【教師は楽すぎ?】教員のメリットを元教員が解説【教師になる人へ】
教員って忙しいとかいろいろ言われているけど、教員になるメリットって何なのかな?って気になったりしますよね。
あと生徒や保護者からしたら「教師って楽すぎ」って思うこともあると思います。
そこで本記事では、教員のメリットについて説明します!
※公立教員(公務員)の話
【教員のメリット①】楽すぎる(適当にやれば)
いきなりマジかよって感じの内容ですが、(適当にやれば)教員は楽です。
マジで楽です
※適当にやれば。
このあたりについて説明をします。
解雇されない
今のところ、基本的には解雇されることはありません。
もちろん教員とはいえ、飲酒運転など犯罪行為をしたら解雇されます。が、よっぽどのことがない限り、公務員である以上は解雇されません。
「なんだよ解雇されないなんて教師って楽だな!」って思うかもしれませんが、ぶっちゃけ一般企業とここらへんはあんまり変わらないかなと思っています
(日本の企業は解雇規制が厳しいので)
適当でもやっていける
基本的には解雇されないので、教員は適当に仕事をしても(能力が低くても)やっていけるというメリットがあります。
(過激な表現だけど、事実です)
「能力が低い」「仕事ができない」と見なされると重要な仕事を割り振られることが減るので、むしろ守ってもらえるって感じがします。
(重要な仕事が割り振られないので、早く退勤することも可能に)
つまり、適当に仕事をすればするほど楽になるんですよね。
(生徒や保護者、そして一生懸命働く同僚からすると迷惑極まりないけど)
極論、50分間教科書をひたすら読む授業をしても解雇されないです(さすがにそこまでヒドイ教員はレア)。
「なんだよ教師って楽すぎだな。ふざけんなよ」って思うかもしれませんけど、ぶっちゃけこれも一般企業と変わらないと思います。
一般企業も解雇が基本的にできないので、「能力が低い」「仕事ができない」と見なされても、そのまま勤め続けられるところが多いですよね。
世の中は一生懸命やる人が動かしていて、「能力が低い」「仕事ができない」人はそこにぶらさがって過ごしているんですよね。
給料が安定してるし勝手に上がる
教員は給料が安定しています。賞与(ボーナス)もしっかりと支給されます。
成果と給料がほぼ結びついていなくて、どれだけ「能力が低い」「仕事ができない」と見なされても、年功序列賃金なので給料はどんどん上がっていきます。
このあたりが「教師って楽すぎだよな」って批判されるポイントかもしれません。
一般企業の場合、業績やスキルによって給料が上下することは結構あるはず。
※ただ、教員の場合は残業代はほぼ出ないようなもの。それと比べると、残業したら残業代が出たり、むしろ残業代をゲットするためにダラダラと会社に残ったりする会社員の方がうらやましいような気がしないでもないかな
関連:【改正】給特法とは?元教員がわかりやすく解説【残業代は月給の4%】
福利厚生バツグン
教員は公務員なので、福利厚生がしっかりとしています。
- 短期給付(病気・ケガ・出産などへの給付)
- 長期給付(年金の給付)
- 保健(健康診断など)
様々な面で、文句なしです。
夏休みがある
夏休みは教員の大きなメリットです!「教師って楽すぎ」って言われる最大のポイント。
とはいえ実際には、世間のイメージほど「休み」という感じではありません。
- 学校に出勤して、
- 授業の準備をしたり、
- 事務仕事をしたり、
- 研修を受けたり、
- 行事の準備をしたり、
- 会議があったり
…と、想像以上に忙しかったです。
こんなはずでは・・・
ただ日々の忙しさがハンパないので、定時退勤できる夏休みがうれしくて仕方なかった思い出があります。
残業をしてもしなくても給料は変わらないので、帰れるならすぐに帰りたいのが教員。明るいうちに退勤できて、本当に幸せだったなあ・・・
※これをメリットとして書いている時点で、教員の世界の「闇」が感じられる
ちなみに、春休みは新年度の準備でむちゃくちゃ忙しいので、全くメリットではありません。
冬休みはあっという間に終わるので、そんなにうれしさはないです。
有給休暇をとりやすい
あと、有給休暇を取りやすいと思います(←職場にもよるので一概には言えないけど)。
関連:教員は「有給休暇を取りづらい」って思わなくていい【年休の取り方】
【教員のメリット②】お金関係が強い
お金関係も教員のメリットです。
給料が高め
平均的な賃金よりも教員の給料は高いです。
ただ、残業代が出なくてほぼサービス残業をしていることを考えると、実質的に給料が高いのかどうかは微妙ではあります。
休みの日にふと思いついて時給換算してみたら、バイト並みかそれ以下でした(泣)
※適当にやって勤務時間だけ働けば、給料は高めなのは間違いないです
関連:【年収・給料をリアル公開】元中学校教員が解説【教員の給料高すぎ?】
ローンやクレカの審査に通りやすい
ローンを組むときやクレジットカードを申請するときに、審査に通りやすいです。
地方公務員なので社会的信用が高い!!!(世間からの評価は低いけど)
忙しいのでお金が貯まりやすい
忙しくてお金を使う場面があまりないので、お金が貯まりやすいです。
これをメリットって言っていいのかナゾすぎますが・・・
【教員のメリット③】給食
栄養バランスの良い給食がおかわり自由
しっかりと栄養について考えられたランチを毎日食べることができます。健康面でこんなにすばらしいことってなかなかないよね、って感じです。
また、わざわざコンビニなどに買いに行く必要がありません。そういう意味でとっても楽です!
(給食の時間も仕事なので、実際には全然楽ではないけど)
あと、給食はおかわり自由!!!
人気メニューは生徒がおかわりしまくるので難しいですが、不人気な野菜や魚は残ることが多いです。
ご飯はたいてい余るので、実質食べ放題(→だから教員はブクブク太る)。
【教員のメリット④】楽しい
ここからがメインです!
毎日、退屈しない
仕事をしていて退屈しません。
毎日、良くも悪くもいろんなことが起こるんですよね!
単純なルーティンワークをただこなしている…という感覚には一切ならないと思います。
あっという間に時間が過ぎていきます。つらいこともあるけど、生徒と過ごす日々は楽しいです!!!
感動的な出来事がちょくちょく起こる
生徒の成長を感じたり、生徒が教員に手を差し伸べてくれたりと、感動的な出来事を経験できます。
これは教員しか経験できない、学校教育の醍醐味だと思います
もちろん、つらいことが多くて「やってられない」って思うこともたくさんあります。
でもその一方で、そういう思いを一気にふっとばしてくれるような「教員をやっていて良かった!」と心から思える出来事もあります(たまに)。
僕が外部コーチ時代にお世話になった先生は、こう言っていました
生徒に対して本当にむかつくこともあるし、土日はなくてつらくし、「早く辞めたい」っていつも思ってるんだけど、
生徒が成長した姿をたまに見ることができると、それがうれしくて、また続けちゃうんだよね。
本当、麻薬みたいな感じで、やめるにやめられないのよ。
続けると、なんだかんだで、また生徒に対してむかついて「早く辞めたい」って思うんだけどね。
教員の仕事ってこんな感じ。
僕が伝えたいこと
もし教員志望の方がこの記事を読んでいるとしたら、
教員は真剣にやればやるほどツラくなる仕事なので、生半可な気持ちでやらない方が良い
って僕は伝えたいです。教職は、福利厚生や給料というメリットを求めてやる仕事ではありません。
かなりの覚悟が必要な仕事です!!ファイト!!!!