第2章 生産性を意識する
- 第3章 教員の仕事との向き合い方
- 第4章 スケジュール管理・タスク管理
- 第5章 作業環境を整える
- 第6章 教室環境を整える
- 第7章 メンタルを整える
- おわりに
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