「教員採用試験の体験談(エピソード)が書かれているブログ記事ってないかな?」
このブログ記事は、そんな方々向けです。
こんにちは。元教師のもちお(@softenisuke)です。
世の中について、なるべく分かりやすく解説してみなさんの役に立てるよう、ブログなどをがんばっております!
毎年、7月~8月にかけて各都道府県で行われる教員採用試験。
このブログ記事では、
僕が教員採用試験を受けた時に「不思議だなと思ったこと」などの
教員採用試験の体験談(エピソード)
について書きます。
模擬授業の時の「ハイタッチ授業」が最高に謎でした。
教員採用試験の一次試験の体験談(エピソード)
一次試験については、さらっと書きます。
わりと空席がある
で、時間になると受験生はみんな着席して、どこかの学校の先生と思われる人が(土日に駆り出されて)試験官として説明をするわけですが…
あれ、わりと空席があるな
と思いました。
つまり、出願だけしておいて、受験はしない人がわりといました。
というのも、
「とりあえず教員免許とっておこう」
っていう人も大学時代に結構いましたので、教師という仕事に対して、
「希望の企業から内定もらえなかったら教員採用試験受けよう」
くらいのノリの人がそこそこいてもおかしくはないからです。
休み時間は「シーン」としているわけではない
あと、休み時間は「シーン」としているわけではありませんでした。
採用試験ですから、殺伐とした雰囲気がただよっているのかと思いきや、意外とそうでもなかったです。
仲間同士(?)で喋っていたりする人もいて、
とか
とか、一人で独りでいろいろ妄想していました。
(僕は、試験中、終始一人で行動した「ぼっち勢」)
教員採用試験の二次試験の体験談(エピソード)
教室を間違えた
試験会場に集合すると、まず指定の教室に入って諸注意などの説明を受けます。
で、その教室から模擬授業をする教室まで移動するのですが、ここでやらかしました。
地図を見て、模擬授業の前まで移動したところ…
なぜか大きな荷物を持っている受験生ばかりでした。
と思ったのですが、
と、廊下にあるイスに座って待機。
でもやっぱり大きな荷物の存在が気になって、ちらっと他の受験生を見てみたら、
それは、明らかに楽器でした。
ここで、気づきました。
場所間違えた
って。
そこは、音楽科の試験会場だったわけです。
気づいた時には、模擬授業の集合時刻の1分前(笑)
慌てて移動して正しい教室に行ったら、僕の受験生グループがちょうど入室するところでした。
受験生全員、僕を凝視。
で、試験官の先生が
「あ、もちおさんですか」
と、「人間ってこんなにも感情を乗せずに喋れるんだ」って思うほどのクールな対応。
それに対し
と、長年勤めた接客業のバイトで培った素晴らしいコミュ力を発揮して、なんとか乗り切りました(乗り切れてない)。
って思いました。
模擬授業。人生で最上級に焦った
この模擬授業で、さらに焦りました。
模擬授業は、受験生6人くらいのグループで教室に入って、一人ずつ10分程度の授業を行うというものです。
授業をしている人以外の受験生は、生徒役として授業を聞きます。
で、僕が受けた都道府県の二次試験では、例年
「模擬授業をせよ」
という課題が出されていました(時間はだいたい10分くらい)。
で、模擬授業では、
自分の教科の中のどの範囲をやってもいい
っていうのが例年の傾向でした。
なので、僕も「これぞ」という授業を用意しておいて、二次試験に臨んだわけですが…
なんと、当日出されたお題は…
学習指導要領の●●の内容について、模擬授業をせよ
超ピンポイントの内容。
というのも、学習指導要領の授業内容の部分なんて、ちゃんと覚えていなかったからです。
だって、授業内容の部分の文章なんて、実際に授業する前に確認すればいいだけじゃないですか。
だから、「ここは覚えなくていいや~」って軽めに流してしまっていたんです。
あと教科の知識(教科書に書かれている内容)も、一次試験から1ヶ月経っているわけですので、わりと忘れていて(笑)
一応、授業を考える時間は10分程度与えられているのですが、
その時に書いたメモは回収されて、そのメモに沿った授業をしなければいけない…という制約つきでした。
って思うかもしれませんが、なんと僕はその受験生グループの中のトップバッターだったわけです(遅れて来たくせに)。
なんとしても、準備の10分間の間に、授業の構想をまとめなければいけませんでした。
頭が真っ白になるって、こういうことを言うんだろうなって本気で思いました。
マジで手が震えました。
事前に準備しておいた授業内容が、そのお題にほんの少しかすっていた感じでしたので、なんとかこじつけて授業は成立させましたが、あれは心臓に悪かったです。
今思うと、あれは
- 多忙で授業準備なんかするヒマがないのが学校現場だ。
- そのような厳しい状況の中で、即興的に授業をしなければいけないのが教員だ。
- その即興力を試しているんだ。
という試験だったのかな?と思います。
ハイタッチ授業
あとは気楽で、心に余裕が生まれました。
で、ある受験生の模擬授業の導入が最高にナゾでした。
その人の授業は、まず号令から始まるわけですが、号令の直後、突如として
と言い出したのです。
試験会場を間違えたことも、模擬授業で最高に焦ったことも「すでに過去のもの」となっている僕は、最高に心の余裕がありましたので、素直に
と思いました(笑)
たぶんあの受験生グループのみんなが、僕が遅れてきた時に
と思ったはずですが、そんなこと、僕はもう棚に上げていたわけです。
生徒役としての振る舞い方も試験の合否にかかわるかもしれない
と思っていますので、全力でハイタッチするんですよ(笑)
挽回しなきゃいけないですからね。
ハイタッチ事件が起きて、一見、教室は盛り上がったように見えます。
が、僕は心の中で
って思っていました。
だって嫌ですよね。
アイスブレイク(緊張をときほぐすための手法)だったとは思いますが、授業の最初に男女でハイタッチし合うとか、思春期の生徒たちにとっては絶対嫌なはず。
その人が教員採用試験に合格したのかは、謎ですが…。
とりあえず机間巡視する受験生
あと、模擬授業の中で、全受験生が「とりあえず机間巡視」していました。
机間巡視とは、生徒の机の間を縫うように教師が移動して、生徒の様子を見ることです。
教師役の受験生は全員、机間巡視をしていましたが、
「とりあえず」机間巡視していることが見え見えでした。
二次試験に落ちた。でも担任になった。
落ちました。
とはいえ、合格ラインギリギリの不合格という扱いだったらしく、翌年の試験はほぼ免除の(ほぼ合格が約束されていると言われる)特例つき。
って思ってくださる読者の方もいるかもしれませんが、普通に基準に達しなかったんだとは思います。
で、4月から晴れて僕は「講師」になったわけですが、
なんとクラス担任になりました。
「新卒で、講師で、担任」という、わりとレアケースです。
ってことで、教員採用試験ってなんのためにあるんだろう?って心から疑問に思いました。
まとめ
これから教員採用試験を受ける方々、会場でやらかさないようにがんばってください!
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<目次>
- はじめに
- 第1章 長時間労働の理由
- 第2章 生産性を意識する
- 第3章 教員の仕事との向き合い方
- 第4章 スケジュール管理・タスク管理
- 第5章 作業環境を整える
- 第6章 教室環境を整える
- 第7章 メンタルを整える
- おわりに
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