【小学生】チャレンジタッチとスマイルゼミはどっちがいい?教材の設計思想が違う

望岡 慶(もちお)
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毎年、「チャレンジタッチ(進研ゼミ)とスマイルゼミはどっちがいいのか?」と頭を悩ませる小学生の親御さんが大量発生している。

  • 進研ゼミはよく知っているけど、昔のイメージしかないし、中身まではよくわからないわ。
  • 歴史と実績のある進研ゼミを選ぶのが無難なのかしら?
  • それとも最近よく聞くスマイルゼミの方がいいのかしら?
  • このまま何もせず子供に勉強を任せていいのかな、よその子は塾に行っているというのに……

悩んで悩んで悩みまくって夜も寝られない親御さんに向けて、悩みが一気に解消する僕なりの「結論」を言いたい。

結論:何を求めるかで選ぶべきサービスは変わる

どちらも表面的には同じような通信教育だけど、企業の設計コンセプトが異なる。「小学生の学習で何を求めているか?」によって、どっちがおすすめか?は異なる。そのあたりについて解説したい。

この記事が、納得して選び、勉強に注力できるようになるための役に立てば幸い。

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チャレンジタッチとスマイルゼミは基本的にほぼ同じ

チャレンジタッチ(進研ゼミ)もスマイルゼミも機能面ではかなり似通っている。

どちらも、対象としてる学力層・利用者層が幅広い。「難関校を目指す受験ガチ勢」ではなく、多数派である「勉強に苦手意識がある小学生」「普通の生活を大事にする小学生」に寄り添おうという強い意思が感じられる。

また、進研ゼミもスマイルゼミも同じような機能・サービスが提供されている

  • タブレットは専用のものを使う
  • タブレットが自分にあった学習内容を提案してくれる
  • タブレットが学習計画を自動作成してくれる
  • タブレットが間違った問題をもう一度出題してくれる
  • 教科は全教科に対応。1教科ずつの受講はできない。

そもそも通信教育の価値は「適切な教材を適切なタイミングで生徒に届ける」ことにより、「いま最も取り組むべき学習内容・教材を選ぶ手間がかからなくなる」ことにある。

授業を受ける(=サービスを利用する)ためにわざわざ通学したり、教材を選ぶためにわざわざ比較検討したりする手間をかける必要がないのが通信教育のいいところ。

進研ゼミを選んでもスマイルゼミを選んでも、この点は問題ない。どちらを使っても、一定のクオリティが担保された学習コンテンツを利用できる。正直言って、「ちゃんと勉強すれば」どっちでも成績は伸びる。

ただ、両者の設計思想は明確に異なると思う。

チャレンジタッチとスマイルゼミの本質的な違い

チャレンジタッチ(進研ゼミ)を提供しているベネッセと、スマイルゼミを提供しているジャストシステムは、「成り立ち」と「何に力を入れているか?」が微妙に異なる。整理するとこんな感じ。

サービス名ざっくり言うと
進研ゼミ幅広い選択肢の中から、自分に合う教材・やり方を試行錯誤できるサービス
スマイルゼミ選択肢を絞り、勉強をシンプルにしてくれるサービス

進研ゼミは広げる方向(「いろんな教材・サービスを用意するから、自分に合うものを見つけてね」って拡散する方向)に、スマイルゼミは狭める方向(「こうやって勉強するといいよ」って限定する方向)に向かっている感じ。

チャレンジタッチは「広げる」

進研ゼミを提供しているベネッセは、出版・流通会社(福武書店)が発祥ということもあって、「いろんな種類の、いい教材・サービスを用意して、それらを利用者のニーズに応じて届ける」ことに力を入れている印象。

サービス・機能を絞って「こうやって勉強してください」って指定するのではなく、いろんなサービスを提供し、勉強のやり方の選択肢を複数用意している。子供が自分なりの勉強法を試行錯誤できる環境を提供してくれる。

完全に子供の判断を奪ってしまうと、自習する力が育たない。進研ゼミは「成績も大事だけど、自分で学ぶ力の方が大事だよね、将来的に」って考えていて、「自由」と「管理」の適度なバランスを狙おうとしている、というのが僕の予想。

自分に合う教材を見つけたい人や、「自分なりの勉強スタイル」がまだ見つかっていない人、学習習慣を確立したい人に向いていると思う。

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【進研ゼミ小学】「自分で学ぶ」練習ができるサービス。もっと評価されるべき
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スマイルゼミは「狭める」

スマイルゼミを提供しているジャストシステムは、ワープロソフト『一太郎』を開発した会社。ソフトウェア会社らしく、仕組み作りによる自動化やデータの活用を得意とし、「効率的な学習システムを提供する」ことに力を入れている印象。

紙の教材を使った勉強には、「ノートを開く」「教材を選ぶ」「丸付けをする」「間違い直しをする」「進捗を管理する」といった周辺作業がつきまとう。スマイルゼミは、デジタルの力(=タブレット)でこれらをすべて自動化する

紙の教材も使える進研ゼミや、iPadも使えるZ会とは異なり、スマイルゼミは専用タブレットでの学習に一本化されている。選択肢が限定されていて、極めてシンプルなサービスになっている。「こうやって勉強するといいと思うよ」って提案してくれている、って感じ。

紙の教材管理が苦手な人や、教材を郵送で届けてほしくない人、学習体験をシンプルにしたい人に向いていると思う。

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【スマイルゼミ小学】勉強をシンプルにしてくれる。紙の教材管理が苦手な人に刺さる
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進研ゼミの特徴

幅広い選択肢を用意

進研ゼミ中学講座は「勉強だけ頑張るわけではない普通の中学生が、自分に合う教材・やり方を見つけられるサービス」、というのが僕の考え。

進研ゼミでは自分で難易度を選ぶことができる。難易度が合わなかったとしても、途中で変更することができる。

学習スタイルが2つ用意されていて、かつ途中変更可能なので、「自分に合うやり方は何だろう?」と試行錯誤することができる

さらに、タブレットスタイルを選んでも紙教材がいくつか届く。タブレットで目が疲れたら紙に切り替えたりできる。

「自分に合う教材や学習スタイルを自分で選ぶ余地」を残す、というコンセプトでサービスが設計されている。

小学生の学習をサポート

かといって小学生に「自分で勉強しろ!」と丸投げするわけではなく、様々なサービスを通じて小学生の勉強をサポートしてくれる。

個別プラン教科書・理解度に応じてAIがおすすめ学習内容を提案(タブレット使用時)
解き直し機能できるようになるまでやり直し(タブレット使用時)
質問サービスよくある疑問と回答がいつでも見られる掲示板(質問ひろば)があり、個別に質問もできる。
赤ペン先生の添削個別に添削してくれる
わかりやすい教材イラストやアニメーションの講義
おもちゃ的教材(付録)回数は少ないが、知的好奇心を刺激するおもちゃ的教材が届く

タブレットを使うスタイルで進研ゼミとスマイルゼミを比較すると、このサポート内容については、細かい違いはあれど両者ともほぼ同じ。

ただ、進研ゼミは「実際の人間が見てくれる」添削指導サービスやオンラインライブ授業も提供している。人手がかかるサービスも提供しているのが進研ゼミの特徴。

「自分で学ぶ」練習をしたい人に向いている

進研ゼミが提供している教材・学び方は幅広く、選択肢が多い。だから、自分に合う教材・やり方を見つけるのに役立つ。試行錯誤の余地がある。ここが進研ゼミの最大の価値だと思う。

つまり、進研ゼミは「こうやってください」って完全に管理してくるタイプの通信教育ではない。「自分で選びたくない」「全部決めてほしい」っていう人にとっては、サービスが多く選択の余地がある進研ゼミは合わないと思う。シンプルに設計されているスマイルゼミを選んだ方がいいと思う。

ただ、まだ学習習慣が身についていない人「自分なりの勉強スタイル」が見つかっていない人にとっては、進研ゼミ小学講座は入会する価値のあるサービスだと思う。

進研ゼミは子供に任せつつ、適度なサポートをする絶妙な教材。進研ゼミ小学講座はサービスの種類が多く、勉強のやり方の選択肢をたくさん用意している。子供が自分なりの勉強法を試行錯誤できる環境を提供してくれる。

そもそも10代の思春期(小学〜高校の時期)は、自分で学ぶ力を身につけるための大事な準備期間

進研ゼミは、単に「成績さえ伸びればなんでもいい!」ではなく、「成績も大事だけど、自分で学ぶ力の方が大事だよね、将来的に」って落ち着いてどっしりと構える親御さんに、特に選んでほしいサービスだなって思う。

全教科セットで、月額約4,000〜8,000円。スマイルゼミよりも少し安い。

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【進研ゼミ小学】「自分で学ぶ」練習ができるサービス。もっと評価されるべき
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スマイルゼミの特徴

自由度が低くシンプル

スマイルゼミ中学生コースは「紙の教材管理が苦手」「勉強の準備で疲れる」という悩みを解消するためのサービス、というのが僕の考え。

スマイルゼミは自由度が低く、「こうやって勉強してください」と指定するタイプの通信教育。スマイルゼミは「タブレットとタッチペンで勉強する」というスタイルに一本化されている。

選択肢が限定されていて、極めてシンプルなサービスになっている。これがスマイルゼミの大きな特徴。「たくさん選択肢があると迷ってしまう」「シンプルな方がいい」。おそらくこうした考えに基づいて、スマイルゼミは選択肢をしぼっているのだと思う。

「人によるサポート」もなく、とにかくシンプル。進研ゼミは、「実際の人間が見てくれる」添削指導サービスを提供している。でもスマイルゼミはこれを提供しない。

スマイルゼミを運営するジャストシステムは「仕組みを作るプロ」。なるべく人手は使わず、自動化してシンプルにするのが彼らのポリシーだから、人手がかかるサービスはカットしている。ここが進研ゼミとの大きな違い。

小学生の学習をサポート

ただ、サービスの種類が少ないというわけではなく、様々なサービスを通じて小学生の勉強をサポートしてくれる。

個別プラン教科書・理解度に応じてAIがおすすめ学習内容を提案
質問サービス生成AIを使った「Coachez(コーチーズ)」でいつでも質問可能

シンプルに勉強したい人に向いている

サービスが充実していて選択肢が多い進研ゼミの方が、どう考えても上位互換だと感じるかもしれない。でも別にそういうわけではない。

スマイルゼミは「勉強をシンプルにしたい」「特に紙教材の管理をしたくない」という人たちに特化したサービスという位置付け。

余計なサービスは一切つけず、タブレット1台とタッチペンがあれば勉強できる。紙の教材管理に悩まされることもなく、親も子も楽になる。こうした価値観に合致する人にとって、スマイルゼミは最良の選択肢だと思う。

全教科セットで、月額約4,000〜8,000円。進研ゼミよりも少しだけ高い。

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【スマイルゼミ小学】勉強をシンプルにしてくれる。紙の教材管理が苦手な人に刺さる
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まとめ

サービス名ざっくり言うと
進研ゼミ幅広い選択肢の中から、自分に合う教材・やり方を試行錯誤できるサービス
スマイルゼミ選択肢を絞り、勉強をシンプルにしてくれるサービス
進研ゼミが向いている人
  • 幅広い学力層(勉強が苦手な人も得意な人も)
  • 学習習慣がまだ確立していない
  • いろいろな教材を試したい、自分に合う学習スタイルを見つけたい
スマイルゼミが向いている人
  • 幅広い学力層(勉強が苦手な人も得意な人も)
  • 紙の教材管理が苦手
  • タブレット一台で完結したい
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とにかく始めるべし

通信教育にあまりに期待しすぎない方がいい。通信教育の公式ページには「◯◯を使ったら成績が上がった!」っていう口コミが書かれているけれど、あまり信用しない方がいい。

成績が上がる人もいれば、上がらない人もいるのが現実。「◯◯を使えば我が子も成績が伸びる」というのを保証するサービスではない。そんなことが実現できる商品があるなら僕も使ってみたい。

大事なのは「ちゃんと勉強すること」と「いいやり方で勉強すること」。通信教育はあくまで学習をサポートするツール・手段にすぎない。

ここを誤解すると、「進研ゼミを使っても意味ない」「スマイルゼミはイマイチ」みたいなことを言い出すことになる。違うよ、取り組み方がイマイチなんだよっていう。

  • 使う教材を早く決めて、
  • 早く勉強をスタートし、
  • 学習内容を理解できるまで投げ出さず、
  • 記憶として定着させる諦めずにじっくり取り組む。

これらの方が、教材の選択よりもはるかに大事。

「自分に合っているかもしれない通信教育」を徹底的に比較検討して選ぶことよりも、とりあえず通信教育を選んだ後、「ちゃんと勉強すること」と「いいやり方で勉強すること」の方がはるかに大事選ぶことに時間をかけすぎる必要はない

「これ自分が求めているものじゃなかったな」って思ったら、退会して新たに申し込めばいい。先払いしていても、お金はちゃんと返してくれる。

どうしても悩むなら

とりあえず進研ゼミでいいんじゃないかと思う。

進研ゼミを使うといろんなやり方で学習できるので、「自分はこういう勉強の仕方が好き!」「自分には◯◯は合わない」っていうのがわかりやすい。

たとえ進研ゼミを退会することになったとしても、オールラウンドな進研ゼミを受講した経験が、「次はどんなサービスを利用するべきか」を考える手助けになるはず。

「子供に合う通信教育」を1発で選び抜くことは難しい。なので、あまり迷いすぎず、まずは始めてみることが大事よ!

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関東で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる
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