進研ゼミ(チャレンジ)ではタブレット学習を推しに推しているんだけど、「タブレット学習ってホントにいいの?」って疑問に思っているお父さんお母さんは少なくないはず。
今回、進研ゼミを運営しているベネッセさんから新タブレットの「チャレンジパッドNeo」を貸していただけることになったので、一切の忖度なしに良いところも悪いところもレビューしたいと思います。
※思ったより長い記事になったので、2記事に分割します。
- チャレンジパッドNeoの良いところ
- チャレンジパッドNeoの注意点【本記事】
本記事の内容
進研ゼミのチャレンジパッドNeoの注意点
この記事の信頼性
僕(もちお)は元社会科教員
ざっくりと学校の勉強の経歴(?)を書くと、こんな感じ。
- 小学生の時は偏差値40台だったけど、「学年で10位以内に入ったら携帯電話を買ってあげる」という親の甘い言葉で火がつき、猛勉強。その結果、
- 中学生では、塾に行かずに学年1位
- 高校では、学年で1ケタの順位をキープ
- 東大文科三類不合格
- 浪人(Oh…)
- 東大模試で文科三類1位
- 東大に合格
注意点の前に
注意点だけ読んで「なんだ、進研ゼミのタブレットってダメなんだね」って思って欲しくないので最初に言うと、、、この記事を書いている僕のスタンスは「チャレンジパッドNeoは結構良さげ!」です。(ベネッセさんに機材をお借りしているから褒めているわけではなく)
というのも、チャレンジパッドNeoは勉強のスタートまでのハードルを低くしてくれるから。
チャレンジパッドの良さ
- 「キミへのおすすめレッスン」を表示してくれて、ボタンを押せばすぐに学習がスタートする
- ボタンをポチポチ押せば問題・解説が素早く表示されるので、テンポよく勉強できる
勉強するうえで一番の問題は、「何を勉強するか考えて、テキストを開いて…っていうハードルを乗り越えられずに勉強をまっっっっったくしない」ってやつですよね。勉強量0が一番マズイ。そうならないために、勉強のスタートが一番肝心なんです。
特に勉強が苦手な子供にとっては、「勉強をスタートした!」「勉強をたくさんやった!」っていう感覚を持たせることが大事ですよね。チャレンジパッドNeoはその感覚を子供に持たせるサポートをしてくれる道具だと思っています。
んが!
「タブレット学習で肝心の成績は伸びるの?」っていう疑問を抱くのも無理ないな…って思うこともありました。
ということで、「こうやって勉強しないと成績は伸びにくいかも」っていう注意点についてまとめます。
チャレンジパッドNeoを使う時の注意点
解説をじっくり読む
解説が画面に表示された時に、立ち止まって解説をじっくり読む必要があると思いました。
実際にチャレンジパッドNeoを使ってみてわかったのが、ついつい「次へ」ボタンをすぐに押したくなるということ。ボタンをポチポチ押せば問題・解説が素早く表示されてテンポよく勉強できる分、子供が解説をじっくり読まないでどんどん次に進んでしまう恐れがあるんです。
かなり充実した解説を表示してくれているのに、たいして読まずにすぐに「次へ」ボタンを押してしまうと、「勉強をやってる感」は出るけど、内容が咀嚼されて頭の中に入っていく感じはしませんでした。
なので、悪い意味でテンポよく勉強を進めてしまうことがないように、タブレットの横にノートを置いて、つどつど解説をメモするようにすると良いかもしれません。ノートを作れば、学習の成果が形にも残りますしね。(→学校にも持って行ける)
どこをやっているのか?を確認する
タブレット学習の際には、教科のどの部分の勉強をしているのか?をよく確認する必要があると思いました。
学力を定着させるには、教科の全体像を把握して「いま自分はどの部分の勉強をしているのか?」を確認することが必要(だと思う)。紙テキストだと、「あー、今はこの部分の勉強をしているのか」ってわかりやすいですよね。ページ数がわかるしページをめくれば前後の内容がわかるので。
でも、タブレットだと「今日はここをやりましょう!」って(良くも悪くも)学習内容を提示してくれるので、「いま自分は全体の中のこの部分の勉強をしているんだな」ってのがパッと見わかりにくいんです。
ただ、「授業動画をまとめて見る」というボタンを押すと学習内容が一覧表示されて教科の全体像がわかりやすくなります。チャレンジパッドNeoを使う時は単に「キミへのおすすめレッスン」だけをやるんじゃなくて、「授業動画をまとめて見る」ボタンも使うのがおすすめ。
※お申込みの際には、最新情報を公式ホームページから確認ください。
チャレンジパッドNeoで使いにくいと思ったところ
あと、明確に「使いにくい!」って思ったことについて。ベネッセさん改善して。
「戻るボタン」「閉じるボタン」の配置
「戻るボタン」が左にあって「閉じるボタン」が右にある…ってのをなんとかしてほしい。しかも状況によって(おそらく中に入っているアプリごとに)「戻るボタン」の位置がいろいろ変わったりするんです。
誤操作を誘発しないようにするために「戻るボタン」と「閉じるボタン」を離したのかもしれませんが、、、できれば左上にまとめて置いてくれた方が助かります。
情報過多
画面にいろんな情報が一気に表示されて情報過多に感じることがありました。
例えば約60秒の動画。音声と一緒に文字が大量に出てくるので、聞くのと見るのとでかなり疲れる。実際、一度にたくさんの情報が表示されると、処理しきれずに気が散ってしまう子供って少なくないと思うんですよね。
まあこれは紙テキストも同じなんだけど。紙テキストが苦手な子供って「目に入ってくる情報が多い!どこを見ればいいのかわからない!気が散る!」ってのが理由ですよね。
ちなみに、学校とか塾の授業の良いところは、板書が徐々に埋まっていくところだと思います。もし授業スタート時に黒板にみっちり文字が書かれていたらやる気が削がれますが、学校や塾の授業はそうではありません。学校とか塾のリアルタイム授業では、少しずつ黒板が埋まっていく。だから、子供からしたら「今どこを見ればいいのか」がわかるんです。だからいいんです。
ってことで、、、せっかくタブレットで情報の表示タイミングをコントロールできるんだから、「一度に表示する情報は少なくして、徐々に表示する」って感じにすればいいのに!!!って思いました。進研ゼミは「勉強がそこまで得意じゃない人」に優しい通信教育っていうイメージなのでなおさら。
※お申込みの際には、最新情報を公式ホームページから確認ください。
総評
まとめます。
チャレンジパッドNeoを使った学習は、
- 勉強を「やってる感」だけ出て、あまり頭に入らない可能性がある
- やや情報過多なところがあって、集中できない可能性がある
という注意点・デメリットがありますが、
とはいえ、
チャレンジパッドNeo、結構いいんじゃない!?
ってのが僕の印象です。ベネッセさんに機材をお借りしているから褒めているのではなく、本当にそう思いました。
というのも、チャレンジパッドNeoを使うことで
- 学習にスムーズに入れる
- テンポよく勉強できる
という明確なメリットをが得られるから。
特に「学習にスムーズに入れる」ってのが大きいです。勉強するうえで一番の問題は、「何を勉強するか考えて、テキストを開いて…っていうハードルを乗り越えられずに勉強をまっっっっったくしない」ってやつですよね。
勉強量0が一番マズイ。そうならないために、勉強のスタートが一番肝心なんです。
んで、チャレンジパッドNeoは勉強のスタートまでのハードルを低くしてくれるわけです。
確かに「勉強をやってる感」だけ出てあまり頭に入らない…っていう可能性もゼロではないわけですが、もしそうなってしまったとしても勉強をまったくやらないよりは何百倍もマシです。
特に勉強が苦手な子供にとっては、「勉強をスタートした!」「勉強をたくさんやった!」っていう感覚を持たせることが大事ですよね。チャレンジパッドNeoはその感覚を子供に持たせるサポートをしてくれる道具なんです。
もし成績をものすごーーーく上げたい!って思うのであれば、もはやタブレットでも紙テキストでも関係ないはず。文章をじっくり読んで、内容をちゃんと咀嚼して、しっかりと理解することが成績を上げる上で最重要なので。つまり、成績をものすごーーーく上げたい!と思っているのであれば、大事なのは「何を使うか?」ではなく、「どうやるか?」です。
まとめますって言っといて全然まとまっていない感じですが、とにかく!
チャレンジパッドNeoは結構良さげ。特に、「勉強をなかなかスタートできない」っていう子供におすすめです。
利用できるテクノロジーは利用して、勉強のハードルを下げるべし!です。
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※チャレンジパッドNeoは新中1(現小6)のみのお届けです。