【高校生】通信教育おすすめ5選!東大卒元教員が比較して解説

以前この記事を書いたとき、添削指導や専用タブレットの有無、料金など、細かい機能の違いばかり比較していた。
でも正直に白状すると、そんな細かい違いを気にして選ぶことに時間をかけるよりも、「ちゃんと勉強すること」と「いいやり方で勉強すること」の方がはるかに大事だと思っていた。大手の通信教育はどれもよくできているから。正直、今でもそう思う。選ぶことに時間をかけすぎてもしょうがない、って。
でも、改めて各サービスを比較する中で、僕は気づいてしまった。それぞれの企業が得意としていることやポリシーが根本的に異なる、ということに。しかもこれ誰も書いてないじゃん、っていうやつ。
そこで今回は、代表的な「中学生向けの通信教育」と言える、進研ゼミ・スマイルゼミ・Z会の本質的な違いを中心に解説する。一応それ以外のサービスも紹介するけれど、基本的にはこの3つから選べば大丈夫。
この記事が、納得して選び、勉強の取り組み方に注力できるようになるための役に立てば幸い。
最初に通信教育の選び方・注意点を書いた。大事なことを書いているつもりなので読み飛ばさないでほしいけど、早く各サービスの特徴を知りたい人は前半を飛ばしてもOK。
通信教育を選ぶ前に、知っておいた方がいいこと
通信教育の価値

通信教育は、「勉強の阻害要因」(=めんどくささ)を取り除くことで、子供が勉強そのものに集中できる環境を作るためのサービス。
勉強をやりたくなくなる原因の多くは、次の3つに集約される。
- 何をやったらいいかわからない
- 自分に合った難易度のものを選ぶのが難しい
- 教材管理や丸つけが面倒

通信教育は、こうした「めんどくさい」を取り除くことで子供の学習をサポートするもの。具体的には以下のような価値を提供している。
| 適切な教材を選んでくれる | →何をやればいいか迷わない |
| 勉強量・レベルの調整をしてくれる | →自分に合った難易度で学べる |
| 面倒な作業を自動化してくれる | →丸つけや進捗管理の手間が減る |
- 誕生した当時は画期的だった
-
通信教育は良質な教育サービスの「民主化」をもたらした商品。
良質な教育サービスには地域格差があった。今でもある。難関校向けの受験対策をしてくれる塾・予備校は大都市圏に偏っていて、地方圏の人は利用しにくい。地元にある地域密着型の塾は講師の質のばらつきが大きかったりして、居住地による有利・不利がある。
そんな「地域格差」を通信教育が解消した。
昔は郵便サービスを使って問題・答案をやりとりしていて(←Z会が最初に始めた)、現在はデジタル配信により教材を届ける仕組みになっているけれど、根本にある「どこに住んでいても、誰でも、高いクオリティの教材を使うことができる」という価値は変わらない。
こんな人に特に役立つ

はっきり言って、通信教育は不要な人もいる。自分で勉強に向かえる人、自分で教材を探せる人には必ずしも必要ではないサービスだと思う。
ただし、以下のような人には大きな価値がある。
| 勉強の仕方がわからない | →「これをやるといいよ」って提案してくれる |
| 教材選びに時間をかけたくない | →厳選された、質の高い教材が自動で届く |
| 地方在住で予備校・塾の選択肢が少ない | →ネット環境さえあれば誰でも使える |
| 自分に合ったレベル・ペースで学びたい | →「あなたにはこれがおすすめ」って提案してくれる |
期待しすぎない。大事なのは「使う側」

とは言っても、通信教育にあまりに期待しすぎない方がいい。通信教育の公式ページには「◯◯を使ったら成績が上がった!」っていう口コミが書かれているけれど、あまり信用しない方がいい。
成績が上がる人もいれば、上がらない人もいるのが現実。「◯◯を使えば我が子も成績が伸びる」というのを保証するサービスではない。そんなことが実現できる商品があるなら僕も使ってみたい。
大事なのは「ちゃんと勉強すること」と「いいやり方で勉強すること」。通信教育はあくまで学習をサポートするツール・手段にすぎない。
ここを誤解すると、「進研ゼミを使っても意味ない」「スマイルゼミはイマイチ」みたいなことを言い出すことになる。違うよ、取り組み方がイマイチなんだよっていう。
すべての機能を使う必要はない

あと、通信教育を選ぶにあたって、「機能がたくさんある方がいいサービス!」って考えない方がいい。
そもそも、各社の通信教育が提供している機能をすべて使う必要はない。全部使うのは大変だから。
例えば添削指導、模擬テスト、オンラインライブ授業など、各社はいろんな機能を用意している。でもこれは、利用者のさまざまなニーズを踏まえて(=できるだけ多くの人に申し込んでもらうために)いろいろ盛り込んでいるだけであって、「一人の利用者がすべての機能を利用すべきだよ」っていうわけではない。全部使おうと思ったら、普通に時間が足りない。
「使わないともったいない」とか「機能を全部使わないのはお金のムダ」とか思わず、自分が必要だと思ったものを使えばOK。あくまで通信教育は「自分で勉強する」のをサポートするツール・手段なんだから。
おすすめの選び方
① 「明らかに合わないもの」を避ければOK
各社、提供している通信教育のコンセプトやターゲットが異なる。そこを理解して「自分が求めているものとは違う」ものを選ぶことだけは回避する。それくらいで十分。
「自分に合っているかもしれない通信教育」を徹底的に比較検討して選ぶことよりも、とりあえず通信教育を選んだ後、「ちゃんと勉強すること」と「いいやり方で勉強すること」の方がはるかに大事。選ぶことに時間をかけすぎる必要はない。
「これ自分が求めているものじゃなかったな」って思ったら、退会して新たに申し込めばいい。先払いしていても、お金はちゃんと返してくれる。
② 大手3社から選べば大丈夫
進研ゼミ、スマイルゼミ、Z会という大手の3サービスで、ほとんどの人のニーズは満たせる。
はじめて通信教育を利用する人は、この3つから選んでおけば大丈夫。大手だけあって、価格も安めで良心的。経験とノウハウも蓄積されていて、質が高い。サービス停止の心配もない。
③ 3社の「強み」の違いを理解する
ただ、進研ゼミ、スマイルゼミ、Z会はそれぞれ「強み」が根本的に異なる。どれも似たようなサービス・機能を備えているんだけど、それぞれ大事にしているポリシーが違う印象。
料金や教科数といった表面的な比較をするよりも、根本的な違いを理解すると選ぶのが楽になると思う。
この点について、次のセクションで詳しく解説する。
進研ゼミ・スマイルゼミ・Z会の本質的な違い
正直言って、3つともよく似ている。同じような機能・サービスが提供されているので、どれを使っても「ちゃんと勉強すれば」成績は伸びるし、どれを使っても「ちゃんと勉強しなければ」成績は伸びない。
ただ、それぞれのサービスを運営している企業は、「成り立ち」と「何に力を入れているか?」が微妙に異なる。整理するとこんな感じ。
| サービス名 | 一言で表すと |
|---|---|
| 進研ゼミ | いい教材・コンテンツに出会える |
| スマイルゼミ | 学習体験を効率化する |
| Z会 | 自分を試せる良問が手に入る |
進研ゼミを提供しているベネッセは、出版・流通会社(福武書店)が発祥ということもあって、「いろんな種類の、いい教材・コンテンツを届ける」ことに力を入れている印象。自分に合う学習スタイルを見つけたい人や、学習習慣を確立したい人に向いていると思う。
スマイルゼミを提供しているジャストシステムは、ソフトウェア会社らしく、仕組み作りによる自動化やデータの活用を得意とし、「一人で勉強するためのシステムを提供する」ことに力を入れている印象。紙の教材管理が苦手な人や、学習習慣を確立したい人に向いていると思う。
Z会を提供している増進会は、郵便サービスを使った添削指導の会社が発祥ということもあって、「思考力が問われる良問を作る」ことに力を入れている印象。難関校を目指している人や、自分の勉強の成果を試す実践の場が欲しい人に向いていると思う。
進研ゼミ(ベネッセ)

進研ゼミを運営するベネッセは、もともと生徒手帳や中学向け図書を発行していた会社。彼らの強みは、膨大な教育ノウハウを「パッケージ化して届ける」流通力にあるってのが僕の考え。
「ここがテストに出る」「今の時期はこれが大事」「今のあなたにはこれが必要」という厳選されたコンテンツが、適切なタイミングで、いろんな形で手元に届く。良質な教材をバランスよく提供してくれる、教育界のセレクトショップ的存在。
「教材を自分で選べない」「教材を選ぶ時間がとれない」という悩みを解消するためのサービス。「自分に合う教材・学習スタイル」を見つけられるようにするサービス。
いい教材を自分の代わりに選んでもらうことにお金を払うって感じ。
- 幅広い学力層(勉強が苦手な人も得意な人も)
- 学習習慣がまだ確立していない
- いろいろな教材を試したい、自分に合う学習スタイルを見つけたい
資料請求は無料!
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スマイルゼミ(ジャストシステム)

スマイルゼミを運営するジャストシステムは、ワープロソフト『一太郎』を開発した会社。彼らの本質は「仕組みを作るプロ」ってのが僕の考え。
紙の教材で発生する「ノートを開く」「丸付けをする」「間違い直しをする」「進捗を管理する」といった学習の周辺作業を、デジタルの力で徹底的に自動化してくれる。多くの小学校で導入されている授業支援ソフトのデータも活用されており、一人で迷わず進められる「学習システム」としての完成度が高い。
「紙の教材管理が苦手」「勉強の準備で疲れる」という悩みを解消するためのサービス。進研ゼミやZ会よりも機能を厳選して(←教材はタブレット1台に集約して、余計なものは送らない)、勉強という行為をできるだけラクに回すための学習システムを提供する。
教材自体にお金を払うというより、学習体験の効率化にお金を払うって感じ。
- 幅広い学力層(勉強が苦手な人も得意な人も)
- 紙の教材管理が苦手
- タブレット一台で完結したい
資料請求は無料!

Z会

Z会は、郵便添削による受験対策から始まった。彼らが最も力を入れているのは「良問を作る」こと、ってのが僕の考え。
単なる暗記を確認する問題ではなく、本質的な思考を促す問題を提供し、それを人の手で添削する。Z会は一から学力を身につける場所というよりも、勉強の成果を試す場所。もちろん一から学力を身につけるためのサービスもあるけれど、重心は「演習問題」にあると思う。
志望校の過去問は数が限られている。古い問題は使えないこともあるし、市販の問題集は質にばらつきがある。Z会は「良問で確実に力を伸ばしたい」という受験生のニーズに応える。すでに予備校に通っている東大受験生の多くがZ会も併用しているのは、この「良問による実践の場」を求めているからだろう。
「いい問題を使って演習したい」「さらに力を伸ばしたい」という欲求に応えるためのサービス。自分の学力がどこまで通用するかを試せる、AIには作れない良質な実践の場を提供するサービス。
Z会が作ったクオリティの高い問題にお金を払うって感じ。
- 基礎学力の習得に困っているわけではない
- 難関校を目指している
- 深く考える問題に挑戦したい、さらに演習を積みたい
幅広い層に合いそうなのは進研ゼミ
有名どころの5つの通信教育のうち、
進研ゼミが最も万人受けする通信教育だと思います。
進研ゼミの特長
- いろんな高校生に合う可能性が高くて、
- 安くてコスパがいい
最大手ベネッセの通信教育ってことで面白みのない回答って感じですが、なんだかんだで進研ゼミは優秀
資料請求は無料!
通信教育のメリット(塾・家庭教師よりいい?)
いろんな場所で勉強しやすい
自分のペースで勉強できる+自主性が育つ
塾や家庭教師よりも安い
くわしくは別記事で
それぞれの通信教育の特徴・印象

進研ゼミ
※2025年春からリニューアルされます
→2025【進研ゼミ 高校】リニューアル後の√Route(ルート)とは?
Z会
Z会の良いところ↓
★ハイレベルな学習ができる
(→難関大入試に強い)
★添削指導がある
(→記述力も強化しやすい)
★質問できる
進研ゼミと同様、添削指導・質問できる仕組みなどの「人の指導」に強みがある通信教育です。
ただ進研ゼミと違うのは、勉強がわりと得意な人にターゲットを絞っている点。
誤解を恐れずに言うと、進研ゼミの偏差値高いver.って感じ
資料請求は無料!
スマイルゼミ

「紙のテキストなんかいらないでしょ!タブレットがあれば十分でしょ!」っていう合理的な人向け?の通信教育。
「郵送費や人件費などの余計なコストはかけない!なるべく利益率を大きくする!」という運営会社の強い意志が感じられる・・・気がします。
※運営会社ジャストシステムはシステム作りが得意な会社だと思う(ワープロソフト「一太郎」を開発したり、あのキーエンスが筆頭株主だったり)
資料請求は無料!
スタディサプリ

自由に勉強したい人、自分で勉強できる人向けの通信教育。
運営会社はリクルート。効率的に利益を上げることを目指しているリクルートらしく、人件費のかかる余計な(≒手厚い)サービスは基本的につけず、授業動画をインターネットを使って送り届けることに特化しています。
「紙の教材は必要ないでしょ」「デジタルでいいでしょ」「勉強は自分一人でするものだ」「講義の動画があれば十分」っていう合理的な考えを持つ人をターゲットにしている感じがします。
すらら

勉強が苦手な人向けの通信教育。
「不登校の生徒や発達障害などを抱えている生徒など、勉強に不安がある人をサポートするんだ!」っていう意思が感じられます。
他の通信教育に比べて値段は高いけど、担当コーチがアドバイスしてくれたりと、保護者に寄り添っている印象です。
公式ページ・申し込みはこちら

進研ゼミ
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Z会
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スマイルゼミ
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スタディサプリ
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すらら











