学校の学年会議は長くなりがち!こうやってやると良いかも!【主任へ】
学校で行われる学年会議についての自分の考え・経験を書きました!
本記事の内容
- 学年会は長くなりがち
- 「これはよかった!」って思った学年会のやり方
学年会議は長くなりがち
学年会議は、職員会議よりも参加人数が少なく、メンバー同士が親密な関係性にあり、自分たちが担当している生徒たちに関する話題について話し合うことになるので、
教員一人一人の発言のハードルが(良くも悪くも)低くなります。
また、「学年会議は学年全体に関わる大事なことについて話し合っているのだから、どれだけ時間がかかっても構わない」という考えを持っている教員が少なくありません。
その結果、議論が活発になるあまり気づいたら夜も更けていた…となりがちなのが学年会議です。
しかし、学年会議が短い時間で終わるのに越したことはありません。
「それで結局何が言いたいの?」ってツッコミたくなるような持論をダラダラと展開する教員が少なくありませんが、それではいけないのです。
各教員は授業準備などの「個人の仕事」を膨大に抱えていますし、そもそも時間は有限だからです。
とはいえ、短ければOKというわけでもありません。
「会議は短い時間で終わったけれど、何も成果が出なかった…」という会議では、会議をする意味がないからです。
そもそも教員は空き時間のタイミングがそれぞれ異なり、学年職員が一斉に集まることができる機会はそう多くありません。
つまり、学年職員が一斉に集まる学年会議はとても貴重な時間なわけです。
だからこそ、学年会議の時間は濃密なものにするべきです。何らかの成果を、なるべく短い時間で出すように意識するべきです。
教員として日々働いていると、「学年会議=毎月定例で開催される恒例行事」という感覚になって、夜遅くまで行われる学年会議に対して「そういうものだ」という認識になりがちですが、それではいけません。
学年会議のやり方
会議の目的(ゴール)を明確にする
学年会議の時間を濃密なものにするためには、会議の目的(ゴール)を明確にすることが必要です。
言い換えると、「何のために学年職員で一斉に集まるのか」「会議が終了になるのは何が達成された時なのか」をはっきりさせるということです。
基本的には、何かしらの意思統一・意思決定をすることが会議の目的(ゴール)であることが多いと思います。
目的(ゴール)を達成することからブレてしまわないようにするために、会議資料を作成する際は
- 連絡事項(「このやり方でやります!」っていう連絡)
- 検討事項(「皆さんの意見を踏まえてやり方を決めさせてください!」っていう提案)
とに分けて記述するのがおすすめです。
アイディア出し(学年職員からたくさんの意見を集めること)が必要な場合は、事前にメール等で意見を提出してもらうのが良いと思います。
職員が一斉に集まる貴重な時間で一人一人頭からアイディアを捻り出すのは時間がもったいないからです。
アイディアは事前に集めておいて、会議の場ではそのアイディアをもとに何かしらの結論を出すことに注力した方が効率的です。
会議でのルール・役割分担を決める
学年会議のルール・役割分担を決めておくと、学年会議の時間を濃密なものにしやすくなると思います。
- ホワイトボードで議論をまとめる(→ホワイトボード担当)
- 議題ごとに時間制限を設けて、時間を計測する(→計測担当)
- 議題について話し合う目的を明確にし、最終的な結論をまとめる(→司会担当)
- 資料に変更が生じた時に、会議の場で資料を修正する(→パソコン担当)
など。
僕が所属していた学年の学年会議
僕が所属していた学年の主任はすごく優秀な方で、生産性が高い学年会議にするためにいろいろと考えて工夫をしてくれました。
【流れ】
- 学年主任が議題と担当教員を提示(学年職員への一斉メールで)
- 担当教員が学年職員からの意見をメールで募る(必要に応じて)
- 担当教員が資料を作成する
- 担当教員が事前に資料を配る
- 他の教員は事前に資料に目を通しておく
——ここまでが事前準備——
- 会議の冒頭で司会が会議の目的(ゴール)と時間配分、目標終了時間を確認する
- 担当教員が補足説明等をする
- 全教員で意見交換をする(ホワイトボードで議論の内容を整理しながら)
- 何らかの意思決定を行う(意思決定が必要な場合)
——会議終了——
このような流れで会議を行うようになった結果、ダラダラと何も決まらない会議が続く…といったことがなく、たくさんのことが短い時間で決まるようになって、退勤時間が早くなりました。本当にありがたかったです。
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