20代後半の中学校教員の年収・給料公開&教員の給料に思うこと
元教員(公立中学校の元教員)の僕の20代後半の時の給料の話をします!
20代後半の中学校教員の給料
実際の給与明細を見ながら書きました。
※だいたいの数です(四捨五入とかしてます)
※通勤手当は含みません
※地域手当は含みます
【給与】
4月 | 345,000円 |
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5月 | 350,000円 |
6月 | 345,000円 |
7月 | 340,000円 |
8月 | 350,000円 |
9月 | 340,000円 |
10月 | 355,000円 |
11月 | 350,000円 |
12月 | 350,000円 |
1月 | 350,000円 |
2月 | 345,000円 |
3月 | 345,000円 |
【賞与(ボーナス)】
6月 | 715,000円 |
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12月 | 750,000円 |
【合計】
中学校教員(20代後半)の年収(給与+賞与) | 5,615,000円 |
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これを見て「教員の給料高すぎ!ふざけんな!」って思ったかもしれません。
たしかに、一般企業よりは高めなのしれませんが、、、実際には「割りに合わんなー・・・」って感じです。
※後述
ちなみに中学校には部活があるので、上の数字には土日の部活動手当ても含まれています。
土日の部活動は4時間やって3,000円くらい。
1日あたりの上限は決まっているので、1日練をしたからといって手当てが増えるわけではありません。
月によって部活動の日数が違うので、部活動の手当てもバラつきが出て月給にもバラつきが出ます。
※なのでテスト期間の月は給料がやや少なくなっています
ちなみに僕の場合、部活をバリバリやっていたので部活動手当ては毎月30,000円弱もらっていました。
ってことで、部活動をやっていない教員はもう少し給料が少なめなはずです。
で、上の給料から所得税・住民税・社会保険料などがゴッソリ引かれますので、
実際の手取りはもっともっともっともっと少なくなります。
教員の給料・年収の豆知識
残業しても変わらない
残業してもしなくても給料は変わりません。
僕の場合、月に100時間以上残業をするのは珍しくもなんともなかったんですけど、、、それでも残業代は支払われないです。
時給で換算すると普通のバイト並の給料になってしまう、っていうのが教員の給料の実態。
逆に言うと、適当に仕事をして残業なんか一切しなくても給料は下がらないので、適当に仕事をする人にとっては最高!って感じです。仕事量的に無理だと思うけど
ちなみになんで残業をしても給料が変わらないかというと、給特法という法律があるから。
ざっくり言うと、こんな法律です。
- 時間外勤務手当は支給しない
- その代わりに、給与月額の4%を「教職調整額」として支給する
つまり、さっき残業代は支払われないって言ったけど、
厳密には月額の4%分の残業代は支払われているということです。
たった4%って少ないんだよおおおおおってみんな不満に思っているやつ
関連:【改正】給特法とは?元教員がわかりやすく解説【残業代は月給の4%】
「主任」になると1日あたり数百円増える
学年主任や生徒指導主任などの「●●主任」という役職につくと、1日あたり数百円の特別手当がもらえます。
主任になって負うことになる責任を考えると、数百円って安すぎだろおおおおおおって感じです。
担任になっても変わらない
担任になっても特別手当はつきません。
担任と副担任では仕事量がかなり違うんですけど、変わらないんですよね。
(話がそれますが)だからこそ、担任制度は廃止して学年職員みんなで学年の生徒を見る、っていう形にした方がいいと思っています
関連:教員の長時間労働はこうやって対策すればいいんじゃない?っていう話
ちなみに、教員(地方公務員)の世界は基本的に年功序列賃金なので、
担任で、バリバリ動いている若手
よりも
副担任で、仕事効率が悪く生徒指導も全くやらないベテラン
の方が圧倒的に給料をもらっている…ということが余裕であり得ます。
「仕事効率が悪く生徒指導も全くやらないベテラン」が本当に実在するのかどうかはまた別の話ですが
教員の給料は高いのか?
ってことで、真面目に仕事をしている教員は「給料高すぎ!」とは思わないはず。
正直、割りに合ってないなーとは思います。
ただ、これは「あくまで働いた時間に対しての給料」という観点での話であって、
「教員としてどれだけの価値を生み出したのか?」って問われると、なんとも言い難い… って気がしなくもないです。