こうやってテスト勉強したら塾なしで定期テスト学年1位をとれた
中学生・高校生の時、どのように定期テストの勉強をしていたか?について、誰かの役に立つかもしれないので書いておきます。
定期テストの勉強のやり方
2週間前からスタート
僕の学校ではテスト2週間前に範囲表が配られたので、それに合わせてテスト2週間前から勉強をスタートしました。
もっと前から(3週間前、1ヶ月前から)始めた方がいいのかもしれないけど、やる気を3週間以上維持するのって結構大変だし、勉強以外のことを楽しむ時間も必要。
本格的に頑張るのは2週間前からでいいかなと思っていました。
→こうやって定期テストの勉強計画を立てたら塾なしで学年1位をとれた
とは言っても、テスト前の2週間だけ頑張っていたわけではありません。
学校の授業時間を無駄にしない
授業中はとにかく頑張りました。授業の予習も復習もしなかったけど、授業時間の50分間だけは頑張って集中した。
- つまらない授業だったり教員の説明がわけわかんなかったりしても、「この先生は何を伝えようとしているんだ?」って考えた(→話を集中して聴くようになる)
- 教員が説明している時は、できる限り目を見て話を聞くようにした(→目を見ないよりも明らかに吸収できる)
- 教員の説明やクラスメイトの発言で大事だなと思ったことはノートにメモをした(→テスト勉強の時に役立つ)
- わからなかった部分は教科書やノートに「?」ってメモったりした(→あとで質問しやすい)
- 教員に質問できるタイミングがあったら「これってこういうことですか?」って聞いたり「もう一回教えてください」ってお願いしたりした(→わからないことは授業中になるべく解決)
授業中だけは頑張りました。どうせ授業の時間(50分)は「自由の身」にはなれないわけなので。
もちろん給食の後の5時間目は眠くなったりします。でも必死に目を開けて、血走った目で教員の目を見て、教員の説明を聞きました。
そして、とにかくノートにメモをしました。説明内容をメモして後の学習に活かすことが目的だったというよりは、寝落ちしないことを目的に手を動かしたって感じ。
もちろん眠くてその時は内容を理解できなかったりしたけれど、教員がどう説明したか?がノートに殴り書きしてあるので、結果的にメモが後で役に立ちました。
あと、文字を(部分的に省略しながら)速く書く練習にもなった気がする。文字をそれなりにキレイに速く書く技術は、論述問題の解答を書く時など、いろんなところで役に立ちました。
- 授業中に頑張った方がいい理由
-
例えば定期テストまで2週間あって、毎日2時間勉強したとする
→家庭での勉強時間=2時間 × 14 = 28時間
5教科の授業は1日に平均で大体4回あって、1回の授業は50分なので、
→1日の授業の時間=50分 × 4回 = 200分
→1週間の授業の時間=200分 × 5日 = 1000分(約16時間)
→授業の時間=16時間 × 2 = 32時間
家庭での勉強時間が28時間なのに対して、授業の時間は32時間
とにかく、「自由になれない50分」を居眠りしたりボーッとしたりして無駄にして、後で挽回するために余計に頑張る・・・そんなアホなこと絶対したくないと思っていました。
後で苦しむんだったら、今頑張ればいいじゃんって感じ。
ちなみにこうやって授業に取り組むと、やる気のないクラスメイトから「何あいつ頑張っちゃってんの」って思われることもあるかもですが、逆に教員は「頑張ってんなー」って気に入ってくれることが多いです。
気に入られるまでいかなくても、一目置かれます。で、通知表の関心・意欲・態度の評価がAになる。
さらにさらに、授業中にある程度理解が進むので、定期テスト2週間前の段階で「新たに覚える・理解する」量が減ります。テスト前の2週間は、「あー、これ授業でやったなあ」って感じで復習がメインになります。新たに理解しなきゃいけない苦しみが減る。
分厚いノートにテスト範囲の内容をまとめる
テスト2週間前になったら、文房具屋さんで100枚とじの分厚いノートを買いました。
で、そのノートに自分で教科書の内容をまとめ直しました。
主要5教科は15枚ずつ、実技教科は7枚ずつ、みたいな感じでテスト範囲の学習内容を踏まえて適当にページを割り振って、自分でオリジナル参考書を作るイメージです。
「参考書を買えばいいじゃん。参考書はすでに学習内容をわかりやすく整理してまとめてくれているんだから。それを買ってきて眺めればいいだろう?わざわざ自分でまとめ直すなんで非効率じゃないか!?」
そう思うかもしれません。
ですが、僕はこの作業をしたからこそ、内容をよく理解できたし忘れにくくなったと思っています。一見すると非効率な作業だけど、僕は効率的な学習方法だったと今でも思っています。
ノートに教科書の内容をまとめ直すという作業には、
- 教科書を読んで学習内容を理解する
- 教員の板書が写してある授業時のノートを見て、学習内容のまとめ方を参考にする
- 学習内容を自分なりにわかりやすく整理して短くまとめる
というステップが伴います。
脳の働きの詳しい仕組みはわかりませんが、他人が作った参考書を眺めるという「受動的な学習方法」より、自分で参考書を作るイメージで教科書の内容をまとめ直すという「能動的な学習方法」の方が、学習効率が高いのだろうと推測していました。
※実際、心理学の世界ではこの現象に「自己生成効果(self-generation effect)」という名前が付けられているようです。
また、テスト期間中に何度もそのノートを見返したり、ノートに追記する際にノートを眺め直したりします。こうすることで、学習内容が視覚情報としても頭に入るという実感がありました。
ノートを上からカメラで撮った画像の形でも、脳の中に学習内容が刻み込まれているというイメージです。
「このページの左上に◯◯についてまとめたな。で、その下には△△についてまとめて、、、△△についてまとめるのは難しかったなー」みたいな感じ。
テスト中に学習内容を思い出す際、画像の形でも脳に記憶されていることで思い出しやすくなったような気がします。
※最近知ったのですが、言語的な情報と視覚的な情報を組み合わせることで学習効率が高まる、ということが実験から示唆されているようです(「デュアルコーディング(二重符号化)」)。僕が経験したことは、これとはちょっと違うかもしれませんが・・
この本はすごくわかりやすく学習方法についてまとまっているので、超おすすめです!
「よくわからないけど暗記」は絶対にしない
学習内容を理解しようとする際(ノートにまとめ直している最中)、どうしても理解できない内容にぶち当たることが多々あります。
でも、そんな時でも、「あー、そういうことか!」って理解できるまで頑張りました。苦しいけど、納得できるまで諦めない。
中高生の時に友達に質問されて勉強を教える機会が結構あったのですが、勉強が苦手な人はほぼ例外なく途中で理解・納得を諦めていました。
「ここはとりあえず覚えておけばなんとかなるよね?」「まあいいや、ここは暗記で乗り切るわ」って。僕からすると「え?もう諦めるの?早すぎでしょ…」って感じ。
逆に、勉強が得意な友達は、理解・納得できるまでとことん質問を繰り返してきました。「ん?どういうこと?」「もう一回教えて!」「あ、こういうこと?」って。
僕の経験的に、勉強が苦手な人は”覚えようとする”人が多いです。
いや、逆かもしれません。理解・納得していないのに”覚えようとする”から、脳に負荷がかかって勉強が嫌になって勉強が苦手になる。
脳に「使い道がわからない情報」が蓄積されてメモリーを無駄遣いするから、結果的にたくさんの学習内容を頭に入れることができないんだろうなって推測しています。
いろんな文房具を整理せずに乱雑に引き出しに入れたら、入れられる量が少なくなるよね、みたいな感じ。
一方で、勉強が得意な人は理解・納得しようとする。
理解・納得するから、「あー、なるほどそういうことね」っていう快感が得られて、勉強が嫌なものじゃなくなる。勉強が得意になる。
引き出しの中にキレイに仕切りを作って、一つ一つの文房具を整理して収納するから、必要な時にすぐに取り出せるし、たくさんの文房具を収納することができる、って感じだと思います。
理解・納得していないのに覚えようとするから、勉強が苦手になって、暗記で乗り切る悪循環に陥る。
覚える前に理解・納得しようとするから、勉強が得意になって、暗記で乗り切らずに済むようになる。
この分析は間違っていないと思います。
こう分析していたので、よくわからない内容にぶち当たった時でも、「あー、なるほどそういうことね」って理解できるまで諦めないようにしていました。全然理解できず1時間以上うーうー唸っていたこともありました。
→どうしてもわからなかったら次の日に先生に聞きに行く。「こういうことかな、って思ったんですけど、いまいち納得できなくて。。。」みたいに。すると「いや、そうじゃなくてこうだよ!」って教えてくれたりします。霧が晴れるような感覚。
もしかすると、「よくわからないけど、とりあえず覚える!暗記!」っていう勉強のやり方で、短期的に効果を実感できることもあるかもしれません。学校の定期テストくらいだったら数日の暗記で乗り切れることもあるでしょう。理解する必要がないので勉強時間も短くて済むはずです。
でも、そんなやり方をしても結局すぐに忘れてしまうんですよね。人間の脳は、意味がよくわかっていないものを覚え続けられるようにはできていないっぽいです。
わかることを目指してちゃんと勉強するのは時間がかかって非効率的に見えますが、その方が頭に刻み込まれて忘れにくくもなるので実は効率が良い!っていうのが僕の考えです。
一度しっかり理解したことは、忘れたとしても後で思い出しやすいです。
- 授業中にしっかり理解するように頑張る→定期テストの勉強の時に思い出しやすい
- 定期テストの勉強の時にしっかり理解するように頑張る→受験勉強の時に思い出しやすい
自分で問題を出して自分で答える
「自分で問題を作って、その問題に何も見ずに答える」っていう勉強のやり方をしたりもしていました。
何も見ないで答えるためには脳の中から記憶を引っ張り出してきたり頭の中で内容を再構成したりしなきゃいけません。むっちゃしんどい。なので僕はこの勉強のやり方が大嫌いでした。
でも絶対に効果はあると思っていたし、どうせテストの時は何も見ないで答えなきゃいけません。テストの練習だと思って、この勉強法をたまに使うようにしていました。
で、うまく答えられなかったら該当する部分を復習する。教科書やノートを使って。
よくテスト前の自習時間とかテスト当日の休み時間に、クラスの友達同士で問題を出し合ったりしている人がいますよね。あれです。
ただ、こんなこと言うとつまらない人間だなーって感じではありますが、僕はその活動には一回も加わらなかったです。
友達と一緒にやるより自分一人でやった方が効率的だよなーって思っていたので(単純計算で2倍、問題に取り組めるわけなので)。むっちゃやなヤツですね。
あと、友達同士で問題を出し合うクイズ活動では、不正解だった時に復習しにくいです。「ちょっとこの部分わかってなかったから、復習させて」とは言いにくい。たいてい一問一答のまま流れて、理解があやふやだった場所はあやふやなままスルーされていく。
友達同士で問題を出し合うのって、かけている時間の割に効果薄いよねー・・・って思っていました。って意味あるの?って感じです。まああれは勉強のためというよりは友情を深めるための行為なのかもしれませんが。。。
そういう意味では参加しておいた方が良かったかも・・・
ちなみにこの学習法には「検索学習」っていう名前がついているようです。
- 検索学習に関するエビデンス
問題集で解けなかった問題にはチェックを入れる
問題集を使う際は、間違った問題に印(チェック)をつけて、解けるようになるまで繰り返すようにしていました。
正解した問題でも解説をちゃんと読んで、考え方が合っていたかを確認し、
- △考え方が間違っていた
- △考え方がズレていた
- △あいまいな部分があった
場合は「間違っていた」判定をして印(チェック)をつけていました。
間違ったら、教科書などを読み直して、「もう一度解いた時に正解できるレベル」まで完璧に理解するようにしました。
間違った問題を「なんで間違ったのかよくわからん」「解説を読んだけどよくわからん」って感じで放置してしまうと、次に同じような問題に出会った時にまた間違ってしまいます。
放置したままにすると「また間違ったわ…」って自己嫌悪に陥って勉強が嫌になるのが目に見えていたので、間違った問題は絶対にスルーせず、完璧に理解するまで頑張りました。
ただ、一人で考えてもどうしても理解できないこともあるので、しばらく考えて「これはまじでわからん!今の俺には無理だぜ…」ってなったら潔く諦める。で、翌日に学校の先生とか勉強ができる友達に質問する。
テスト計画の立て方
こうやって定期テストの勉強計画を立てたら塾なしで学年1位をとれた