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合唱コンクールで良い合唱をする(優勝する)コツ【考え方編】

望岡 慶(モチオカ)
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合唱コンクールについての僕の考えを書きました!

モチオカ
モチオカ

元教員のモチオカです。

本記事や他の記事で紹介した考え方で合唱コンクールに取り組んだ結果、全ての年で優秀賞(学年でトップ、3年の担任の時は学校トップ=最優秀賞)をいただくことができました。

本記事で紹介する考え方(コツ)はわりと再現性が高いと思いますので、何か一つでもみなさんの役に立てばうれしいです!

モチオカ ケイ
モチオカ ケイ
学習ブロガー
Profile
元社会科教員・元ソフトテニス部顧問のモチオカ ケイ(望岡 慶)です!

公立中→公立高→浪人→東大→東大院→外部コーチ中に高校生の成長に感動して教員を志望→中学教員→退職→ブロガー

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合唱コンクールあるある

男子「合唱コンクールとかマジめんどい」

女子「男子ちゃんと歌って!」

男子「…www。」(歌わない)

これ、合唱コンクールあるあるですよね。

クラスメイトが全員、この動画の出だしの男子みたいに歌ってくれればいいですけど、、、そんなことはないですよね。

他にも、こんなこともあると思います↓

  • 歌い始めても、ものすごい小さな声でしか歌わない
  • 「ここから歌うよ」って指示されても、「周りの人ちゃんと出すかな?」ってうかがって出だしの声を出さない
  • 声を伸ばす部分で伸ばしきらない

合唱コンクールは4月から始まっている

合唱コンクールは、そのクラスの生徒たちの関係性がモロに出るんですよね。

お互いに牽制しあった状態だとなかなか歌わないし、お互いのことを尊重できていると結構歌う。

っていう意味で、クラスが「自分のことを表現しやすい安心感のある集団」になっていれば、合唱コンクールはうまくいく可能性が高いと思っています。

つまり、合唱コンクールは4月から始まっているということ(←大袈裟な言い方だけど)。

さっき書いた「あるある」は、クラスの人間関係が十分に構築されていないから起こります。

歌うこと、頑張ることが恥ずかしい

→ 歌わない

大きい声で歌うと目立ちそうで嫌

→ 小さい声でしか歌わない

出だしの声を出すのが自分だけだったら恥ずかしい

→ 出だしの声を出さない

声を伸ばすところで伸ばすのが自分だけだったら恥ずかしい

→ 声を伸ばしきらない

自分のことを表現しやすい安心感のあるクラスになっていれば、こうなりやすいはずです↓

歌うこと、頑張ることは恥ずかしいことではない

→ 歌う

大きい声で歌っても、受け入れてくれる安心感

→ 思いっきり歌う

みんな出だしの声を出すって信じている

→ 自分も出だしの声を出す

みんな伸ばすって信じている

→ 声を伸ばしきる

超大袈裟な言い方ですが、

合唱コンクールは4月から始まっています!

4月からのクラスの人間関係の成熟度で、そのクラスの合唱はわりと決まってきます。

伝えたいこと

歌いたくない人もいるのがクラス

「クラスが結構いい感じなのに、それでも声が小さい人っているじゃん!むかつく!」って思う人もいるかもしれません。

モチオカ
モチオカ

正直、中学生の時の僕も同じようなこと思ってました。「歌わない人むかつく!」って。

中3の時、僕は結構クラスの中で頑張っていた方だったと思うんですが、あまりにも女子のアルトの声が出ていなかったので、「こうやって歌うといいんじゃない?」って言ったら、ある女子に「きもっ…」って言われました(涙)

放課後、先生に「なかなかうまくいかないんです」って合唱コンクールの悩みを打ち明けた時に、その傷が深く印象に残っていたのか、涙がボロボロと出てきましたw

でも、教員になってから思ったのは

「そりゃ、歌いたい人もいれば歌いたくない人もいるよな」

ってことです。

クラスが「自分のことを表現しやすい安心感のある集団」になっていたとしても、歌いたくない人は歌いたくないんです。

で、全員に「思いっきり歌うこと」を求めるのって、なんか不自然というか窮屈だなって気づきました。

クラスっていろんな人がいますよね。一人一人、みんな違います。

いろんな人がいるっていうことを理解して、いろんな人を受け入れることが大事なんです。

歌いたくない人もいるのがクラスなんです。

で、合唱コンクールはそういうことを学ぶのに良い機会だと思います。

  • 本気で頑張りたい!っていう人
  • そんなに頑張りたいとは思わない…っていう人

どっちかに針が振れすぎるのもダメ。

お互い歩み寄る!

歩み寄らないで「本気で歌ってよ!歌わない人、マジ意味わかんない!むかつくっ!」ってなったり、

「合唱コンクールとか別にどうでもいいし。頑張りたい人だけで頑張ればいいじゃん」ってなったりすると、うまくいきません。

モチオカ
モチオカ

合唱コンクールを通して人間社会に必要な「歩み寄り」を学ぶんだ!

という信念が教員には必要だと思います。

優勝を目標にすると、うまくいかない

僕が担任をしたクラスは全て、合唱コンクールで優勝することができました(学年でトップ、3年の担任の時は学校トップ)。

が、一度も優勝を目標にはしませんでした。

本(長谷川博之(2012)『クラス皆が一体化! 中学担任がつくる合唱指導』明治図書)の受け売りです。

『クラス皆が一体化! 中学担任がつくる合唱指導』の画像

この本のまえがきに、このようなことが書かれています。

合唱で最優秀賞を取るというのは、目的じゃなくて手段です。

最優秀賞がゴールだとしたら、最優秀賞を取った後何が残るんですかということですね、私が言いたいのは。

たとえば学校づくりを使命とする三年生で、合唱コンクールで優勝したのに、始業式や終業式の歌を本気で歌わないというのでは、私に言わせればナンセンスなのです。無意味。点数を付けられないとやらない、賞状が出ないと頑張らない、という打算まみれの学級では駄目なのです。そういう状況では、最優秀賞の賞状などただの紙切れなのです。

これを読んで、「むっちゃかっこええええええええ」って思いました。

ぜひこの本は読んでほしい!もう絶版っぽくて入手困難なのが残念(中古品しか出回っていないっぽい)。

この本を読んで「合唱コンクールでは優勝は目標にしてはいけない」と感じ、生徒にはこう伝えました。

賞は目指すものではなく、素晴らしい取り組みをしたクラスが『結果的にとっちゃうもの』だ!!!

モチオカ
モチオカ

もちろん、担任として賞を狙っていなかったかというと、、、やっぱり生徒と一緒に賞をとらりたいっていう思いはありました。

でも、一言も「賞をとるぞ」とは口にはしませんでした。口が裂けても言いませんでした。

それよりも、「このクラスでできる最高の合唱を作り上げる!」これを目標にしていました。

その結果、毎回、賞をいただくことができました!

合唱コンクールに関する他の記事はこちら

合唱コンクールの取り組み方について書いた別の記事がありますので、もしよければご覧ください。

良い合唱をする(優勝する)コツ【考え方編】

良い合唱をする(優勝する)コツ【練習のコツ編】

並び方のコツ【最高の合唱を目指す】

良い伴奏をするコツ【伴奏者賞とりたい人へ】

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