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日本史Bのおすすめ参考書・問題集を東大卒元教員が紹介【大学受験】

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日本史Bの参考書・問題集って多すぎ。

たくさんの出版社が日本史の参考書を出してくれているので、「どの参考書がいいのかな?」って悩んでしまうのが正直なところ。

そこで、東大二次試験で日本史を選択してガッツリと勉強した経験があって、さらに元社会科教員だった僕なりの視点で高校日本史(日本史B)でおすすめの参考書・問題集について説明します!

※中学歴史の参考書・問題集についてはこちらの記事で紹介しています。

中学社会の参考書・問題集を東大卒の元教員が紹介

日本史Bの参考書の選び方

【大学受験】高校日本史のおすすめの参考書を東大卒の元教員がまとめた

この記事で紹介する参考書を

  • 文章のやわらかさ
  • 説明の丁寧さ

の2つの視点で比較して図示すると、こんな感じだと思います。(僕が使ったことがない参考書は図には載せていません)

日本史のおすすめ参考書・問題集

早くおすすめのものを知りたい!っていう人向けに、僕的におすすめな参考書・問題集を紹介します!

参考書

『読んで深める日本史実力強化書』の画像

日本史実力強化書

教科書の文章の行間(教科書には書かれていないこと)を解説してくれるので、歴史の細かい流れまでよくわかります。教科書と一緒に使うのがおすすめ!

問題集

『体系日本史』の画像
『体系日本史』の画像

体系日本史

理解を問う問題が多いという印象です。

解説がものすごく充実しているので、解説までしっかり読めばかなり力がつくと思います!

日本史Bの参考書

『読んで深める日本史実力強化書』

『読んで深める日本史実力強化書』の画像
値段約1,500円
著者塚原哲也
出版社駿台文庫
出版年2018年
もちおのおすすめ度★★★★★

一番おすすめの参考書です。駿台予備校日本史講師の塚原哲也さんが最新の研究にもとづいて書いた参考書。

この参考書を使うと、一つの時期をいろんな角度から理解できます。

『読んで深める日本史実力強化書』の画像

こんな感じで、「政治」「国際関係」など、分野ごとに分けて書かれている。

なので、例えば「日本の政治の変化をつかみたい!」という時は「政治」の部分だけ飛ばし飛ばし読めばOK、っていう構成。

内容はかなり本質を突いていて、深いです。

『読んで深める日本史実力強化書』の画像

教科書の文章の行間(教科書には書かれていないこと)を解説してくれるので、歴史の細かい流れまでよくわかります。

僕が受験生だった時にはまだ出版されていなかったのですが、社会科のYouTube動画を作る時に一番参考にしている本です。

東大・京大・一橋の日本史受験者は必携。「日本史はなんとなくでいいや」っていう人でも、辞書的な感じで持っておくのをおすすめします。

ただ、やわらかい語り口で面白おかしく書いてあるわけではないので、読んでて「クスッ」と笑ってしまうようなエンターテイメント性を求めている人には向かない本。

関連:『読んで深める 日本史実力強化書』レビュー:教科書がわかる本

『大学入試 マンガで日本史が面白いほどわかる本』

値段約1,500円
著者塚原哲也
出版社KADOKAWA/中経出版
出版年2014年
もちおのおすすめ度★★★★☆

1つ前で紹介した『読んで深める日本史実力強化書』の著者が日本史の初学者向けに書いた本。

すみません、僕は使ったことないです。

1冊まるごとマンガってわけではなく各章の導入部分がマンガになっているだけのようですが、僕が絶大なる信頼を置いている塚原さんが書いた本なので、日本史の参考書としては間違いないと思います。

「日本史を初めて勉強します!」っていう人が最初の1冊に選ぶと良いかも。

『日本史B講義の実況中継』

『日本史B講義の実況中継』の画像
値段約1,300円(①原始~古代)
約1,300円(②中世~近世)
約1,400円(③近世~近代)
約1,400円(④近現代)
※Kindle版は約100円引き
著者石川晶康
出版社語学春秋社
出版年2015年
もちおのおすすめ度★★★★☆

「実況中継」の名の通り、実際の講義のような語り口で説明してくれる参考書です。これも結構おすすめ。

『日本史B講義の実況中継』の画像

教室のイスに座って、先生の授業に参加しているような感覚で勉強ができます。

MARCH、早慶レベルを受験する人がよく持っている印象。

日本史を高校の授業でもまだやっていなくて、初めて勉強する人にとっては難しいと感じるかもしれません。

ただ、中身としてはほとんど細かいことは書いていないので、何度も何度もくり返し読めば確実に力がつくと思います。

『日本史B講義の実況中継』の画像

学校の教科書では説明が必要最小限な部分も、丁寧にわかりやすく解説してくれています。

全巻買うと5,000円近くかかってしまうのが難点。安く済ませたいなら『読んで深める日本史実力強化書』の方が良いと思います。

関連:『日本史B講義の実況中継』レビュー

『教科書よりやさしい日本史』

値段約1,000円
著者石川晶康
出版社旺文社
出版年2010年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

1つ前で紹介した『日本史B講義の実況中継』の著者が日本史の初学者向けに書いた本。

すみません、僕は使ったことないです。が、結構人気っぽいので紹介します。

「初めて日本史を勉強します!」っていう人は、これを使ってみてもいいのかも。

『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』

値段約1,300円(原始・古代史)
約1,300円(中世・近世史)
約1,300円(近現代史)
著者金谷俊一郎
出版社ナガセ
出版年2015年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

日本史の参考書の定番。かなり人気な参考書です。

僕自身、受験生時代に使った経験があるのですが、「うーん、日本史の本質的なところまでは解説されていない参考書かなあ」という印象。

僕は「なんでそうなるの?」ってところを細かく追究したくなるタイプなので、そこまでくわしく書かれていないこの参考書はいまいち合いませんでした。

ただ、易しすぎず難しすぎず…の良いバランスの参考書だと思います。万人受けするのは納得。

「日本史をこれから勉強します!」っていう人は、この参考書から入るのもあり。

『集英社 学習まんが 日本の歴史』

『集英社 コンパクト版 学習まんが 日本の歴史』
値段約17,000円(全20巻+別巻1)
著者あおき てつお他
出版社集英社
出版年2021年
もちおのおすすめ度★★★★★

値段は高いけど、「ズラーっと書かれた文章で勉強するのは無理!シンドい!」っていう人におすすめ。

「日本史に野島あり」と言われた予備校講師の野島博之さんが総合アドバイザーになって作られた学習まんが。

むちゃくちゃわかりやすいです。

『集英社 学習まんが 日本の歴史』の画像

最新の研究成果をふまえて作られているので、「もしかしてこの説明は古いんじゃないか」って不安を抱くこともなし。

歴史の学習まんがの中でナンバー1だと思っています。(自分用、保管用、学校の教室用で合計3セット買いました)

歴史の勉強ってイメージが大事。このまんがを使えば、イメージをふくらませながら歴史の勉強をすることができます。

値段がかなり高いのがキツイところですが、それくらいの価値がある参考書(まんが)なのは間違い無いです。

関連:僕が『集英社学習まんが日本の歴史』をおすすめする理由

『三行で完全にわかる日本史』

値段約1,400円(単行本)
約1,300円(Kindle)
著者野島博之
出版社集英社
出版年2018年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

日本史の重要テーマを三行で解説しようという斬新な参考書。

三行で解説した後に次のページでくわしく解説をしてくれているので、安心感があります。

『三行で完全にわかる日本史』の画像

日本史の教科書だったら十行近く読まなければいけないところが三行で済むのはうれしいですよね。

ざっくり学ぶだけだったら、時間を大きくかけることなく勉強することができます。

かといって、内容が薄すぎるわけではありません。

この本の著者である野島博之さんは、僕が大学受験生の時に最もお世話になって先生。この先生はまじで良いです!

やわらかい文章で細かい歴史用語は出さずに解説してくれるので、わかりやすいです。

ただ、この1冊だけで受験に突入するのは無理です。

「とりあえずざっくり歴史を勉強したい」という人は、持っておいても良いかもって感じ。

関連:『三行で完全にわかる日本史』レビュー

『中学から使える 詳説日本史ガイドブック』

『中学から使える 詳説日本史ガイドブック』の画像
値段約1,100円(上)
約1,100円(下)
著者野島博之
出版社山川出版社
出版年2016年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

さっき紹介した野島博之さんの予備校のテキストを書籍化した感じの参考書。

通史を2冊に分けて解説しています。

  • (上)原始~江戸時代末
  • (下)開国~現代
『中学から使える 詳説日本史ガイドブック』の画像

「教科書に書いてあることは『つまりこういうことだよ!』」って説明してくれる本です。

内容的にはかなり本質を突いた感じ。日本史をある程度勉強した後に読むと、「なるほど…」と思えます。

ただ、注意点が。

「中学から使える」というタイトルなので、難易度低めかなと思いきや・・・内容はがっつり大学受験レベルです。

「これから日本史の勉強を始めます!」という人にはおすすめできません。

関連:『詳説日本史ガイドブック』レビュー

『詳説日本史研究』

『詳説日本史研究』の画像
値段約2,700円
著者佐藤信、五味文彦、高埜利彦、鳥海靖ほか
出版社山川出版社
出版年2017年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

ほぼ間違いなく「一番わかりやすい日本史の参考書」です。

高校日本史の教科書として使われている『詳説日本史B』をベースに、もっと分かりやすく丁寧に説明をしてくれています。

基本的な構成は教科書と同じ。

『詳説日本史研究』の画像

ただ、ガッツリ説明してくれているので「そんなに詳しく説明しなくても良いのに」って思う人が大半だと思います。日本史を極めたい人向け。

最初に紹介した『読んで深める日本史実力強化書』の方が、分野ごとに整理されている感があります。僕的には『読んで深める日本史実力強化書』の方がおすすめ。

教科書や『読んで深める日本史実力強化書』(もしくは『日本史B講義の実況中継』)で勉強して、つまずいた部分は『詳説日本史研究』を辞書のように使って勉強する…という使い方がいいかな!

関連:『詳説日本史研究』っていう日本史の参考書を東大卒元教員がレビュー

『ストーリーで学び直す大人の日本史講義』

『ストーリーで学び直す大人の日本史講義』の画像
値段約1,800円(単行本)
約1,600円(Kindle)
著者野島博之
出版社祥伝社
出版年2018年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

社会人向けに書かれた本ですが、大学受験にも使えます。

高校レベルの日本史を分かりやすくストーリーで伝えてくれる本です。

歴史をストーリーで伝えてくれるので、過去の人々が実際に

  • どんな思いだったか
  • なにを狙っていたのか
  • どう焦っていたのか
  • どういう覚悟だったのか

を、生々しく感じ取れます。

文章の語り口が歴史の専門書のようにガチガチに硬いわけではないので、読むのに疲れたりしにくいはず。

『ストーリーで学び直す大人の日本史講義』の画像

一つ一つのテーマについて2~3ページで短く解説されているので、テンポよく読めますし途中で読書の中断もしやすいのが特長。

ただ、この1冊を読めば試験問題が解けるようになる…というわけではありません。

歴史の全体像をざっくりつかむのに使える、って感じ。

関連:『ストーリーで学び直す大人の日本史講義』レビュー

『日本史用語集 改訂版 A・B共用』

値段約1,600円
著者全国歴史教育研究協議会
出版社山川出版社
出版年2022年
もちおのおすすめ度★★★★★

日本史をマジメに勉強するなら用語集は必携です!

日本史Bの問題集

『日本史Bレベル別問題集』

『日本史Bレベル別問題集』の画像
値段約900円(1 超基礎)
約900円(2 基礎)
約900円(3 標準)
約900円(4 中級)
約900円(5 上級)
約900円(6 難関)
著者金谷俊一郎
出版社ナガセ
出版年2016年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

日本史のレベル別の問題集です。

文章を読んで、穴埋めをしたり語句を答えたりする問題が中心です。クセのない素直な問題が多い。

日本史の知識(用語)をしっかりと定着させるのにピッタリな問題集だと思います。

日本史の知識(用語)をしっかりと定着させたい人におすすめ!

『実力をつける日本史100題』

『実力をつける日本史100題』の画像
値段約1,400円
著者Z会出版編集部
出版社Z会
出版年2013年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

古代から近現代まで、全時代の問題がつまっています。

  • 古代から近現代までで75題
  • テーマ史が20題
  • 論述問題が5題

と、1冊でかなりガッツリ勉強できる問題集です。

『実力をつける日本史100題』の画像

本質的な理解を問う問題というよりも、知識を問う問題が多い印象。

レベルはぶっちゃけかなり高いです(ちょっと細かい感じもある)。

日本史が苦手な人やまだ学習が不十分な人がやると、吹っ飛ばされると思います。

『実力をつける日本史100題』の画像

僕も間違えまくりました。

ただ、この1冊を何周もじっくりやれば、日本史の実力がかなりつきます。

問題に間違えまくったとしても、心が折れずに辛抱してやることができるかどうかにかかっている問題集って感じです。

早慶とかMARCHとかの私大を受験する人は必携かなと思います。

難易度は高めだとしても我慢してやれる人、日本史の得点力を爆上げしたい人におすすめ!

『体系日本史』

『体系日本史』の画像
値段約1,200円
著者塚原哲也
出版社教学社
出版年2015年
もちおのおすすめ度★★★★☆

駿台の日本史講師の塚原哲也さんが作った問題集です。

『体系日本史』の画像

さっき紹介した『実力をつける日本史100題』が私大向けだとしたら、この『体系日本史』は国公立向けという感じ。

『体系日本史』の画像

『実力をつける日本史100題』は知識を問う問題が多い一方で、『体系日本史』は理解を問う問題が多いという印象です。

『体系日本史』の画像

解説がものすごく充実しているので、解説までしっかり読めばかなり力がつくと思います。

これは本当に良い問題集だと思います。

日本史の理解を深めたい人におすすめ!

『日本史の論点』

『日本史の論点』の画像
値段約1,000円
著者塚原哲也、鈴木和裕、高橋哲
出版社駿台文庫
出版年2018年
もちおのおすすめ度★★★★☆

昔は学校関係者しか手に入らなかった伝説の参考書&問題集。市販されるのを待望する声が多く、2018年に市販化されました。

参考書と問題集のハイブリッドって感じの本です。

「しっかりと日本の歴史について理解したい」って思った人にとって、かなり役立ちます。

『日本史の論点』の画像

『日本史の論点』は合計145個の論述問題が載っています。

全て記述式なので、時間をかけてしっかりと取り組めば圧倒的な実力がつきます。

『日本史の論点』の画像

それぞれの問題に対してかなりくわしい解説が載っているので、本質的な理解ができる感がすごいです。

ただ、問題の難易度は高いです。

なので、「最初は参考書気分でザーッと読んで、2周目からは問題集として使う」っていうのが良いかなと思います。

論述の問題集を探している人におすすめ!とりあえずこれをやっとけ、って感じ。

関連:『日本史の論点』レビュー:日本史の実力だけでなく思考力も伸びる参考書

『日本史B一問一答 完全版』

『日本史B一問一答 完全版』の画像
値段約1,000円
著者金谷俊一郎
出版社ナガセ
出版年2013年
もちおのおすすめ度★★★☆☆

一問一答式の問題集です。僕も受験生時代に持っていました。

問題量が多く、詰め詰めで網羅性が高いです。

一問一答式の問題集を探しているならこれを選べばOKだと思います。

  • センター試験で問われる用語はほぼ100%収録。
  • 難関国公立大・難関私大で問われる用語も95%以上を収録。

とのこと。(まあ問題数を増やしまくればそりゃそうなるだろって感じではありますが)

一問一答式の問題集がほしいなら、これでOK!

他にも、史料の一問一答もあります。

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社会科の本質を解説するブログ・YouTubeはこちら

日本史まとめ記事【日本史サイト】

社会科(歴史・地理・公民)の内容について、本質的な部分をわかりやすく解説するチャンネルです。

【方針】

  • 「つまりどういうことなの?」「なんでこれが大事なの?」ってのを解説する(木で例えると、葉っぱの部分じゃなくて幹の部分を説明する感じ)
  • 細かい内容は省略する
  • 社会科は人間の営みに関する学問なので、当事者のことをちゃんとイメージする(人間の心理も考える)
  • 「社会は暗記すればOK!わからなくても覚えりゃいい!」っていう人を減らす

【対象】

  • 中学生〜大人(本質的な部分を解説しているので、中学社会にも高校社会にも対応しているはず!)

※細かい内容はあまり扱わないので、細かくてマニアックな内容を求めている人は満足できないと思います。マニアックさを求めている人は、別のチャンネルを観るのがおすすめです。

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