台湾に行くなら読みたいおすすめ本

望岡 慶(もちお)
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中国の隣にありながら、どこか特別な存在感を放っている台湾。親日的でごはんが美味しい。でも台湾有事が心配。

そんな台湾を歩くなら、事前に少しだけでも歴史や社会のことを知っておくと、街の見え方がぐっと深まります。

おすすめの本を紹介します!

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台湾とは

台北101(2024.1撮影)

東アジアに位置する島国、台湾。

かつては「中国の一部」として扱われてきた時代もありましたが、1949年に国民党政権が移転して以降、独自の道を歩んできました。

現在では、半導体産業を中心としたエレクトロニクス分野で世界をリードし、政治・経済の両面でアジアの注目を集める存在となっています。

台湾の主なポイント
  • なぜ台湾と中国は対立しているのか?
  • なぜ台湾は半導体産業で有名なのか?

台湾に関するおすすめ本

【良い】世界史の教科書

まずは、高校世界史の教科書の巻末索引で「台湾」「中華民国」を探して、ざっと読んでみるのがおすすめ。

短くまとまっているので、15分もあれば読めます。もし教科書が手元にあれば、最初の一歩としてちょうどいいです!

【普通】台湾のことがマンガで3時間でわかる本

タイトルに「マンガ」とありますが、実際の構成は文章による解説が中心で、マンガはおまけ程度。

万人向けっぽく見えて、実は「台湾でビジネスをしたい人」向けの構成になっています。

とはいえ、1テーマにつき見開き2ページでサクッと読めるので、「台湾についてこれから学びたい!」という人にはちょうどいい入門書です。

気になるページだけ拾い読みするスタイルがおすすめ。僕的には、

  • 「1ページで読む台湾の歴史」
  • 「1ページで読む台湾の現代史」
  • 「民主化の歴史」

など、歴史の流れをざっくりつかめるパートが特に良かったです。

さらに、

  • 「主要産業とメジャー企業」
  • 「台湾はシリコンアイランド」

といった経済関連の見出しも、台湾の今を理解する上で非常に役立ちます。

この本で全体像をざっくりつかんでから、他の本に進むと理解が深まります。最初の1冊としておすすめです。

【良い】台湾の本音~“隣国”を基礎から理解する~

『台湾のことがマンガで3時間でわかる本』りも、一段階深く学びたい人向けの1冊。

まえがきの日本語がいきなり怪しくて不安になりましたが(小声)、中身はかなりしっかりしていて、勉強になりました。

特によかったのは歴史の記述。高校世界史よりも詳しく、かといってWikipediaほど細かすぎず、ちょうどいいバランスで丁寧に書かれているのがこの本の魅力です。

特にいいなと思ったのが歴史に関する記述。

世界史の教科書や『台湾のことがマンガで3時間でわかる本』よりはくわしく、かといってWikipediaのように細かすぎず・・・っていう絶妙な書かれ方をされていて、とてもわかりやすかったです。

中でも「台湾に関わる3つの歴史観」っていう話はかなり面白かったです。この部分を読んで、“台湾人”の中にも多様なアイデンティティがあるということを初めて知りました。「台湾=一枚岩」ではないという視点は、政治や国際関係を理解するうえでも重要だと感じました。

全体としては、政治や外交(中国との関係、日本との関係)を中心にまとめられており、経済の話はほとんど出てこないので、その点は注意が必要です。

でも、「台湾の複雑さ」を歴史から知りたい人には、すごく良い1冊だと思います。

【普通】台湾を知るための72章(エリア・スタディーズ)

「台湾ってどんな国なんだろう?」と幅広く知りたい人におすすめの1冊。地理・歴史・政治・経済・民族・教育・文化など、あらゆるテーマが72章に分けて丁寧にまとめられています。

さすがに全部読むのは情報量が多くて大変なので、「気になる章だけ拾い読みする」のがおすすめです。

僕は以下のあたりを中心に読みました。

  • 第16章 農業 主要産業から斜陽産業へ
  • 第17章 工業 世界一のハイテク請負アイランド
  • 第18章 経済発展 謎と奇跡の初期条件
  • 第58章 アメリカとの関係 同盟から保護へ 1949―2021
  • 第59章 中国との関係 交流の拡大と新たな摩擦
  • 第60章 香港との関係――冷え込む公的関係、強まる民間交流

特定のテーマを掘り下げたいときに、索引代わりに使えるのも便利。

【定番】地球の歩き方 台湾

旅行本の定番。観光スポット、ホテル、グルメ、アクセス情報など、旅に必要な情報が網羅されています。

【良い】半導体産業のすべて

台湾の超有名企業TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)って名前はよく聞くけど、「実際に何してるの?」と思ったときにぴったりの1冊。

この本では、TSMCをはじめとする世界の主要半導体メーカーの動向や、日本メーカーの立ち位置、半導体産業の全体像がわかりやすく解説されています。

とはいえ、内容はそこそこ専門的なので、全部を完璧に理解しようとせず「ふーん、そういう世界なんだな」くらいでOKだと思います。

この本は、「台湾の経済を語るならTSMCを避けて通れないよね」という前提に立って、ざっくり構造を理解したい人の“入口”としておすすめです。

ちなみに、「そもそも半導体って何?」というレベルの人(僕もです)は、東京エレクトロンの公式サイトが超わかりやすいので、まずはそちらで基礎を押さえるのもおすすめです。

半導体とは?

【良い】半導体工場のすべて

『半導体産業のすべて』の姉妹版。こちらはより「現場寄り=工場で何が行われているのか」にフォーカスした内容になっています。

どっちも読むのがおすすめですが、台湾のTSMCについてくわしく知りたい!どちらか1冊だけ読みたい!っていう人はこっちの方がおすすめ。

細かい技術の部分は読み飛ばしてもOK。全体の流れをつかむだけでも、「台湾の強さ」の一端が実感できるはずです。

【未読】詳説台湾の歴史 台湾高校歴史教科書

ちなみに台湾の高校で実際に使われている教科書も購入できるみたいです。

僕自身はまだ読んでいませんが、「台湾の人が、自国の歴史をどう教わっているのか」に興味がある人には面白い資料になると思います。

【未読】台湾の経済発展と日本―砂糖とパイナップルからTSMCへ

未読

【未読】台湾の企業戦略: 経済発展の担い手と多国籍企業化への道

未読

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ABOUT ME
望岡 慶(もちお)
望岡 慶(もちお)
思春期ブロガー
関東で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる → ?
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