このブログ記事は、そんなあなたに向けて
文章の書き方のコツ
を解説します。
教員をやっていた時、生徒が書く文章をたくさん見てきました。
その中で、「この生徒は文章を書くのが下手だな~」って思った経験があるので(笑)、そういう経験談もふまえて説明します。
文章の書き方について解説をしている他のブログ記事も読んでみたのですが、どれも網羅的に説明していて全部読むのが大変。
なので、この記事では文章を書くコツを5つにしぼって、なるべく短く解説します。
文章の書き方のコツ【マクロ】
- ①構成を作る
- ②見出し言葉を使う
文章の書き方のコツ【ミクロ】
- ③一文は短く
- ④読点を使う
- ⑤主語述語の対応を確認する
この記事を読むことで、
- 中高生 → 記述問題や小論文の得点がアップする
- 大学生 → レポートが上手く書ける
- 大人 → 報告書やブログ記事を上手く書ける
はず。
文章の書き方のコツ【マクロ】
まず、マクロの視点で気をつけることを説明します。
マクロ = 大きい
ミクロ = 小さい
①構成を作る

1つ目は、「構成を作る」です。
文章を書く【前】に、大まかに文章の構成を作るのです。
大まかな文章の構成を作ることで、
- ぐちゃぐちゃな文章になったり
- 字数が足らなくなったり(オーバーしたり)
するのを防ぐことができるからです。
実際、中学生の文章を見て「下手だな」と思う二番目の理由は、「順番がぐっちゃぐちゃ」なことでした。
(例)
Aについて書かれているかと思ったら、急にBのことが出てきて、そしたらCの文章が登場して、今度はAに戻ったと思ったら、最後はBについて書かれている
…ていうような文章。
「頭の中ぐちゃぐちゃ」ってアピールしてるのか、と。
こうならないように、文章を書く【前】に、大まかに構成を作ります。
よく使われているのが、PREP法(プレップ法)。
- P:point(要点)
- R:reason(理由)
- E:example(具体例)
- P:point(要点)
この順番で文章の構成を作れば、OKです。
このように、文章を書く【前】に、大まかに文章の構成を作るのがコツの1つ目です。
②見出し言葉を使う

2つ目は、「見出し言葉を使う」です。
「しかし」「また」などの接続詞や、「1つ目は」「2つ目は」などのナンバリング語を使うのです。
見出し言葉を使うことで、その文がどういう役割(他の文との関係)を持つのかが分かりやすくなるからです。
僕はディズニーシーが好きです。タワー・オブ・テラーが好きだからです。ディズニーシーにはソアリンもあるからです。お酒も飲めます。シンデレラに会えないのはイマイチです。とにかく僕はディズニーシーが好きです。
っていう、見出し言葉を使わない文章よりも、
僕はディズニーシーが好きです。理由は3つ。1つ目は、タワー・オブ・テラーが好きだから。2つ目は、ソアリンがあるから。3つ目は、お酒が飲めるから。でも、シンデレラに会えないのはイマイチです。ですが、とにかく僕はディズニーシーが好きです。
っていう、見出し言葉を使った文章の方が分かりやすいと思います。
このように、見出し言葉を使うのがコツの2つ目です。
文章の書き方のコツ【ミクロ】
次に、ミクロの視点で気をつけることを説明します。
マクロ = 大きい
ミクロ = 小さい
③一文は短く

3つ目は、「一文は短く」です。
だらだらと一文を長く書かないで、なるべく短く切るのです。
一文を短くすることで、文章のリズムが良くなるからです。
例えば、文を短く切っていないこのような文章は、読んでいてイライラします。
僕はディズニーシーが好きですが、理由は3つあって、1つ目は、タワー・オブ・テラーが好きだからで、2つ目は、ソアリンがあるからで、3つ目は、お酒が飲めるからなのですが、シンデレラに会えないのはイマイチですが、とにかく僕はディズニーシーが好きです。
こんな文章、呼吸できなくてタヒにます。
僕はディズニーシーが好きです。理由は3つ。1つ目は、タワー・オブ・テラーが好きだから。2つ目は、ソアリンがあるから。3つ目は、お酒が飲めるから。でも、シンデレラに会えないのはイマイチです。ですが、とにかく僕はディズニーシーが好きです。
一文を短く切った、こっちの文章の方が読みやすいと思います。
このように、一文を短くするのがコツの3つ目です。
④読点を使う

4つ目は、「読点を使う」です。
読点とは、「、」のこと。
「、」を多く使うのです。
読点を使うことで、文章のリズムが良くなるからです。
例えば、読点を使っていないこのような文章は、読んでいてキレそうになります。
僕はディズニーシーが好きですが理由は3つあって1つ目はタワー・オブ・テラーが好きだからで2つ目はソアリンがあるからで3つ目はお酒が飲めるからなのですがシンデレラに会えないのはイマイチですがとにかく僕はディズニーシーが好きです。
一文は長かったとしても、読点を使った下の文章の方が読みやすいと思います。
僕はディズニーシーが好きですが、理由は3つあって、1つ目は、タワー・オブ・テラーが好きだからで、2つ目は、ソアリンがあるからで、3つ目は、お酒が飲めるからなのですが、シンデレラに会えないのはイマイチですが、とにかく僕はディズニーシーが好きです。
このように、読点を使うのがコツの4つ目です。
⑤主語述語の対応を確認する

5つ目は、「主語述語の対応を確認する」です。
主語に合うように、述語を書くのです。
主語述語の対応を確認することで、文章の違和感がなくなるからです。
実際、中学生の文章を見て、「下手だな」と思う最大の理由は、これでした。
例えば、このような文章。
僕はディズニーシーが好きな理由が3つあります。
「あります」が述語なのに、「僕」が主語のように書かれているので、文章から違和感を感じませんか。
「僕」を主語にしたかったら、
僕は3つの理由から、ディズニーシーが好きです
のようにするべきですし、
「理由」を主語にしたかったら、
僕がディズニーシーを好きに思う理由は3つあります
のようにするべきです。
このように、主語述語の対応を確認するのがコツの5つ目です。
最後に:文章の書き方を学べるおすすめ本を紹介【厳選】
まとめると、
文章の書き方のコツ【マクロ】
- ①構成を作る
- ②見出し言葉を使う
文章の書き方のコツ【ミクロ】
- ③一文は短く
- ④読点を使う
- ⑤主語述語の対応を確認する
となります。
最後に、このような文章の書き方のコツを学ぶことができる本を紹介します。
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』

ベストセラー。まずはこの本から入る…というのが定番の流れのようです。
中高生でも読めると思います。
文章のリズムに関する解説は面白いですし、「構成は『眼』で考える」という解説はかなり参考になりました。
『大人のための国語ゼミ』

もっと本質的なことを学びたい人向け。
論理力・ロジカルシンキングの力が伸びる本です。
『論理トレーニング101題』

これもベストセラー。
ちょっと難しいですが、その分、かなり力がつく感じがします。
接続詞など、文章のつながりに焦点を当てた本です。
これは名著。
『新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)』

『論理トレーニング101題』の続編のような扱いの本。
『論理トレーニング101題』を買っても『新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)』を買ってもどちらでもOK。
『藤原流200字意見文トレーニング』

中学生向け。文章を書くトレーニングをしたい人はどうぞ。
この本をやれば、高校受験の国語の作文や小論文で圧倒的な力を発揮できるようになるはずです。
以上です!
もちお(@softenisuke)でした。
▶️【4種比較】中学生にオススメの通信教育を元教師が提案【高コスパはアレ】


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