いざ勉強をする時(させたい時)、塾と通信教育ってどっちがいいのかな?って悩みますよね。
そこで本記事では、塾と通信教育のどっちにするのがいいのか?について比較しながら説明をします!
本記事の内容
- 塾のメリット・デメリット
- 通信教育のメリット・デメリット
- 塾と通信教育の選び方
【中学生】塾か通信教育か?
何を大切にしたいのか?によって、塾が良いのか?通信教育が良いのか?(もしくは自力で勉強するのが良いのか?)は変わります。
なので、すべての人に当てはまる絶対的な答えはない!ってのが僕の考え。
ってことで、
「塾にしよう!」もしくは「通信教育にしよう!」って決めたら(=覚悟したら)、
迷わず突き進んでほしい!
って思っています。
自分の心の中に「勉強したい!」「頑張ろう!」「成績を伸ばすぞ!」っていう強い思いがあるなら、塾でも通信教育でも成績は伸びるはず。勉強において一番大事なのは本人のやる気です!
以下、塾と通信教育それぞれのメリット・デメリットをまとめます。塾か通信教育かを決める判断の手助けになれば幸いです!!
塾の特徴
メリット
強制力 | 「●曜日の◯時から授業」って決まっているので、強制力がある。勉強をしたくない気分でも勉強をした感じがする。 |
---|---|
質問のしやすさ | 塾に行けば講師に質問ができる。 |
授業・教材の質 | 自分に合う講師、好きだなって思える講師が担当になった時、むっちゃやる気が出る |
部活との兼ね合い | 「塾のテストがあるので」って言って部活を休む口実を作ることができる。 |
友達との関係 | 自分の学校だけじゃなく、違う学校の人とも友達になれる。一緒に頑張る仲間を作れる。 |
保護者(親)のチェック | 保護者(親)は塾にお任せ(丸投げ)できるので楽。 |
デメリット
自分に合った勉強 | 集団塾の場合、レベル別で分けられる。「自分ひとりのための授業」はしてもらえない。クラス分けテストは毎回プレッシャーがかかる。 個別指導塾の場合、「自分ひとりのための授業」をしてもらえる気がするけど、実際はそこまででもない。 |
---|---|
質問のしやすさ | 塾に行かないと質問ができない(家で勉強してる時に質問することはできない)。 |
授業・教材の質 | 講師にアタリハズレがある。講師はただの大学生バイトだったりすることも多い。 |
忙しさ | 塾が合格実績を獲得するために、宿題がたくさん出してきたりして、忙しくなる。学校の宿題もたくさん出た時はシンドい。 家と塾を往復する時間が正直もったいない。 |
部活との兼ね合い | 部活を早退したり休んだりしなきゃいけなくなる。振り替えが大変。 |
友達との関係 | サボる友達と一緒になると足を引っ張られる。トラブルも起きやすい。 |
保護者(親)のチェック | 子供の学習状況をチェックするのはむずかしい。 |
保護者(親)の負担 | 車での送迎が必要になることがある。特に夜遅い時間は心配。 あと、学校から帰ってきて塾に行くまでの時間に食べる軽食の準備がなにげに大変。 |
お金 | 通信教育よりも圧倒的に費用がかかる。子供が勉強する気がなければ、「塾はお金を捨てる場所」になることもある。 |
通信教育の特徴
メリット
強制力 | 学習計画を通信教育のタブレットが自動で作ってくれたりするので、スケジュール管理まではしなくて良かったりする。 |
---|---|
自分に合った勉強 | タブレット端末が「これをやるといいよ」「こうやって勉強するといいよ」って提案してくれるくらいハイテクになった。そのおかげで、自分に合った勉強をしやすい。 |
授業・教材の質 | 講師にアタリハズレはない。 |
忙しさ | 宿題がたくさん出たりして、忙しくなることはない。自分のペースで学習できる。 どこかに通う必要がないので、移動時間がかからない。 |
部活との兼ね合い | 部活を早退したり休んだりする必要がない。 |
友達との関係 | 意識の低いサボる友達に足を引っ張られることはない。トラブルは起きにくい。 |
保護者(親)のチェック | 子供の学習状況をチェックしやすい。 |
保護者(親)の負担 | 送迎は必要ないし、夜の外出を心配する必要もない。 あと、軽食の準備は必要ない。(その分、家で子供がおやつを食べまくる可能性もw) |
お金 | 塾よりも圧倒的に安い。 |
デメリット
強制力 | 強制力はないので、自分の意志で勉強をスタートしなきゃいけない。モチベーション維持がむずかしい。 |
---|---|
質問のしやすさ | 添削指導はしてもらえる通信教育が多いけど、直接リアルタイムでの質問はできない。学校の先生を活用することになる。 |
授業・教材の質 | 動画授業がある場合、講師の選択肢がかなり限られているので、「この人なんかイヤ」って思ったらシンドい。 |
部活との兼ね合い | 「塾のテストがあるので」って言って部活を休む口実を作ることはできない。 |
友達との関係 | 一緒に頑張る仲間を作るのは難しい。学校で友達が塾の話で盛り上がっていると、少し寂しい気分になる。 |
保護者(親)のチェック | 保護者(親)がチェックしないと勉強をしない可能性もあるので、そこは大変かも。 |
お金 | タブレット端末が故障した時のダメージはでかい(たいていの通信教育はタブレット保険があるので、保険に入れば安心)。 |
僕の考え
すごく不適切な表現な気がしてならないんですけど、こんな感じだと思いました。
- 保護者(親)の「視界の外に放り出す」んだけど、放り出した先で「小屋飼い」をしたいなら塾
- 保護者(親)の「視界の中に入れる」んだけど、その中で「放し飼い」をしたいなら通信教育
子供をイヌ扱いするなよって感じですが、イメージ的にはこんな感じ
塾であろうが通信教育であろうが、子供に勉強させたいわけです。例えるなら、学習内容っていうエサを食べさせたいわけですよ。
塾のポイント
で、「エサを食べさせる作業を完全にお任せしたい(丸投げしたい)!」なら塾、って感じ。
「小屋飼い」にしてエサを食べさせる作業を代わりにやってくれる分、お金がかかりますが、保護者(親)は楽です。
子供自身がエサを食べる気がなくても、無理やり食べさせようとしてくれるのが塾なんですよね。
決まった時間に決まった量のエサが出てくるので、勉強をする子供にとっても楽です。
あれこれ自分で考える必要はないんです。
ただ塾は、エサを大量に与えて「食え!」って言ってきたりもします。大量に宿題を出したりするんですよね。
で、「みんな塾に行っているから」という理由で塾に通って、たくさん出された宿題を消化しきれず、身も心もボロボロになった中学生を、教員をやっていた時にたくさん見ました。(→なぜか成績はそんなに上がらない)
なので、塾という「小屋飼い」は保護者にとっても子供にとってもある意味で楽な反面、そういうガチガチに管理された環境に適応できるか?っていうのがポイントになります。
通信教育のポイント
一方で、「無理やり食べさせるのはイヤ!子供にある程度の自由を与えたい!」って思うなら通信教育って感じ。
「放し飼い」にして子供の自主性にゆだねると、エサを食べる時間や食べる量を自分で考えるようになるので、子供は成長します。
「小屋」まで送り迎えしたりする必要もないので、親(保護者)としても楽。
ただ、自主性にゆだねているとあんまりエサを食べないこともあるわけです。
自動的にエサは出てこないし、「隣の友達がエサを食べているから、自分も食べよう」みたいなことはないんですよね。
そういう時は、保護者(親)の介入が必要になったりします。
で、介入したら「この後やろうと思ってたの!」って言われて、親子でケンカに発展することも。
通信教育の場合、保護者(親)が子供を信じつつ、良い感じの距離感で介入していくことが必要なので、ちょっと大変です。
ただ、保護者(親)が家の中でガチガチに束縛しない限り、「通信教育で身も心もボロボロになった」っていう中学生は見たことがないです。
結論
というわけで、僕の考えはこんな感じ。
- 保護者(親)の「視界の外に放り出す」んだけど、放り出した先で「小屋飼い」をしたいなら塾
- 保護者(親)の「視界の中に入れる」んだけど、その中で「放し飼い」をしたいなら通信教育
ぶっちゃけて言うと
ただ、ぶっちゃけて言うと。
どうやって育てたとしても、エサをどうやって与えたとしても、食べるかどうかはその人次第です。
塾に行こうが通信教育をやろうが、子供自身に勉強をする気持ちがなかったら、そんなに大差はないと思います。
自分の心の中に「勉強したい!」っていう強い思いがあるなら、塾でも通信教育でも成績は伸びるはずです。
つまり、正直どっちでもOKって思います。
すべての人に当てはまる絶対的な答えはないです!
僕だったらこうする
じゃあどっちにすればいいんだよ!迷わせることばっかり言うなよ!って感じですよね。
僕だったら、「成績を伸ばすこと」だけにとらわれるんじゃなくて、
「自分で学ぶ力を身につける」っていう視点を持たせたいなと思います。
大人になったら「自分で学ぶ」ことが必要になるわけです。大人になったら「先生に教えてもらう」場面はほぼない。
子供の頃の勉強で大事なことは2つあると思っています。
- 単に成績を伸ばす
- 自分で学ぶ力を身につける
僕が教員をやっていた経験から思うのは、「子供も親も①にとらわれすぎ」ってこと。
もちろん成績を伸ばすことも大事ですが、それと同じくらい、いや、それ以上に「②自分で学ぶ力を身につける」ことも大事なんですよね。
子供の時に成績が伸びなかったとしても、「自分で学ぶ力」を身につけておけば、大人になった後でもなんとかなります。
逆に言うと、強制的に勉強させられる経験ばかりして「自分で学ぶ力」を身につけられなかった場合、大人になってからしんどい思いをすることになると思います。
というわけで、「自分で学ぶ力を身につける」っていう視点を持ちたいし、子供に持たせたい。
なので、僕だったらこうします。
- 「自分で学ぶ力を身につけてほしい」って子供に伝える
- 塾と通信教育の情報(資料)を集めて、子供に渡す
- 「やりたいものがあったら教えてね」って子供に言う
で、子供の意見(とその理由)を聞いて、どうするか決めるって感じです。
(もし何も選ばなかったら、どうやって「成績を伸ばす」&「自分で学ぶ力を身につける」を達成するのか?について、子供の考えを聞く)
通信教育・学習教材についてはこちら
通信教育
参考書・問題集
中学社会のおすすめ参考書・問題集を東大卒元社会科教員が紹介!
学習マンガ
通信教育を比較
おすすめな通信教育についてまとめました(各通信教育の比較)。
進研ゼミ
- 全教科の対策をしたい!
- でも部活や習い事で忙しい!
- 自分で学習計画・学習内容を考えるのは苦手…
っていう人に向いているのが進研ゼミ。値段も比較的安めです。 くわしくは下の個別記事で。
家庭教師を探す
社会科チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=vLW26933wWI 社会科(歴史・地理・公民・政治経済)の内容について、本質的な部分をわかりやすく解説するチャンネルです。
- 「つまりどういうことなの?」「なんでこれが大事なの?」ってのを解説する(木で例えると、葉っぱの部分じゃなくて幹の部分を説明する感じ)
- 細かい内容は省略する
- 社会科は人間の営みに関する学問なので、当事者のことをちゃんとイメージする(人間の心理も考える)
- 「社会は暗記すればOK!わからなくても覚えりゃいい!」っていう人を減らす
- 中学生〜大人(本質的な部分を解説しているので、中学社会にも高校社会にも対応しているはず!)