教員の年度途中での退職について、実際に中途退職した僕が解説します
学校の教員(教師)をやっていると、つらくて仕方がないことってありますよね。
もう我慢できなくなって「中途退職しよう」と決意したけど、「なるべく迷惑をかけたくない」「いつ申し出れば良いのか分からない」って思うかもしれません。
そこで本記事では、年度途中で退職した僕の経験談について説明をします。
年度途中で退職した元教員の僕の経験談
年度途中で辞めるのはかなりシンドいです。
まあその退職の理由にもよるとは思いますが、「周りの人に迷惑がかかる」っていう申し訳なさで押しつぶされそうになる感覚です。
表向きでは「がんばれよ」って言う人もいますけど、内心でどう思っているのかなんてわからないです。
それに、同僚の中には「仕事増やしやがって、ふざけんなよ」って思う人が絶対いたはずです。
迷惑をかけてしまっている申し訳なさで、同僚とは目も合わせられない状態になりました
あと、生徒や保護者はむちゃくちゃ噂をします。
ママさんLINEで尾ひれがついて噂話が広まったり、生徒が嘘を広めたり・・・っていう感じで、ほぼ確実に真実とは違う形で噂が広まり、悪いイメージがつくことになります。
まあ別にもう関わりがなくなるから良いのかもしれませんが、たまに街中で偶然会った時にコソコソ話をされたりっていうのはあります
このように、年度途中で辞めるのは結構シンドいです。
ですが、そのつらさよりも教員を続けるつらさの方が大きいと思ったので、年度途中での退職に踏み切ったという感じです。
「年度途中での退職は迷惑がかかる」は考えすぎ
普通は「年度途中で辞めると周りの人に迷惑がかかる」って考えちゃうと思いますが、ぶっちゃけそれは考えすぎだと思います。
たしかに迷惑はかかると思います。でも、人がいなくなったら代わりの人が配置されて結果的に仕事は回っていくわけです。
つまり、「自分が辞めたら大変なことになる」って考えるのはうぬぼれです。あなたがいなくても職場は回ります。そんなもんです。
もし「その人じゃなきゃダメだ」ってことで「その人」を絶対辞めさせたくなかったら、高い給料を払ったりしてつなぎとめるしかないんです。
でも、公務員の世界でそれをやらない(できない)ってことは、「欠員が出ても他の人で置き換えます」っていう意思表示とも言えます
もちろん、辞めることによって周りの人に迷惑はかかります。
でも「年度途中で辞めると周りの人に迷惑がかかる」って考えすぎる必要はない。
なにより大事なのは
自分の身を自分で守る
ことです。「途中で辞めるなんて信じられない」って責める人は、辞める決意をするくらいしんどい思いをしている人のことなんか考えちゃいないです。仕事が一時的に増える自分のことしか考えてない。
無理して仕事を続けて体・心を壊しても、誰も守ってくれません。自分で防衛するしかないんです。
でも教員は中途退職しないに越したことはない
とは言っても、教員は年度途中で辞めない方が良いのは間違いありません。
ということで、教員はいつ・どのように退職するのがいいのか?について書きます。
年度末退職の場合
教員の場合、年度末退職(3月末退職)がベストです。
理由は「周りの人にほとんど迷惑がかからず、引け目をほとんど感じることなく退職できるから」。
ですが、退職の意思を伝える時期によっては迷惑がられて印象が悪くなることもあります。
9月までに伝える | ベスト。円満退職できる。 たいていの都道府県の教員採用試験の合格発表時期が10月。なので、9月までに退職の意思を伝えておけば、新たに正規採用される教員が増える。教育委員会的にはありがたい。 |
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10月~1月に伝える | ベター。円満退職できる。 12月~1月に行われる異動希望等の調査の時期に退職の意思を伝えておけば、問題はない。 |
2~3月に伝える | おすすめできない。円満退職はできなくなる可能性が高い。 2月になると既に新規採用の教員も含め、正規採用の教員の配置が決まり始めるから。その段階で退職の意思を伝えると、「穴ができる」ことになって、教育委員会に迷惑がかかる。 |
このように、年内に伝えるのが無難ではあります。
が、「退職したい」っていう気持ちで来年度も働くくらいなら、校長や教頭、教育委員会にしっかりと説明して退職する方が良いと思います。(申し訳ないけど)
ただし、退職の意思表示が遅すぎると3月31日までに退職できない可能性もあります。公務員の退職には任命権者の承認(辞令交付)が必要だからです。
民法では「2週間前までに退職の意思表示をすれば2週間後には退職できる」という趣旨の規定があるんですけど、
公務員は一般企業の雇用形態とは違うので2週間で退職できるわけではありません。
辞令は郵送してもらうこともできるので、辞令交付式に絶対参加しなきゃいけないわけではありません。
年度途中での退職の場合
年度途中での退職の場合、残念ながら円満退職はできないって思った方が良いです。
ただ、時期によっては被害を小さくできたりもします。
夏休み前に伝える | 一番被害を最小限にできる(はず)。 授業が回らなくなったり、行事が回らなくなったりしない(はず)。夏休み中に補充教員を見つけられる(はず)。 |
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それ以外 | 夏休み以外の時期の途中退職は大変です。 |
キツい場合、代行サービスっていう選択肢もある
もう職場に足を運ぶ気力すらなかったり、同僚と顔を合わせたくなかったり、パワハラ管理職に会いたくなかったり、っていうこともあるとあると思います。
そんな感じで自分で退職の意思を伝えたり手続きをしたりするのがキツい場合、退職代行サービスを思い切って使うっていう選択肢もあります。
あなたの代わりに、業者の人が退職の意思を伝えてくれたり手続きをしてくれたりします。
公務員でも退職代行サービスは使えるみたいです。
(ただ、公務員の退職は一般企業よりもやっかいなので、退職代行サービスにしっかりと相談するべし)
ちなみに、どれだけキツかったとしても無断での退職はNGです。
バイトだったら無断で退職しても(倫理的にどうかはさておき)なんとかなりますが、公務員の場合は懲戒免職をくらう可能性があります。
(懲戒免職をくらったら、履歴書に書かなきゃいけなくなる)
というわけで、どうしてもどうしてもどうしても自分でやるのがキツい場合は、退職代行サービスを検討しても良いかもしれません。
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(自己都合の退職だとしても退職金はちょっとはもらえるので、退職金を退職代行の費用にあてるのもありかも)
伝えたいこと
迷惑がかかるかも・・・って考えるよりも
自分の身を自分で守るべし!
病気になっても誰も助けてくれません