(地理)

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】
疑問を感じている女の子の画像
社会科の勉強をしている人 「時差の求め方が分かりません」

 

こういった悩みを解決します。

 

こんにちは。もちおです。

社会科(地理)の勉強をしていると、「時差の計算」が出てきます。

本記事では、

時差の求め方

について徹底解説します。

というのは、教師の経験から、時差の計算は理解しづらい「つまずきポイント」だと思ったからです。

そこで、いきなりですが問題です。

問い

西経120度を標準時子午線としている国と東経135度を標準時子午線としている国との間には、何時間の時差がある?

この問題に対して、10秒以内に答えを出せない人や答えに自信のない人は、本記事を読むべきです。

また、

東経と西経ってどっちが早いんだっけ?
日付変更線って何?
飛行機が出てくる時差の問題が分かんない!
っていう人も、本記事を読むべきです。

東大卒の元教員という立場から、なるべく簡単に、中学生でもわかるように説明します!

暗記・丸覚えに頼らず、本質を理解できるように、前提となる知識もくわしく解説します。

時差についてよく分からない人ほど、この後すぐの文章をしっかりと読むようにしてください。

時差を求めるための前提知識

そもそも時差とは?

なんで国ごとに時刻が決まっていて、「時差」というものがあるのでしょうか?

時差について本質から理解するために、このことを解説します。

時差って何?
もちお
もちお
いきなり時差を考える前に、まずは「時刻」の簡単な歴史を説明しますね。
うん。
もちお
もちお
もともと人類は、太陽の位置で時の流れを判断していました。

でも、もちろん時計なんてものはなかったから、「朝・昼・夜」っていう大雑把なとらえ方だったはずです。

時計を全く見ないで1日過ごす想像をするとイメージできる。
もちお
もちお
やがて、人類は時計を発明します。この時計の発明もいろいろと語れるんですけど、今はざっくり「時計」が発明されたってことだけおさえてください。

ただ、時計が発明されたとは言っても、この時計が表す時刻(●時●分)は、「その地域でしか使えない時刻」でした。

言いかえると、世界で統一の時計(時刻)というものは、最初はありませんでした。

例えばだけど、町Aに住む人が使っている時刻と、町Bに住む人が使っている時刻が、違ったってことだね。
もちお
もちお
はい。まあ昔はそれでも大丈夫でした。町Aに住む人は町Aから出なかったので。

でも、鉄道の発明などで人間の動く範囲が広がってくると、時刻がグチャグチャになって困ることになりました。

たしかに…!
もちお
もちお
そこで、世界で時刻を合わせよう!という動きが生まれました。

で、じゃあどこかの時刻を基準にしよう、と。

まさかそれが…
もちお
もちお
はい。

その基準となる時刻を、経度0度のロンドン(イギリス)の時刻としました。

本初子午線が通るところね。
もちお
もちお
はい。で、ロンドンの時刻を基準に、

各国は「ロンドンの時間から数時間進んだ(遅れた)」時刻を、その国の時刻(=標準時)としたんです。

この時間のズレを時差と言います。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

「経度15度で1時間の時差」の理由

もちお
もちお
じゃあ、ロンドンから見て、どれくらい時間をズラすか?です。

結論を先に言うと、「経度が15度ズレるごとに、時差が1時間生まれる」としました。

これ丸暗記してる。
もちお
もちお
丸暗記することじゃないですよ。「経度が15度ズレるごとに、時差が1時間生まれる」理由を説明します。簡単です。

地球は1周で何度ですか?

1周だから…360度。
もちお
もちお
そうです。じゃあ、1日は何時間?
24時間。
もちお
もちお
では、地球は1時間でどれくらい回転しますか?
えっと…少し?
もちお
もちお
360度 ÷ 24時間 = 15度 / 時間

です。地球は1時間で15度回転します。

おー
もちお
もちお
っていうことは、例えばロンドンから経度が15度ズレている場所は、ロンドンと1時間の時差があるってことですよね。

例えばロンドンから経度が90度ズレている場所は、ロンドンと90 ÷ 15 = 6時間の時差があるってことです。

なるほど!「経度が15度ズレるごとに、時差が1時間生まれる」理由が分かった!

「東の方が時刻が進んでいる」理由

でも、実際に時差を求める時に、「東経と西経ってどっちが時間が早いんだっけ?」って混乱するんだよー。結局、「東の方が時刻が進んでいる」って丸暗記してる。
もちお
もちお
これも丸暗記することじゃないです。

地球の自転について分かっていれば、「東の方が時刻が進んでいる」理由が理解できます。

もちお
もちお
地球は反時計回りに自転しています。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】この図が地球だと思ってください。

なんか気持ち悪い…
もちお
もちお
で、今この地球を眺めているキミが、太陽だと思ってください(ブログを見ている読者の視点が、太陽。太陽であるキミが、この気持ち悪い地球を眺めている)。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】次に、片方の目だけ、まつ毛を付けます。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】試しにこの地球を自転させてみると、こんな感じになりますね。

きもい…
もちお
もちお
キミは太陽ですよね。ってことは、キミの視点から地球の目が見えた時って、地球の目からも太陽が見えているってことになりますよね。
はい。
もちお
もちお
地球の目からすると、自転すると太陽が昇っているように見えます。これが日の出です。
うん。で?
もちお
もちお
じゃあ、どっちの目の方が先に日の出をむかえるかってことですよ。

もう一回、回転させてみますね。時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

まつ毛の目だ!
もちお
もちお
そうなんです。で、普通の目が遅れて日の出をむかえますよね。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】まつ毛の目は東西南北で言ったら東の方。

こうやって考えてみると、「東の方が時刻が進んでいる」理由が納得できたのではないでしょうか。

なるほどー!ポイントは地球が反時計回りに自転してるってことね。
もちお
もちお
「あれ?地球って時計回り?反時計回り?」ってところで悩むと終わりなので、最悪、丸暗記でも良いです。

オススメは、聖徳太子の「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。」っていう言葉と結びつけること。中国よりも日本の方が東にあって、その日本が「日出ずる」だから、東の方が先に日がのぼるってことです。

結びつけると覚えやすいね。

日本は地球の中でも時刻が進んでいる方の国なんだね。

日付変更線とは?

ここまでは分かった。

でも、ふと疑問に思ったのは「なんでロンドンから1日が始まるようにしなかったの?」ってことなんだけど。

そうすれば、東経と西経でどっちが早いか迷うことなかったのに。

もちお
もちお
良い所つきますね。

でも、そうすると不便ですよ。

地球1周したら、1日ズレる(24時間の時差が生まれる)ということですから、1日ずれる境界線をまたぐたびに1日進んだり遅れたりするってことです。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】陸地に、こういう「1日ずれる境界線」があると不便じゃないですか?

不便だね。面白いけど…
もちお
もちお
で、ロンドンの反対側(180度向こう側)を見てみたら、ちょうど太平洋(海)だったんですよ。

「これはちょうどいい」ってなりました。

ということで、ロンドンの真反対の海に「1日ずれる境界線」が作られました。これが日付変更線です。時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

なるほど。
もちお
もちお
ちなみにこれは豆知識ですが、経度180度付近の国は、「1日遅れる」か「1日早い」か、どっちを選んでも良いことになっています。

  • 自分の国の東側に日付変更線を引く=自分の国はロンドンより東にある→自分の国は1日早い
  • 自分の国の西側に日付変更線を引く=自分の国はロンドンより西にある→自分の国は1日遅い

どっちを選んでも良いことになっているから、日付変更線はこうやって曲がってるんです。時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

「1日早い」のを選んだ国もあれば、「1日遅い」のを選んだ国もあるってことね!

時差の求め方

ここまで来れば、時差を求めるのはとっても簡単です。

実際に問題を解く前に、時差の求め方のコツを説明します。

時差の求め方のコツ

3つのステップです。

時差の求め方のコツ

①経度差を出す

②時差を出す

③求めたい場所の時刻を出す

では、実際に問題を解きながら、コツも解説します。

普通の問題【難易度★】

問い

エジプトは、東経30度の時刻を標準時としている。エジプトが午前8時の時、日本は何時か?

①経度差を出す

日本では、兵庫県明石市を通る東経135度の時刻を標準時としています。

もちお
もちお
赤石じゃないから気をつけてくださいね。

エジプト:東経30度

日本:東経135度

ですので、

経度差は135-30=105

です。

②時差を出す

経度差を15で割れば、時差が出ました。

105÷15=7

よって、エジプトと日本の時差は7時間です。

地球は1時間で15度回転するから、経度が15度ズレると1時間の時差が生まれるってことだったね。

③求めたい場所の時刻を出す

エジプトよりも日本の方が、より東側にあって、時刻が進んでいるので、

8+7=15

日本は15時。

答えは、午後3時です。

もちお
もちお
このように、3つのステップで丁寧に計算するのが、ミスが出ないコツです。

 

東経と西経にまたがる時差の問題【難易度★★】

問い

現在、日本時間で6時17日午前9時である。ロサンゼルス(標準時子午線=西経120度)は現在、何月何日の何時か?

えっと、この地図を見ると日本とロサンゼルスの経度差は105度だから…時差は7時間!

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】で、西経の方が遅いから、7時間巻き戻して…ロサンゼルスは6月17日午前2時!

もちお
もちお
それが、典型的な間違いです。

時差の計算をする時には日付変更線をまたいで経度差を求めないようにしましょう。

これがミスが出ないようにする鉄則です。

では、実際の解き方です。3つのステップですよ。

①経度差を出す

日本:東経135度

ロサンゼルス:西経120度

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】このように図を描いてみると、日付変更線をまたがない経度差は

135+120=255

です。

②時差を出す

経度差を15で割れば、時差が出ました。

255÷15=17

よって、日本とロサンゼルスの時差は17時間です。

③求めたい場所の時刻を出す

日本よりもロサンゼルスの方が、より西側にあって、時刻が遅れているので、

9-17=-8

ロサンゼルスは6時17日-8時。

-8時っていうのは、24から8引けばいいので、昨日の16時(午後4時)のことですね。

よって、答えは、6月16日午後4時です。

もちお
もちお
このように、時差の計算をする時は「24時間表記」で計算するのがコツです。

 

ちなみに、日付変更線をまたいで計算しても正解は出せますよ。でもミスが出やすいのでオススメはしません。力がありあまっている人だけ、聞いてください。

①経度差を出す

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】このように図を描いてみると、日付変更線をまたぐ経度差は

45+60=105

です。

②時差を出す

経度差を15で割れば、時差が出ました。

105÷15=7

③求めたい場所の時刻を出す

「ロサンゼルスは、日本よりもさらに東にある」と考えてしまいます。

すると、ロサンゼルスの時刻は日本の時刻よりも7時間進んでいる、と。

9+7=16

6月17日16時。(6月17日午後4時)

でも、本当は日付変更線をまたいでいるから、ロサンゼルスは1日遅れている。

よって、答えは、6月16日午後4時。

確かにさっきの答えと一致しているけど…ややこしいね。
もちお
もちお
はい。最初に説明した「日付変更線をまたがない」計算の仕方をオススメします。

 

飛行機の問題【難易度★★★】

問い

6月17日正午東京発の飛行機に乗って、ニューヨーク(標準時子午線=西経75度)に行った。飛行機のフライトはちょうど13時間だった。ニューヨークには、ニューヨークの現地時間で何月何日の何時に着いたか?

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】飛行機の問題は頭がゴチャゴチャになりやすいので、必ず表を書くようにしましょう。

僕も書くようにしています。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

①経度差を出す

日本:東経135度

ニューヨーク:西経75度

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】このように図を描いてみると、日付変更線をまたがない経度差は

135+75=210

です。

②時差を出す

経度差を15で割れば、時差が出ました。

210÷15=14

よって、日本とニューヨークの時差は14時間です。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

③求めたい場所の時刻を出す

(1)まず、飛行機の出発時間が、ニューヨークの現地時間では何月何日の何時だったのかを出します。

飛行機の出発時間は、日本時間で6月17日正午。

もちお
もちお
時差の計算をする時は「24時間表記」で計算するのがコツでしたので、24時間表記にします。

飛行機の出発時間は、日本時間で6月17日12時。

日本よりもニューヨークの方が、より西側にあって、時刻が遅れているので、

12-14=-2

ニューヨークは6時17日-2時。

-2時っていうのは、24から2引けばいいので、昨日の22時(午後10時)のことですね。

よって、飛行機の出発時間は、ニューヨークの現地時間では6月16日22時です。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

(2)次に、飛行機の到着時間が、ニューヨークの現地時間では何月何日の何時だったのかを出します。

フライトはちょうど13時間だったので、13足せばいいです。

6月16日22時+13時間=6月16日35時

35時っていうのは、翌日の11時(午前11時)のことですね。

よって、飛行機の到着時間は、ニューヨークの現地時間では6月17日11時です。

答えは6月17日11時。

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

もちお
もちお
一応、検算をして、ミスしていないかチェックするのがコツです。

飛行機の到着時間は、日本時間では

6月17日12時+13時間=6月17日25時=6月18日1時

飛行機の到着時間

  • (日本時間)6月18日1時
  • (ニューヨーク時間)6月17日11時

時差は

6月18日1時-6月17日11時

=6月17日25時-6月17日11時

=14時間

で、「日本とニューヨークの時差は14時間です。」っていうのと一致していますね。

計算ミスはないようです。

まとめ

以上、時差の求め方を説明しました。

でも、僕が教師の時に時差の授業やったんですよ。ちょうど、タブレット端末を自由に使っていい授業でした。

で、時差の問題を出しました。

そうしたら、勉強がものすごく苦手な生徒が、iPadで「ロサンゼルス 時刻」って調べて、ロサンゼルスの時刻を一瞬で答えたんです(笑)

これ見て、「なんのために時差の求め方を勉強するんだろう?」って思いましたよ。

確かに、調べれば一発だなって。

まあ、

  • 受験で出るし
  • 時差の求め方自体よりも、時差を求める思考力を身につけることが大事

なので、「意味ねえよ」と思わずにやりましょう。

 

おしまい!

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