勉強のやり方

教科書を読めるようになろう①読解が苦手な人のための文の読み方入門

望岡 慶(もちお)
当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

「教科書を読んでも、なんかよくわからない…」

そんなふうに感じたことはありませんか?

今回は、「文章を読む力」を育てるためのステップとして、まずは一つの“文”をきちんと読む練習をしてみましょう!

モチオカ
モチオカ

モチオカです。Twitterやってます!【お問い合わせ

スポンサーリンク

文を読むとは、「言葉と言葉の関係」を見きわめること

文を読むときに大切なのは、「どの言葉が、どの言葉を説明しているのか?」をはっきりとつかむことです。

例えば「赤い糸」という言葉について考えてみましょう。

この言葉は「赤い」と「糸」の2つの言葉でできています。

そして、「赤い」という言葉は「糸」という言葉を説明しています。

このように「どの言葉が、どの言葉を説明しているのか?」を見きわめることが、文の意味を正しくつかむときに大切になります。

今は「赤い糸」のように短くてシンプルな言葉だったので、わかりやすかったと思います。

でも、文が長くなったり、説明の仕方が少し難しくなったりすると、どの言葉がどの言葉を説明しているのかが見えにくくなって、文の意味がつかみにくくなることがあります。

この文、意味わかる?

「僕は山田が高橋が鈴木の答えを写したのを先生が見たと言っていたのを聞いた気がした。」

どうですか?すぐに意味がつかめましたか?かなり読みにくいですよね。

では、こちらはどうでしょう。

私は小林が加藤の本を返し忘れたと先生に言っていたのを聞いたような気がした。

正直、「誰が何をしたのか、よくわからない…」って感じですよね。

「赤い糸」のように、説明する言葉と説明される言葉がすぐ近くにあると意味をつかみやすいですが、言葉と言葉が離れて出てくると、すごく読みにくくなります

現実の教科書や本では、ここまでゴチャゴチャした文はあまり出てきません。

でも、「ちょっと読みづらいな」「途中で何回か止まっちゃうな」という文には、よく出会います。(SNSは特に多いです)

たとえば、これくらいの文ならいろんなところで見かけそうです。

僕の気持ちは、服を安く売るためには海外の工場で長時間にわたって低い給料で作業を続ける人が必要であるという現実を知って変わった。

読めなくはないけど、途中で何回か「ん?」って詰まったのではないでしょうか。

こうした文をしっかり理解するためには、どの言葉がどの言葉を説明しているのかを、丁寧につかんでいくことが大切です。

ちょっと難しそうに感じるかもしれませんが、大丈夫です!

今から一緒に練習していきましょう!

文を読む練習をしよう!

練習①

「僕は山田が高橋が鈴木の答えを写したのを先生が見たと言っていたのを聞いた気がした。」

この文を読み解いてみましょう!

僕は何をした?

→「聞いた気がした」

何を聞いた?

→「言っていたのを」

言ったのは誰?

→「山田」

山田は何を言った?

→「先生が〜を見た」

先生は何を見た?

→「高橋が鈴木の答えを写した」

答えは誰の?

→「鈴木の」

「鈴木の答え」を写したのは誰?

→「高橋」

この文が描いている光景、頭の中でイメージできましたか?

こうやって、文の中に出てくる言葉をペアにして、「誰が」「何を」「どうした」を明らかにしていくことが、「文を読む力」につながっていきます。

練習②

「私は小林が加藤の本を返し忘れたと先生に言っていたのを聞いたような気がした。」

この文もややこしいですよね。一緒に読み解いてみましょう!

私は何をした?

→「聞いたような気がした」

何を聞いた?

→「言っていたのを」

言っていたのは誰?

→「小林」

小林は誰に言っていた?

→「先生に」

小林は何を先生に言っていた?

→「加藤の本を返し忘れた」

返し忘れたのは誰?

→「小林」

この文をわかりやすくまとめると、こんな流れです。

「加藤の本を返し忘れた」→「それを小林が先生に言った」→「それを私は聞いたような気がした」

このように、文の中の登場人物と出来事のつながりをはっきりさせることで、文の意味がスッと見えてきます!

練習③

「僕の気持ちは、服を安く売るためには海外の工場で長時間にわたって低い給料で作業を続ける人が必要であるという現実を知って変わった。」

この文は、内容も言い回しも少しむずかしめ。

でも、順番に整理すればちゃんと意味が見えてきます!

変わったのは何?

→「僕の気持ち」

どうして気持ちが変わった?

→「現実を知って」

どんな現実?

→「服を安く売るためには海外の工場で長時間にわたって低い給料で作業を続ける人が必要である」

さらに細かく見てみよう!

何が「必要である」?

→「作業を続ける人」

どんな目的のために必要?

→「服を安く売るために」

どんな作業?

→「海外の工場で」「長時間にわたって」「低い給料で」

この文が言っているのは、つまりこういうことです。

「服を安く売るためには、厳しい条件で働いている人が必要なんだ」という現実を知って、僕の気持ちが変わった。

こうして文を丁寧に分けて読み取れるようになると、教科書だけでなく、ニュース記事や評論文などもぐっと理解しやすくなります!

まとめ

文を読むときに大切なのは、「この言葉は、どの言葉を説明しているんだろう?」と考えることです。

言葉と言葉のつながりが見えてくると、少し長めの文や、ちょっと難しそうな文も、ちゃんと意味がつかめるようになります。

この力がついてくると、教科書の内容もちゃんと理解できるようになりますよ!

次回は、実際の教科書の文章を使って、文を読む練習をもっとしていきます!

その中で、2つ目の大事なポイントも紹介します!

スポンサーリンク
ABOUT ME
望岡 慶(もちお)
望岡 慶(もちお)
思春期ブロガー
関東で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる → ?
関連記事
こちらの記事もどうぞ
記事URLをコピーしました