香港・マカオ・深圳に行くなら読みたいおすすめ本

望岡 慶(もちお)
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中国の南にある、ちょっと特別な三つのまち──香港、マカオ、深セン。

歴史も役割もまったく違うこの三都市を歩くなら、事前に少しでも背景を知っておくと、旅の見え方が大きく変わります。

おすすめの本を紹介します!

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香港に関するおすすめ本

The Peakより(2023.11撮影)

香港は、高層ビルが立ち並ぶ、世界有数の金融都市です。

イギリス植民地として発展し、1997年に中国へ返還されましたが、現在も「一国二制度」のもと、中国本土とは異なる制度で統治されています。

香港の主なポイント
  • なぜ香港は特別扱いされてきたのか?
  • 金融都市とは?
  • 現在、中国本土とはどんな関係なのか?

【良い】香港 返還20年の相克

「香港について知りたい!」という人に、まずおすすめしたいのがこの本。香港の全体像がつかめる本です。著者は1990年代に外務省専門調査員として香港に滞在した経歴があります。

  • なぜ香港は発展したのか?
  • 中国にとって香港はどんな存在なのか?
  • なぜ香港への締め付けが強くなってきているのか?
  • なぜ香港は国際的地位が低下しつつあるのか?

こうした問いをわかりやすく解説してくれます。2017年出版で比較的新しく、入門書としておすすめです!

【良い】深夜特急1 香港・マカオ

言わずと知れた沢木耕太郎の名作です。

著者が香港に初めて足を踏み入れる場面の描写は、今読んでもリアルで新鮮。地理や制度というよりは、香港の日常を感じたい人におすすめです。

【微妙】香港とは何か

朝日新聞の台北支局長を務めたジャーナリストによる一冊。2019年の民主化デモを中心に記述されており、時事的・政治的に踏み込んだ内容です。

情報量は多く読み応えがありますが、経済や制度面の解説は少なめ。『香港 返還20年の相克』などで基礎を押さえたあとに読むと良さが引き立つと思います。

【普通】池上彰の世界の見方 中国・香港・台湾

中国・香港・台湾について、池上彰さんがやさしい言葉で整理してくれる入門書。

香港についての記述はそこまで多くはないものの、香港の基本的な内容についてざっくり理解するのにちょうどよい一冊です。時間がないけれど全体像だけは押さえておきたいという人におすすめ。

【定番】地球の歩き方 香港 マカオ 深セン

旅行本の定番。観光スポット、ホテル、グルメ、アクセス情報など、旅に必要な情報が網羅されています。

【良い】香港を知るための60章(エリア・スタディーズ)

政治・経済・文化・社会など、多角的に香港を網羅した良書です。教科書的ですが、トピックごとに短く読めるので、旅の前の予習にもおすすめです。

【普通】香港 中国と向き合う自由都市

「自由都市」としての香港とは何か?を、中国本土との関係の中で解き明かす一冊。

中国政治・東アジア国際関係の専門家である著者が、法制度・自治・デモ・市民社会などを軸に、香港の歩みと揺らぎを分析しています。

やや難しめ。

【未読】香港と日本 –記憶・表象・アイデンティティ

未読

マカオに関するおすすめ本

グランド・リスボア(2024.3撮影)

中国南部・珠江デルタに位置する旧ポルトガル植民地。16世紀から中継貿易の拠点として栄えましたが、後に衰退。

現在は「東洋のラスベガス」とも呼ばれ、カジノ産業が経済の中心となっています。

マカオの主なポイント
  • なぜ隣の香港とは違ってカジノの街になった?
  • たった65kmしか離れていない香港と違って、なぜそこまで経済発展しなかった?
  • マカオは中国にとってどのような都市?

【良い】深夜特急1 香港・マカオ

旅好きのバイブルとも言われる沢木耕太郎の紀行小説。

この第1巻では、現在のきらびやかなマカオからは想像もつかないような、かつてのダークな雰囲気のマカオが描かれています。

もちろん小説なので脚色はあると思いますが、今とは少し異なる空気感が感じられて面白いです。読んだら思わず、カジノでサイコロ賭博「大小」を体験してみたくなる。

【定番】地球の歩き方 香港 マカオ 深セン

旅行本の定番。観光スポット、ホテル、グルメ、アクセス情報など、旅に必要な情報が網羅されています。

深圳に関するおすすめ本

華強北(2024.3撮影)

深圳(深セン)は、中国南部の珠江デルタに位置する都市です。1970年代末、鄧小平によって「経済特区」に指定されたことをきっかけに、農村から急速に都市化が進みました。

今ではファーウェイやテンセントなど中国を代表する企業が集まり、「中国のシリコンバレー」とも呼ばれる最先端都市となっています。

深圳(深セン)の主なポイント
  • なぜ最先端都市になった?
  • 深圳と香港はどんな関係?
  • 深圳は中国にとってどんな都市?
  • 深圳は世界にとってどんな都市?

【良い】「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ

まず最初に読むならこの一冊。ページ数も多くなく、サクッと読めます。

中国の“コピー文化”の背景や、深圳がなぜ「世界の工場」から「世界のハブ」になれたのかをわかりやすく解説してくれます。

深圳の現場で活動してきた著者ならではのリアリティがあって面白いです。

【良い】メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。

深圳を語る上で欠かせない「モノづくりのエコシステム」を解説した一冊。「小ロット・高速試作」といった、深圳の強みが具体例を交えて紹介されています。

なぜ深圳が世界のイノベーション拠点と言える存在になったのか?に関する分析がかなり面白いです。

『ハードウェアのシリコンバレー深センに学ぶ』とセットで読むのがおすすめ。

【未読】プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

未読

【未読】日本版シリコンバレー創出に向けて―深圳から学ぶエコシステム型イノベーション

未読

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望岡 慶(もちお)
望岡 慶(もちお)
思春期ブロガー
関東で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる → ?
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