中学生

『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』レビュー:無難な参考書

望岡 慶(もちお)
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今回は、『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』という参考書のレビューをします!

 

[chat face=”mochioka-trans.png” name=”望岡 慶” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=””]学習教材について調べてまとめたブログ「もちおスクール」を運営しています。

このブログでは、読者の皆様が自分に合う教材を見つけられるように教材の特徴を中立の目線で紹介します!![/chat]

 

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『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』はどんな本?

『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』を東大卒元教師がレビューする

宮路秀作 (2021) 『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』 かんき出版

値段 1,300円

代々木ゼミナール東大地理担当講師である宮路秀作さんの著書です。

 

対象レベル

初心者~中級者レベルだと思います。

 

教科書の内容がまんべんなく、やさしく書かれている

教科書の内容がまんべんなく書かれているので、抜け落ちがなくて良いです。

参考書でありがちなのが、独特の切り口で執筆したがゆえに内容の抜け落ちがあること。この参考書にはそれがないので、教科書の内容をしっかりと学びたい人向けだと思いました。

 

また、文章がやわらかい語り口で書かれていてイラストもかわいい感じなので、とっつきやすいと感じました。「教科書の文章は堅っ苦しくて読む気が起きない!」っていう人でも、この参考書だったらいけるかも(→参考書を読んだ後に教科書を読み込むことで、理解が深まりそう)

 

 

「ここが大切!」というポイントが書かれている

それぞれの項目で「ここが大切!」というポイントが書かれているのが良いです。これは教科書にはない部分。

 

例えば、「世界の諸地域 人口6億人の巨大な市場! 東南アジア諸国」(p.36)では、

ここが大切!

①近年の東南アジアは工業化の進展がめざましい!

②ASEAN域内で工業製品の貿易がさかんに!

と、冒頭にまとめが書かれています。

このようなまとめが書かれていることで、最優先で覚えるべき内容が何なのかが分かります。中学生にとってありがたいはず!

※「うーん、このまとめはどうなんだろう…」ってのも中にはあるけど

 

あと、学校の先生にとっても使いやすい参考書かなと思いました。「ここが大切!」というポイントは、授業の「まとめ」に使いやすいです。

 

イラストが手書きタッチなので、板書の参考にしやすい

学校の先生向けの話。イラストが手書きタッチで板書の参考にしやすいのがいいなあ!って思いました。

 

例えば、「リマで見られる乾燥気候」(p.73)の図。

著作権の関係でここには載せられませんが、授業の板書でそのまま使えるイラスト(図)が載っています。

このように、授業準備の時間がなかなかとれない学校の先生にとって、ありがたい参考書でもあると感じました!

 

問題点

『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』を東大卒元教師がレビューする

正直、これといった特徴がない参考書だと思いました(辛口ですみません)

教科書を問題なく読める人にとっては必要のない参考書だと思います。あくまで「教科書の文章は堅っ苦しくて読む気が起きない!」っていう人向けだなあと思いました。

 

また、授業のなかで図表もイラストも自分で考えて描ける!っていう先生には必要がないかな、と思います。

 

口コミ・評判

https://twitter.com/c_mamasapo/status/1103176950015700992

「中学校の地理が1冊でしっかりわかる本」もご紹介します。こちらは「カリスマ先生〜」ほどの目から鱗感はないかもですが、PART5で各地方について自然環境と産業を各2Pで理由を含めわかりやすくまとめているので読みやすいと思います。最近出題校も増えている世界地理も学べるのでちょっとおトクかも

 

中学校のときに読んでいたらもっと地理が好きになっていたかもしれない。

 

宮路秀作(@miyajiman0621)先生の『中学校の地理が1冊でしっかりわかる本』、本当に分かりやすくてオススメです。 図表が手描きタッチでとても親しみやすい印象。 一方、しっかり分野横断的な内容で参考書と言うよりは「読み物」として楽しめます。 授業(特に板書)のネタ本としても活用できそう!

 

 

いろんな学習教材についてはこちら

中学社会の参考書・問題集

中学社会の参考書・問題集を東大卒の元教員が紹介【おすすめ:高校受験】

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地理の勉強法 by東大卒元社会科教員【センター9割・東大地理8割】

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社会科の本質を解説するブログ・YouTubeはこちら

日本史まとめ記事【日本史サイト】

 

 

 

社会科(歴史・地理・公民)の内容について、本質的な部分をわかりやすく解説するチャンネルです。

【方針】

  • 「つまりどういうことなの?」「なんでこれが大事なの?」ってのを解説する(木で例えると、葉っぱの部分じゃなくて幹の部分を説明する感じ)
  • 細かい内容は省略する
  • 社会科は人間の営みに関する学問なので、当事者のことをちゃんとイメージする(人間の心理も考える)
  • 「社会は暗記すればOK!わからなくても覚えりゃいい!」っていう人を減らす

 

【対象】

  • 中学生〜大人(本質的な部分を解説しているので、中学社会にも高校社会にも対応しているはず!)

※細かい内容はあまり扱わないので、細かくてマニアックな内容を求めている人は満足できないと思います。マニアックさを求めている人は、別のチャンネルを観るのがおすすめです。

>>チャンネルはこちら

 

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ABOUT ME
望岡 慶(もちお)
望岡 慶(もちお)
思春期ブロガー
関東で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる → ?
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