
こういった疑問に答えます。
こんにちは。もちお(@softenisuke)です。
今回は、『読んで深める 日本史実力強化書』という日本史の参考書のレビューをします!

- 塚原哲也(2018) 『読んで深める 日本史実力強化書』 駿台文庫
- 値段 1,380円
東大卒で元教員の僕が、授業を考えるときに愛用していた参考書をレビューします。教師経験者が高校日本史の参考書をレビューしているブログはほとんどないので、参考にしていただけたらうれしいです。
目次
『読んで深める 日本史実力強化書』の口コミ・評判
まず、世間の評価についてです。
かなり評判の良い参考書です。
塚原哲也『読んで深める日本史実力強化書』駿台文庫、2018年。本当に良いテキスト。受験生に限らず、学び直しする社会人とかいろんな人に適してると思う。。。
— 岩屋の草子⊿ (@neoproviderbase) April 10, 2019
塚原哲也『読んで深める日本史実力強化書』駿台文庫、2018年。本当に良いテキスト。受験生に限らず、学び直しする社会人とかいろんな人に適してると思う。。。
塚原先生シリーズでは、国公立向けの『日本史の論点』以外にも、私大受験生にも『実力強化書』は是非読んでほしい。語呂合わせと話し言葉だけが私大日本史なんじゃないってことは、教育実習のときにも口を酸っぱくして言ったけど(一問一答はやるなとも)
— 敗戦処理投手 (@mop_up_pitcher) March 23, 2019
塚原先生シリーズでは、国公立向けの『日本史の論点』以外にも、私大受験生にも『実力強化書』は是非読んでほしい。語呂合わせと話し言葉だけが私大日本史なんじゃないってことは、教育実習のときにも口を酸っぱくして言ったけど(一問一答はやるなとも)
ただこの場で一冊だけ参考書をおすすめするとしたらもう間違いなく塚原哲也先生の「読んで深める日本史実力強化書」。今後も絶対売ったり譲ったりしない。バラバラだった日本史の知識とか教科書で感じた引っ掛かりとか、綺麗にまとまっていて読んでて気持ちよかった。これで東大受かれたかも。
— はまなす (@hamanasu201re) March 10, 2019
ただこの場で一冊だけ参考書をおすすめするとしたらもう間違いなく塚原哲也先生の「読んで深める日本史実力強化書」。今後も絶対売ったり譲ったりしない。バラバラだった日本史の知識とか教科書で感じた引っ掛かりとか、綺麗にまとまっていて読んでて気持ちよかった。これで東大受かれたかも。
「日本史実力強化書」めちゃくちゃ分かりやすい……
— 笹川 (@v5TOGQXIIrzCTEW) July 29, 2018
実況中継のような柔らかく説明する感じは無いのに、教科書の行間が隙無く埋まってるから、知識が勝手に定着していく感じ。説明量も分かりやすくしようとしすぎるあまり不自然に長いということも無い。
すごい…
「日本史実力強化書」めちゃくちゃ分かりやすい……
実況中継のような柔らかく説明する感じは無いのに、教科書の行間が隙無く埋まってるから、知識が勝手に定着していく感じ。説明量も分かりやすくしようとしすぎるあまり不自然に長いということも無い。
すごい…
『読んで深める 日本史実力強化書』はどんな本?
僕はこう思いました。
【子供にとってはこんな本】
- 歴史が得意で、先取りして高校の勉強をしたい中学生におすすめな本
- 「教科書に書いてあることをしっかりと理解したい」と思う高校生におすすめな本
【大人にとってはこんな本】
- 歴史小説レベルではなく、日本史を高いレベルで学び直したい人におすすめな本
【教師にとってはこんな本】
- 教材研究をしっかりとしたい教師におすすめな本
- 教科書の行間も説明して、生徒に歴史をしっかりと理解させたい教師におすすめな本
『読んで深める 日本史実力強化書』の良さ
【頭がごちゃごちゃになりがちな人】「政治」「国際関係」など、分野ごとに分けて解説してくれるので、ありがたい
「政治」「国際関係」など、分野ごとに分けていろんな角度から説明してくれています。
「本書の構成」にはこのように書かれています。
〔章とセクション〕
原始から現代にいたるまでを18章に分け、さらに章のなかを時期ごとにいくつかに分け、合計46のセクションを配置した。セクションは時期ごとに区切ってある…(中略)
〔分野の表示〕
本文には 政治 国際関係 社会経済 文化 や 北海道 沖縄 、近代はこれらに加えて 植民地 占領地 という見出しを付けた。一つの時代を分野に分けて多面的・多角的に理解しやすくするとともに、分野ごとの推移・変化をつかみやすいようにするための工夫である。…(後略)
もし、
- 日本の政治の変化をつかみたい!
のように、分野ごとに歴史の流れをつかみたかったら 政治 って書いてあるところだけページを飛ばし飛ばし読めばいいです。
【歴史の流れが分からない人】解説の最初に内容を短くまとめてくれているので、流れをつかみやすい
それぞれの分野ごとの解説の最初に、このように「このあと書いてある内容」を簡単に短くまとめてくれています。
【教科書はつまらないと思う人】教科書の行間を解説して歴史を活き活きと解説してくれるので、面白い
教科書の文章の行間(教科書には書かれていないこと)を解説してくれるので、歴史が活き活きと伝わります。
くわしく解説してくれているからこそ、こんな感じでボリュームのある参考書になっているんですけど、ちゃんと索引(さくいん)もあるので、調べ物をする時に困ることはないです。

歴史を学び直したい大人の方も、『読んで深める 日本史実力強化書』を使えば、しっかりとしたレベルで学び直しができます。
よくある歴史小説だと創作が結構入っていたりするので、そのまま誰かに歴史の話をすると恥をかく可能性があります。
ただ、『読んで深める 日本史実力強化書』は、駿台予備校日本史講師で日本史研究の最前線にいるといってもいい塚原哲也さんが、最新の研究にもとづいて書いているので、書いてある内容に不安はないです。
- 教材研究をしっかりとしたい教師
- 教科書の行間も説明して、生徒に歴史をしっかりと理解させたい教師
の方も使いやすいです。(僕も使っていました)
【東大・京大・一橋受験者】この本を読み解くことが受験対策になる
これは自信をもって言います。
東大・京大・一橋の日本史受験者は必携です。
『読んで深める 日本史実力強化書』の対象レベル
中級者~上級者レベルです。
『読んで深める 日本史実力強化書』のおすすめな使い方
『読んで深める 日本史実力強化書』の最初に、「本書の構成と使い方」が書かれています。
あと、高校生(受験生)は、高校の日本史の教科書と読み比べながら読み進めると良いと思います。
大人の方が歴史の学び直しのために『読んで深める 日本史実力強化書』を使う場合は、高校の教科書はないと思いますが、Amazonで『新 もういちど読む 山川日本史』が手に入ります。
『読んで深める 日本史実力強化書』の注意点
なので、読んでて「クスッ」と笑ってしまうようなエンターテイメント性を求めている人には向かない本です。
歴史を全く理解していない初心者が最初に手にとる本ではないと思います。
が、「歴史をそれなりに勉強しているんだけど、なかなか理解できない」という人には、逆におすすめしたい本です。
もし、初心者が「まず大きく流れをつかみたい!」って思う場合は、『大学入試 マンガで日本史が面白いほどわかる本』っていう本があります。
『読んで深める 日本史実力強化書』のまとめ
以上、『読んで深める 日本史実力強化書』のレビューでした。
もう一度まとめると、この本は
【子供にとってはこんな本】
- 歴史が得意で、先取りして高校の勉強をしたい中学生におすすめな本
- 「教科書に書いてあることをしっかりと理解したい」と思う高校生におすすめな本
【大人にとってはこんな本】
- 歴史小説レベルではなく、日本史を高いレベルで学び直したい人におすすめな本
【教師にとってはこんな本】
- 教材研究をしっかりとしたい教師におすすめな本
- 教科書の行間も説明して、生徒に歴史をしっかりと理解させたい教師におすすめな本
です。
高校で日本史選択の人は必携かなと思います。
全部読み通すのが大変な場合は、辞書っぽく使うのもアリです。
もちお(@softenisuke)でした。
もちおの価値観、ソフトテニスの著作・発信媒体などをまとめます。
★もちおの価値観
- ソフトテニスについて論理的に考えたい
- 根拠をもってプレー・指導したい(感覚・慣習・伝統だけじゃなくて)
- ソフトテニスが上手い人をもっと増やしたい
https://softtennis-blog.com/softtennis-mochio
★メルマガ(裏Step)
ソフトテニスについて考えたり研究したり情報収集したりした内容を1,000字くらいの文章にまとめて、ほぼ毎日配信しています。テーマはいろいろ。(月額500円〜)
ソフトテニスが大好きな人向けです。
※ソフトテニスが大好きな方・もっと勝ちたい選手・我が子を応援する保護者が集まり、議論したり支え合ったりするグループチャットに参加可能なコースもあります。
もちおが一番力を入れている活動がこれです。
「もちおのソフトテニス発信活動を支えてやるか」って感じで、寄付の気持ちでも良いので参加してくださると助かります。
くわしくはこちら。
https://softtennis-blog.com/ura-step-202004
★もちおノートリスト
各画像をクリックするとnoteの詳細ページに移動します。
ブログやYouTubeを更新したよ!っていうお知らせや、ソフトテニスに関する思いつき・悩み・考えなどをツイートしています。クセ強め。
★ブログ
ソフトテニスに関連する製品についての記事を投稿したり、過去のメルマガ記事の一部を公開したりしています。
★YouTube
言語化するのが難しい内容を中心に投稿しています。