通信教育のデメリットが実は成長のカギ?子供の自立を促す意外なメリット
通信教育の弱点(デメリット)
どうしても勉強の強制力が働きづらい、という点が通信教育の弱点です。
「塾に行くのをサボったら電話がかかってきて後で怒られる」みたいなことがない。
だから本当に何もやらない子供が通信教育に申し込んだ場合、宝の持ち腐れになる可能性があります。
←ここが通信教育のいいところなんですけど・・・(後述)
強制された勉強であろうと、とりあえず「勉強をやった感」がほしい人もいると思います。先生の板書をノートにキレイにまとめたら「勉強したわー」って満足するみたいな。
そういう人は通信教育をやっても「イマイチだよね」って思ってしまうかもしれません。
通信教育の弱点に対する僕の考え
ただ、この点に関して言いたいことがあります。この記事で最も伝えたいことです。
ちょっとマッチョな考えかもしませんが、僕はこう考えています↓
勉強って強制されたり他人と競争したりしながらやるものじゃない
勉強は基本的には自分一人でやるもの
強制されて勉強したとしても、たいして力はつかない(悲しいけど)
机に向かった時間の長さが大事なんじゃなくて、知らないこと・わからないこと・今学んでいることを自分の頭でちゃんと理解しようとすることこそが勉強の本質
「通信教育よりも塾の方が成績が伸びる」なんてことはない
塾に行って授業を受けて、先生の説明を耳で聞いて板書をノートに写したとしても、自分の頭でちゃんと理解しようとしなかったらあんまり意味がないです。
塾に行っているのに全然成績が上がらない人っていますよね。
これは「わからないこと」を自分の頭でちゃんと理解しようとする・・・っていう作業が足りていないからです。
実際、さまざまな研究から「学習」の効果を高めるには能動性が必要なことがわかっています。
僕たち人間が「学習」する時には、
- 知識のネットワークを作る
- すでに持っている知識とつなげる
ということが行われています。
学ぶとは?
①ばらばらであった一つ一つの知識のつながり・構造を整理する【構造化】
→②つながり・構造を理解する【理解】
→③理解した内容を必要に応じて取り出せるようにする【記憶】
学習の効果を高める上で効果的だと言われているのは、例えば
- 「なんで?」「どういうこと?」って質問して自分で答えを探す
- 学んだ情報を思い出す
といった能動的な作業です。
塾に行って受動的に学習しているだけでは成績は伸びません。
塾と通信教育、どっちでも同じ
僕は正直(こんなこと言ったら元も子もないですが)、何でもいいとすら思っています。
塾に行っても、どの教材を使っても、どれでもOK。
大事なのは、塾の先生の説明を聞いたり教材の解説を読んだりしてわかったつもりになることではなく、
「あーなるほど、、、これってこういうことなのか・・・!」って理解し納得すること。
そういう「わかった!」を目指す姿勢こそが勉強の本質で、こういう姿勢こそ子供の頃に身につけるべきだと思います。
通信教育は強制力が働かないからいい
そんな勉強の本質(=知らないこと・わからないこと・今学んでいることを自分の頭でちゃんと理解しようとすること)に向き合わせてくれるのが通信教育だと思っています。
通信教育での学習には、「さあ勉強するぞー」っていう前向きな姿勢が求められるからです。
通信教育は
- ”学びに向かう姿勢”
- ”学ぶための基礎体力”
を身につけるために有効な教材
通信教育での学習には「塾に行くのをサボったら電話がかかってきて後で怒られる」みたいなことがありません。
保護者に怒られることはあるかもしれませんが、通信教育の担当者から「最近◯◯くん調子どう?全然教材に手をつけてないみたいだけど・・・(ジロリ)」っていう冷や汗が出そうな電話がかかってくることはありません。
通信教育である以上、どうしても勉強の強制力が働きづらい。
ここが塾と比べた際の通信教育の弱点です。が、実はこの弱点こそが通信教育の強みだと僕は思います。
通信教育は子供に勉強の本質と向き合せ、本人の成長を促してくれる。
ってことで、大人になってからも大事な力(というか、大人になってから さらに大事になる力←大人には学校がないので)を子供が身につけられるように、通信教育を選ぶのは大アリだと思っています。
大変かもしれないけど、通信教育で勉強する方がよっぽど価値があると思います。とりあえず「勉強をやった感」をゲットするためだけに”みんなと一緒の塾”に通うよりも。