朝の会・帰りの会の進め方・テンプレートを元中学校教員が説明【凝る必要なし】
教員になって担任になると、「朝の会・帰りの会の進め方がわからない」って悩みますよね。
元教員の僕も、担任になった時に結構悩みました
で、先輩教員に「こうやるといいよ」って教わったり、自分自身で考えたりして、
朝の会・帰りの会はこうやってやろう!
っていうのを作りました。
が、完成させた後も、「これでいいのかな?」「これって必要なくない?」「これもやった方がいいかな?」って結構悩みました。
んで、悩んだ末にたどり着いたのが、「あれ?実は、朝の会・帰りの会ってそんなに凝らなくていいんじゃない?」っていう結論。
ということで本記事では、
- 僕が実際にやっていた朝の会・帰りの会のメニュー
- 朝の会・帰りの会について思うこと
について話をします!
実際にやっていた朝の会・帰りの会のメニュー
中学校教員の僕がやっていた朝の会・帰りの会のメニュー表がこちら。
朝の会(10分間)
①号令
②健康観察
③各係・委員会から
④今日の目標の確認
⑤班の目標の確認(班会議)
⑥デイリーライフの記入
⑦先生から
⑧提出物について
⑨号令
帰りの会(20分間)
①号令
②授業の振り返り
③1日の振り返り(班会議)
④各係・委員会から
⑤今日のMVP(班会議)
⑥配布物
⑦先生から
⑧号令
いろんな学校で使えるテンプレートだと思います
が、、、今見ると「ないわ」って感じ(下記↓)
朝の会・帰りの会について思うこと
必要なことだけやればいい
朝の会・帰りの会にあれこれ詰め込む必要はないと思っています。
朝の会だったら、
- 健康観察
- 連絡
- 提出物の回収
だけでOK。
帰りの会だったら、
- 連絡
- 配布物
だけでOK。
まあさすがにこれは極論すぎるかもしれないですけど、「あえてやる必要がないこと」をわざわざする必要はない、ということが言いたい。
時間内に終わらないのはあり得ん
やむを得ない事情(突発的な指導等)で延長するのは仕方ないと思うけど、そうじゃないのに朝の会・帰りの会が時間内に終わらないのはダメだなと思っています。
朝の会・帰りの会を延長して大事なことを伝えようとしても、ほぼほぼ伝わらないから。
廊下はガヤガヤし始めて聞きにくくなるし、なにより、
自分が生徒だったら、「早く休み時間にしたい」「早く帰りたい」「早く部活に行きたい」って思いますよね。(時計をチラチラ見ながら)
時間を目一杯使う必要はない
「朝の会は10分間きっちりやる」「帰りの会は20分間きっちりやる」「時間は余らせない!」って思う必要はないです。
「時間は目一杯使うんだ」って言う教員の方がいるんですけど、意味不明です。
→教員自身がそういう発想だから、教員の長時間労働はいつまでたっても是正されないんだよっていう
「やるべきことが早く終わって、時間が余ること」は悪いことじゃないですよね。
ダラダラとやるんじゃなくて、必要なことをササっとやる。
余った時間は自由にさせてあげればいいと思っています。
(廊下に出ると他クラスの迷惑になる可能性があるので、チャイムが鳴るまでは教室から出さないようにはします)
コミュニケーションの場にしなくていい
「朝の会・帰りの会は、クラスのコミュニケーションの場にしよう!」みたいなことを言う人がいますよね。これに対して、僕は否定的。
ぶっちゃけ僕もそう思っていた時期があったんですけど、よくよく考えてみたら、
毎日、強制的にコミュニケーションを取らされるのって、結構なストレスですよね。
コミュニケーションって、「必要だから」「したいから」するものじゃないですか。
それなのに、”班会議”が毎日のメニューの中に入っている(=毎日、話し合わ”なきゃいけない”)のって、おかしい。
班会議を毎日する必要はない
「いやいや、コミュニケーション能力の向上のために、班会議は毎日やるべきなんだ!」って主張する先生がいるんだけど、
「必要性を感じていない」「したいと思っていない」班会議を毎日やって、コミュニケーション能力って向上するんでしょうか?
教員だって毎日、朝の打ち合わせの時に全員が発言する「会議」なんてしないですよね。
勤務時間の終わりにみんなで話し合ったりしないですよね。
もし校長が「先生方も毎日、隣の席の職員と3分間、必ず話し合いをしましょう!そうすれば、コミュニケーション能力が向上しますから!」って言い出したら、教員だって絶対に「はああああああああ?」って思いますよね。
会議を毎日しなきゃいけない集団って、結構ヤバイ。
必要な時にやればいいんです。
それに、毎日強制的に班会議をやると、生徒は適当に話し合いをするようになります。
その時間、生徒が雑談してればまだマシですが、班会議の時間ずっと喋らない班も出てきます。
(教員としてはこれを”指導”したくなるんですけど、でもそもそも話し合う必要性を感じてないんだから仕方ない。)
形骸化するくらいならやらない方がいいし、頑張って「生徒がやってるように演じる」ようになってしまうくらいなら、班会議なんてやらない方がいいと僕は思っています。
クラスの一体感を〜っていうのも大嫌い
「いやいや、クラスの一体感を作るためにコミュニケーションをとるんだ!だから朝の会・帰りの会は大事なんだ!」って主張する教員はマジで滅びてほしいです。
クラスっていうのは、生徒が”偶然”集まったにすぎない集団です。
そんな”偶然”集まったにすぎない集団で、なんで一体感を味わう必要があるのか本気でわからんのです。(誰か納得できる説明して)
一人ひとりが安全・安心して生活できれば、それでOKでしょ。
関連:学級目標の作り方を元中学校教員が説明する【かっこいい必要なし】
朝の会で歌を歌うクラスは「ないわ」
朝のクソ眠い時に歌を歌わされたら、僕だったら不登校になりそうです。
※どんどん言葉が過激になってすみません!学校のこういう文化(=子供を大人の自己満足のために使っているような文化)が本当に嫌いなんです
伝えたいこと
教員の多忙が問題化し、働き方改革が叫ばれている中で、教員自身が
「これもやった方がいい」「あれもやった方がいい」
っていう思考回路で朝の会・帰りの会のメニューを作るのは、おかしな話だなと思っています。
本当に必要なことだけやればいいんです!
(昔の自分への反省を込めて)
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