本記事では、問題集の使い方について説明します!
小手先のテクニックというよりも本質的なところを解説しているつもりですので、ぜひ読んでいただけたらと思います!
執筆者について
僕(もちお)は元社会科教員
ざっくりと学校の勉強の経歴(?)を書くと、こんな感じ
- 小学生の時は偏差値40台だったけど、「学年で10位以内に入ったら携帯電話を買ってあげる」という親の言葉で火がつき、猛勉強。その結果、
- 中学生では、塾に行かずに学年1位
- 高校では、学年で1ケタの順位をキープ
- 東大文科三類不合格
- 浪人
- 東大模試で文科三類1位
- 東大に合格
問題集の使い方
僕は中学生・高校生の時、こんな感じの使い方をしていました。
①問題を解く(ノート、ルーズリーフ、裏紙に)
↓
②丸つけをする
↓
③正解した問題にその日の日付を書き、間違った問題に印(チェック)をつける。
↓
④正解した問題の解説を読む。考え方が合っていたかを確認し、次のような場合は教科書などを読み直して理解を深める。
- △考え方が間違っていた
- △考え方がズレていた
- △あいまいな部分があった
→「考え方が間違っていたり、考え方がズレていたけど正解してしまった問題」にも、印(チェック)をつける。
↓
⑤間違った問題の解説を読む。教科書などを読み直して、「もう一度解いた時に正解できるレベル」まで完璧に理解する。(自力で難しければ、学校の先生や友達に質問する)
↓
⑥後日、印(チェック)のついた問題のみ解き直しをする。(その時に、目に入った「前に正解した問題」の解き方がパッと頭に浮かばなかったら、もう一回解いてみる)
↓
⑦全部正解するまで繰り返す。
日付と印をつける
日付と印(チェック)はこうやってつけていました↓
2回目も間違ったら印を足していきます。
印を足すことで「この問題は苦手だ」ってのがわかりやすくなります(→重点的に学習するところがわかる)。
正解した問題の解説を読む
時間がかかる作業で、はっきり言って面倒くさいです。なので多くの人が手抜きをしがち。超大事なところなのに。
④正解した問題の解説を読む。考え方が合っていたかを確認し、次のような場合は教科書などを読み直して理解を深める。
- △考え方が間違っていた
- △考え方がズレていた
- △あいまいな部分があった
「また模試受けたの?」ってビックリされるくらい模試を受けまくっている人もここで手抜きをしがち。解説を読まずに模試ばっかり受けても意味ないと思うのに。
僕は模試を受けた後、その模試の復習に5日間くらいかけていました。模試を受けたらすぐに解答冊子がもらえるので、模試を受けた当日からすぐに①~⑦の作業に入る!
①問題を解く(ノート、ルーズリーフ、裏紙に)
↓
②丸つけをする
↓
③正解した問題にその日の日付を書き、間違った問題に印(チェック)をつける。
↓
④正解した問題の解説を読む。考え方が合っていたかを確認し、次のような場合は教科書などを読み直して理解を深める。
- △考え方が間違っていた
- △考え方がズレていた
- △あいまいな部分があった
→「考え方が間違っていたり、考え方がズレていたけど正解してしまった問題」にも、印(チェック)をつける。
↓
⑤間違った問題の解説を読む。教科書などを読み直して、「もう一度解いた時に正解できるレベル」まで完璧に理解する。(自力で難しければ、学校の先生や友達に質問する)
↓
⑥後日、印(チェック)のついた問題のみ解き直しをする。(その時に、目に入った「前に正解した問題」の解き方がパッと頭に浮かばなかったら、もう一回解いてみる)
↓
⑦全部正解するまで繰り返す。
問題集も模試も同じで、こんな感じで勉強してたら効率的に成績を伸ばすことはできないです↓
問題を解く(模試を受ける)
→解答冊子見て「うわーやばー」って言うだけ
→模試が返ってきたら「うわーやばー」って言うだけ
正解していても「ちゃんとわかっていたか?」を確認する
正解した問題の解説を読んだ時に「うわ、これちゃんとわかってなかったわ!」「正解だったけど考え方が違ったわ!」ってのがあったら要注意。
正解してたからいいや…ってスルーするのはダメ!
考え方が違っていたり曖昧な部分があったりしたら、その問題を間違ったのと同等。間違ってしまった問題と同様に印(チェック)をつけます。
④正解した問題の解説を読む。考え方が合っていたかを確認し、次のような場合は教科書などを読み直して理解を深める。
- △考え方が間違っていた
- △考え方がズレていた
- △あいまいな部分があった
→「考え方が間違っていたり、考え方がズレていたけど正解してしまった問題」にも、印(チェック)をつける。
この作業は超大事。あいまいなままにしない!
間違った問題を解けるようにする
一番時間がかかる作業で、はっきり言って面倒くさいです。なので多くの人が手抜きをしがち。一番大事なところなのに。
⑤間違った問題の解説を読む。教科書などを読み直して、「もう一度解いた時に正解できるレベル」まで完璧に理解する。(自力で難しければ、学校の先生や友達に質問する)
間違った問題を「なんで間違ったのかよくわからん」「解説を読んだけどよくわからん」って感じで放置してしまうと、次に同じような問題に出会った時にまたバツがつきます(→そして「また間違ったわ…」って自己嫌悪して勉強が嫌になる)。
間違った問題は絶対にスルーせず、完璧に理解するまで頑張る!
※ただ、一人で考えてもどうしても理解できないこともあるので、しばらく考えて「これはまじでわからん!今の俺には無理だぜ…」ってなったら潔く諦める。で、翌日に学校の先生とか勉強ができる友達に質問する(←勉強ができない人ほどこれをやらない)。
印をつけた問題を解き直す
印(チェック)つけた問題の解き直しをします。いつでもOK。
解説を読んだ直後に解き直しをした場合は「解説が頭の中に残っている」状態だから正解しただけなのかもしれないので、次の日も解き直しをします。
「3周」じゃなくて全部正解するまで何周もする
よく「問題集は3周するべし」みたいなことが言われていますが、
僕は全部正解するまで何周もやりました。何周するかよりもできるようになるまでやることの方が大事なので。
逆に1回で完璧に理解できている問題に関しては、2周目以降はやる必要ないと思います。
書き込み式の問題集について
間違った問題を何度も繰り返すってことを考えると、僕は書き込まない方が2回目以降やりやすいなーと思います。
問題集をやりまくって満足しちゃう人へ
保有能力と発揮能力を高める
いきなり難しい言葉(意識高そうな言葉)使うなよって感じですが、大事なので話をさせてください!
受験勉強をする時には保有能力と発揮能力を高めることを意識するべし!
保有能力 | 自分の頭の中にたくわえている力 |
---|---|
発揮能力 | 自分の頭の中からアウトプットした力 |
保有能力が高くても発揮能力が低ければ成果(点数)は出ないですし、発揮能力が高くても保有能力が低ければ成果(点数)は出ないです。
スポーツに例えると、練習だけやたらうまい人は保有能力が高い人で、技術はイマイチだけどなんか勝つ人は発揮能力が高い人
んで、何が言いたいのかというと、、、
問題集をやりまくるけど丸つけだけで終わらせている人を結構見てきたんですけど、これって問題集を発揮能力を高めるためだけにしか使っていないと思うんです。確かに問題を解くことで発揮能力が磨かれるんですけど、もったいない。
問題を解く
↓
丸つけをする
勉強できない人ほど「問題集は問題を解く練習をするために使うんだ!」って解釈して問題を解きまくる(=復習をおろそかにして数をこなしまくる)傾向にある気がします。中学生・高校生の時にそういう友達を見て、「コイツほんと楽してるなー」「問題を解きまくっても、間違った問題を次できるようにしなかったら全然意味ないじゃん」って思ってました。こう言うとそういう人って怒るので黙ってたけど。
別に問題を解きまくること自体は悪いことじゃないです。
でも、間違うことで(失敗することで)自分の実力が足りない部分がハッキリとわかるんだから、そこを伸ばした方が効率いいでしょ!って感じ。
つまり、発揮能力だけじゃなくて同時に保有能力も伸ばすべし!ってことです。
問題を解く → 発揮能力を高める
解説で理解を深める → 保有能力を高める
※ちなみに、参考書は保有能力を高めるためのもの
1冊目の問題集は時間がかかるのが普通
「解説を読んで理解を深めるのが大切なのはわかるけど、時間がすごくかかる…。たくさん問題を解かないと…」って不安になるかもしれませんが、
最初の問題集に時間がかかるのは普通だと思います。保有能力がまだ高くないことが多いので、復習に時間がかかるんですよね。
なので、1冊目の問題集はじっくり時間をかけて丁寧にやるべし!ってのが僕の考えです。
逆の言い方をすると、保有能力が高まっていないのに(知識や考え方が頭の中に入っていないのに)問題演習をたくさんやってもあまり意味はないと思います。
※問題集をたくさんこなすのは保有能力が高まってきたらでOK。もう知識や考え方が身についているので、問題をこなすスピードも速くなっているはず。
ちゃんとやればちゃんと実力はつくし、適当にやれば適当な実力しかつきません!
間違った問題だけまとめたノートを作る
間違った問題や、自分が覚えていなかった内容を別のノートにまとめる
のもおすすめです。自分の苦手なものだけがつまったノートです。
「このノートに書かれたやつをできるようにすれば成績爆上がり!」っていう状態になるので効率的です。
まとめ
①問題を解く(ノート、ルーズリーフ、裏紙に)
↓
②丸つけをする
↓
③正解した問題にその日の日付を書き、間違った問題に印(チェック)をつける。
↓
④正解した問題の解説を読む。考え方が合っていたかを確認し、次のような場合は教科書などを読み直して理解を深める。
- △考え方が間違っていた
- △考え方がズレていた
- △あいまいな部分があった
→「考え方が間違っていたり、考え方がズレていたけど正解してしまった問題」にも、印(チェック)をつける。
↓
⑤間違った問題の解説を読む。教科書などを読み直して、「もう一度解いた時に正解できるレベル」まで完璧に理解する。(自力で難しければ、学校の先生や友達に質問する)
↓
⑥後日、印(チェック)のついた問題のみ解き直しをする。(その時に、目に入った「前に正解した問題」の解き方がパッと頭に浮かばなかったら、もう一回解いてみる)
↓
⑦全部正解するまで繰り返す。
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【方針】
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- 細かい内容は省略する
- 社会科は人間の営みに関する学問なので、当事者のことをちゃんとイメージする(人間の心理も考える)
- 「社会は暗記すればOK!わからなくても覚えりゃいい!」っていう人を減らす
【対象】
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