子供に嫌われない子供の叱り方

- 「ラインを超えていないけどダメなこと」はスルーせず、笑顔で注意する
- ラインを超えたら、真剣な表情で叱る
「ラインを超えていないけどダメなこと」はスルーせず、笑顔で注意する
子供がする「悪さ」にはいろんな種類があります。なので、ラインを引きます。
【絶対許されないこと】
- 命の危険に関わること
- 他人を深く傷つける
- 自分を大切にしない
- 注意されているのに同じことを何度も繰り返す
ーーーーーー(ライン)ーーーーーー
【ラインを超えていないけどダメなこと】
- 廊下を走る
- 部屋の片付けをしない
- 手を抜く
- 給食当番の仕事をさぼる
- 掃除をさぼる
など
このようにラインを引いて(基準を決めて)、子供の言動をみます。
もし、ダメなことをしていたとしても、ラインを超えていない場合は笑顔で注意する。軽い口調で注意します。怒鳴ったりしちゃ絶対にダメ。
で、注意する時には必ずその理由を言います。そうじゃないと子供は分からないから(言っても理解してもらえないことも多々あるけど)。
- 【注意】「おーい、それダメだよー。」(笑顔)
- 【理由】「◯◯になっちゃうから。」(笑顔)
子供がダメなことをする時は大きく2パターンに分かれます。
- ダメだって分かってるくせに、ダメなことをする
- ダメだって分かっていなくて、ダメなことをする
②のように、ダメだって分かっていなくてやっちゃうパターンもあります。なので、大人は必ず「それがダメな理由」も言うようにする。
ちなみに、①のダメだって分かってるくせに、ってのはぶっちゃけムカつきますが!ラインを超えていなければ、ぐっとこらえて笑顔で注意です。ラインを意識した指導の仕方をしないと面倒なことになります。
全部本気で叱っちゃったら
子供がやった「ダメなこと」に対して全部本気で叱ったら、大人も子供も疲弊します。
そして、お互いの関係はどんどん悪くなっていきます。で、「子供に指導が入らない」という状態に陥ります。
こうなったらオワリ\(^o^)/なので、全部本気で叱るのはNG。どんどんイライラするだけ。
学校現場で「いっつも本気で叱っている先生」っていると思いますが、こうなってはいけない。どれだけ真剣に叱ったとしても、伝わらなくなります。せっかくいいことを言っていたとしても、生徒は聞かなくなります。
いっつも怒鳴っている怖い先生が叱る
→ 叱られた生徒「(また始まったよ…あーあメンドクセ)」
→ 周りの生徒「あいつ怒られてるよ クスクス」
→ 指導終了
→ 周りの生徒「おつかれー。あいつうざいよな。」
→ 叱られた生徒「それな!」
って感じに、真剣に叱ってその場でちょっと伝わっていたとしても、周りの生徒にかき消されたりします。
そして、せっかく少し反省していた生徒もみんなの前で叱られた屈辱の方に意識がいって、やがて「これくらいのことでなんでこんなに怒られなきゃいけないの」と他責に向かいます。
全部本気で叱るのはNG。いいことがない。
思春期の人間は、感情が高ぶると大人よりも冷静には考えられなくなります。でも、思春期の彼らだって、落ち着いて冷静に考えればわかります。

軽く注意すれば、「これはダメだったんだ」っていずれわかってくれます。「全部本気で叱る」と、そのチャンスを台無しにしてしまうかもしれません。
「ダメなこと」をスルーしちゃったら
逆に、子供がしたダメなことをところどころスルーしたら、子供は調子に乗ります。彼ら彼女らは言うてガキんちょです。
「スルーしてもらえた」という実績があると、いざ叱られた時に「この前なんも言わなかったくせになんだよ」と、彼らは自分の悪かったことを棚にあげて論点をズラしてきます。
なので、こうならないようにスルーはしない。ちゃんと注意する。軽く、笑顔で。
ラインを超えたら、真剣な表情で叱る
でも!ラインを超えたら、真剣な表情で叱る。
命の危険に関わること
命の危険に関わることは絶対ダメ。これは大人がしっかりと教えてあげる。
例えば、ベランダの手すりに座ったり、失神ゲーム(もうやんないのかな..?)をやったり、など。取り返しがつかないから。
他人を深く傷つける
他人を深く傷つける行為もダメ。
その線引きが難しいところではあるけれど、暴力で身体的に傷つけたり、執拗な悪口で心理的に傷つけたりするのは明らかにアウト。相手の安全な生活を脅かす権利は誰にもない。
自分を大切にしない
自分を大切にしないのもダメだと僕は思う。
自分はどうせダメなんだって思って、自分の可能性をとざすような言動。可能性のない人間なんていないから。
ただ、これを真剣に叱るにはお互いの間に相当の信頼関係がないとキツイので、結構むずかしい。
注意されているのに同じことを何度も繰り返す
注意されているのに同じことを何度も繰り返すのはアウト。自分を大切にしていないし、注意をしている相手のことも大切にしていない行為だから。
たぶん学校現場や家庭ではこれが一番多いんじゃないのかなと思います。
何度か笑顔で軽く注意して、それでも何度も同じ過ちをおかすようであれば、今度は真剣に叱ります。真剣に話ができる環境を用意して(別室に移動するなどして)、真剣に叱ります。
ラインを超えていない時は笑顔で軽く注意するだけにしておいて、ラインを超えた時(ここぞの時)に真剣な表情で叱るようにすると、子供も「いつもより真剣だ」と思って真剣に話を聞いてくれるはず。そう信じたい。
「キミの将来のために真剣に叱っている」というところがブレなければ大丈夫
指導する時、叱って大丈夫かなって不安に思うことがあるかもしれないけれど、「キミの将来のために真剣に叱っている」という強い思いがあれば大丈夫。
大人が子供に指導をするのは子供の将来のため。叱りながら、「このままだとキミのことが心配だ」というメッセージを本気で伝える。意識せずとも、本気でそう思っていれば感じ取ってくれるはず。
逆にいうと、「キミの将来のために真剣に叱っている」という思いがないなら、指導しない方がいいと思います。生徒は「義務で叱ってるだけだな」って気づく。
真剣に叱った後はフォローを忘れずに!
真剣に叱った後、そのまま放置するのではなく、フォローを忘れずに行う。
- その後、子供ががんばったことを認めたり
- 子供がダメなことをしなくなった時に「ありがとねー!」と伝えたり
などなど。周りの大人がフォローするパターンもあります。
伝わらない人もいる
でも、残念なことに、残酷なことに、どれだけ真剣に向き合っても伝わらない場合もあります。
その時は、他の大人に代わりに言ってもらったり、もう少し子供の心が育ってから伝えたり、などが必要です。
真剣に向き合って伝わらなかった時はツライですが、子供の心の奥底・発達段階的に準備が整っていないと、どれだけ頑張っても伝わらないこともあります。これが現実。我慢。
参考文献
岸見・古賀(2013). 『嫌われる勇気』. ダイヤモンド社.
岸見・古賀(2016). 『幸せになる勇気』. ダイヤモンド社.









