(公民)

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】
疑問を感じている男の子の画像
社会科の勉強をしている人 「議院内閣制って何ですか?」

 

こういった疑問に答えます。

 

こんにちは。もちおです。

公民(政治)の勉強をしていると、内閣のところで「議院内閣制」が出てきます。

教科書には、議院内閣制とは「内閣が国会の信任にもとづいて成立し、国会に対して連帯して責任を負う仕組みだ!」というようなことが書かれています。

が、この文章だけでは

国会の信任にもとづいて成立ってどういうこと?
連帯して責任を負うって?

という疑問がわいてきて、いまいちイメージがつかみづらいです。

そのため、議院内閣制は中高生がつまずきやすいポイントになっています。(ぶっちゃけ僕も中高生の時ぜんっぜん分かってなかったです)

定期テストや模試で「議院内閣制について30字で説明せよ」っていう記述問題が出てくるから、よく分かってないけど「内閣が国会の信任のもとに成立し、国会に対し連帯責任を負う制度」ってとりあえず書いとけっ!ってやつね。

そこで、本記事では

議院内閣制とは何か?

について書きます。

東大卒の元教員という立場から、なるべく簡単に、わかりやすく説明します!記事を読んだ後もよく理解できなかったら、質問を受け付けます!

議院内閣制は「国会と内閣がつながっている」ということ!

議院内閣制とは

  • 国会と内閣がつながっている!(= 三権分立とは逆の方向!)

というものだ!というイメージを持ってください。

議院内閣制についてしっかりと理解するためには、三権分立について理解しておく必要があります。なので、三権分立について説明をします。

三権分立とは?

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】三権分立とは、

三権分立

  • 立法権は国会に
  • 行政権は内閣に
  • 司法権は裁判所に

受け持たせ、権力が一つの機関に集中しないようにする制度

です。

このような三権分立の仕組みをとって、三権が互いに抑制しあってバランスを保つことによって、権力の行き過ぎを防ごうとしています。

国会って何?
国会 = 衆議院 + 参議院 です。
内閣って何?
内閣 = 内閣総理大臣(首相) + その他の国務大臣 です。

議院内閣制は三権分立とは逆の方向のものだ!

ここまで、ついてこれているでしょうか。ついてこれていなかったらもう一回読んでください!

 

先ほど、議院内閣制とは

  • 国会と内閣がつながっている!(= 三権分立とは逆の方向!)

というものだ!というイメージを持ってください、と書きました。

このことについて、説明します。

 

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】議院内閣制のもとでは、三権分立の図はこのようになります。

つまり、三権(立法権・行政権・司法権)が完全に分立してバランスを保っているのではなく、国会と内閣が近い関係にあるということです。

ここでもう一度、議院内閣制の意味を確認しましょう。

内閣が国会の信任にもとづいて成立し、国会に対して連帯して責任を負う仕組み

では、この議院内閣制のもとでの三権分立(国会と内閣が近い関係にある)を頭におきながら、議院内閣制をしっかりと理解する作業に入りましょう。

 

まず、「内閣が国会の信任にもとづいて成立し」の部分です。

日本国憲法では、このような条文があります。

内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。(第67条)

内閣総理大臣は、今まで参議院議員から選ばれたことはなく、衆議院議員から選ばれています。

じゃあ、内閣総理大臣に選ばれる衆議院議員って誰なのかって話ですが、国会議員は自分の政党の党首に投票することがほとんどなので、ほぼ間違いなく衆議院で一番議席数の多い政党の党首が内閣総理大臣に選ばれることになります。

このように、内閣総理大臣は、衆議院で最も議席数が多い政党と近い関係になります

 

内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばなければならない。(第68条)

さらに、その内閣総理大臣が国務大臣を任命します。過半数は国会議員の中から選びますので、ほとんどの場合、衆議院で最も議席数が多い政党の人が国務大臣になります

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】このように、

内閣総理大臣だけでなく、国務大臣も、衆議院で最も議席数が多い政党の国会議員から、ほぼ選ばれることになります。

これが、「内閣が国会の信任にもとづいて成立し」の部分の意味で、「国会と内閣がつながっている!」(= 三権分立とは逆の方向!)ということです。三権分立の図で国会と内閣が近い関係にあったことの意味が理解できたのではないでしょうか。

 

そうすると、国会があってこその内閣ってことになりますから、内閣は国会に対して連帯して責任を負う必要が出てきます。

では次に、「国会に対して連帯して責任を負う」の部分です。

日本国憲法では、このような条文があります。

内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。(69条)

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】※内閣信任決議案が出されることはものすごくレアなことなので、省略させてもらいました。

内閣不信任決議って?
内閣に政治を任せるのはやめよう!ってことです。

国会と内閣が近い関係にあるという話を先ほどしました。内閣総理大臣も国務大臣の過半数も国会議員から選ばれるのですから、国会があってこその内閣、という関係ですよね。

そんな内閣が、「政権を担当するのにふさわしくない」って国会から言われたら、総辞職しなければいけないのは、そんなに不思議なことではないですよね。

総辞職って何ですか?
内閣総理大臣と国務大臣が、その地位を辞めることです。総辞職したら、新しく内閣総理大臣と国務大臣を決め直すことになります。

内閣不信任決議案が可決されたら、内閣は十日以内に衆議院を解散することもできます。これは「ほう、俺たちが信用できないってか。そういうこと言うんだったら、国民に聞いてみようじゃないか!解散!」ってことだと思ってもらえればOKです。衆議院が解散されれば、国会あってこその内閣ですから、結局は内閣も総辞職する運命になります。

 

以上の説明をざっくりとした言葉でまとめると、

内閣は国会と近い関係にありますので、国会に「内閣、おまえダメ!」って言われたら、

  • 内閣はそれにしたがう
  • 内閣は国会を道連れにする

の、どちらかを選ぶ

ということです。

これが、「国会に対して連帯して責任を負う」の部分です。三権分立の図で国会と内閣が近い関係にあったがゆえの仕組みだということが理解できたのではないでしょうか。

まとめ

議院内閣制を東大卒がわかりやすく簡単に解説する【三権分立との関係も】以上、説明したように

内閣が国会の信任にもとづいて成立し、国会に対して連帯して責任を負う仕組み

である議院内閣制をより簡単に理解をするために、

  • 国会と内閣がつながっている!(= 三権分立とは逆の方向!)

というものだ!というイメージでとらえると良いと思います。

 

ちなみに、「議内閣制」って書いてバツになる人が多いので、書くときには気をつけてください!

 

本記事でわかりづらい部分があったら、問い合わせフォームなどで質問をお願いします。

 

おしまい!

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