なんで『集英社学習まんが日本の歴史』がおすすめなの?
僕的に一番おすすめの学習漫画だと思っている『集英社 学習まんが 日本の歴史』。
この漫画の何が良いのか?について、元社会科教員という立場から誠実に書きました。
買うか迷っている人の役に立てば幸いです!!
『集英社 学習まんが 日本の歴史』の種類
コンパクト版(新版)
値段 | 約18,500円(全20巻+別巻2) |
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著者 | あおき てつお他 |
出版社 | 集英社 |
出版年 | 2023年 |
もちおのおすすめ度 | ★★★★★ |
2021年に新しく発売されたコンパクト版。
ソフトカバーなので軽く、サイズは小さめです。値段が安くておすすめ!
※2023年11月に別巻2がセットになった新ver.が発売されました
※2023年10月に別巻2『試験に役立つ! 超重要人物101』が発売されました。別巻2だけ単品で追加購入できます
ハードカバー版(旧版)
値段 | 約23,500円(全20巻+別巻1) 約19,800円(Kindle版20巻まとめ買い) 約1,100円(1冊バラ売り) 約990円(Kindle版1冊バラ売り) |
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著者 | あおき てつお他 |
出版社 | 集英社 |
出版年 | 2016年 |
もちおのおすすめ度 | ★★★★★ |
2016年に発売された旧バージョン。
ハードカバーなので耐久性が高いです。
あとコンパクト版より大きくて文字も少し大きめに印刷されているので、読みやすいかも。
コンパクト版とハードカバー版の違いについて、くわしくはこちら↓
この漫画の良いところ
僕がこの漫画を買ったのは中学校の社会科教員をやっている時。
「漫画を社会科の授業の準備に使おう!」って思ったのがきっかけです。
いろいろある日本史の学習漫画の中でなんで僕がこの集英社の漫画を選んだのかというと、
大学受験の時にお世話になった野島博之さん(元東進ハイスクール日本史講師)が関わった歴史漫画だったからです。
野島博之さんは本当に素晴らしい先生だったので、
「この歴史漫画は絶対大丈夫なはずだ」って思って買いました!
※最近はTwitterで左っぽい発言が多くて昔と変わったなーって思いますがw、受験日本史指導の力は今でも抜群だと思います
実際、買ってみたら「やっぱり間違いなかった!」って思いました。
んで、合計3セット買いましたw(①学校の教室に置く用、②自分用、③Kindle版)
「学校の教室に置きたいな」って思ったくらい、僕的にはおすすめです!
おすすめな理由は4つ
- 最新の研究が反映されていて、内容面で安心感がある
- 歴史の本質がわかる
- 近現代史の内容が濃くて、受験にも使える
- 実際に生徒(中学生)が夢中で読んでいた
①最新の研究が反映されていて、内容面で安心感がある
出版年は2016年。他の歴史漫画と比較しても新しめです。
例えば有名なやつで言うと「鎌倉幕府が開かれた年号は1192年ではなく1185年の方が正しい」っていうのがありますよね。
『集英社 学習まんが 日本の歴史』はちゃんと1185年で書かれています。
日本の歴史の学び直しをしたい大人でも使えます!
②歴史の本質がわかる
「過去のたくさんの出来事の中で、何が大事なのか?」
(=歴史の本質)
を読者に頑張って伝えようとしてくれている感じがヒシヒシと伝わってきます。
例えば大日本帝国憲法の部分では、「統帥権の独立」についてしっかりと描かれています。
「統帥権の独立」は太平洋戦争(第二次世界大戦)に突き進んだ大きな原因の一つなので超重要なわけですが、
なんでこの規定が生まれたのか?がわかるストーリーになっています。
他にも、なんで上皇が権力を握れたのか?(なんで院政が成立したのか?)や、
金本位制とは何なのか?や、
なぜ満州事変が起きたのか?などなど、本質がよくわかります。
ただ歴史的事項を羅列しただけの漫画ってわけではなく、
歴史の学習内容の中で超大事なところをしっかりと伝えようとしてくれている漫画だと思います。
③近現代史の内容が濃くて、受験にも使える
中学受験・高校受験・大学受験で出題が多い近現代史の内容が20巻中8巻もあります。
これが『集英社 学習まんが 日本の歴史』の大きなポイント。
僕たちが日本の歴史を学ぶ際、なんだかんだで一番大事なのは近現代史ですよね。
現代社会について理解を深めるために歴史を学ぶ人が大多数だと思うし。
そう考えると、近現代史の解説が分厚い集英社の学習漫画は子供にも大人にもおすすめできます。
(重要な語句は太字になっていて勉強しやすいです)
あと、難易度がちょうどいい具合に設定されているように思いました。
「小学生レベルっていうほどむちゃくちゃ易しいわけではないけど、高校生レベルっていうほど難しいわけでもない」って感じ。
日本の歴史の大事なところ(本質的なところ)を、しっかりと描いてくれているんです。
「小学生にはわからないよな」って子供扱いするんじゃなくて、小学生にもわかるように丁寧に説明しようとしているところが好印象。
まあ小学校の低学年にはさすがに難しいかもしれないけど、
学習漫画って1回読んで終わりではなく何度も何度もくり返し読むものなので、
何度も読むうちに(年齢を重ねるうちに)理解できるようになるのでは?って思います。
あと歴史用語集や資料も充実しています。
中学受験から大学受験まで長く使える歴史漫画です。
④実際に生徒(中学生)が夢中で読んでいた
僕が教員をやっている時に
中学校の教室に実際に『集英社 学習まんが 日本の歴史』を置いてみたら、生徒が夢中で読んでいました!
「家に持って帰って読んでもいいですか?」って聞きに来た生徒もいたくらい。
デメリットもある
ただ、デメリットもあります。
通常版(旧版)は約20,000円もしてわりと値段が高いです。
あと結構デカい。収納が大変そう。
「さすがに2万円はキツい!」「スペースが取られるのは嫌!」っていう場合はコンパクト版の方が絶対におすすめです。
Kindle版はどこでも読めて便利
ちなみに『集英社 学習まんが 日本の歴史』にはKindle版もあります。
Kindle版ならスマホやタブレットなどいろんな媒体でどこでも読めます。結構便利。
Kindle Paperwhiteは目に優しい作りになっているので結構おすすめです。
「Kindle版20巻まとめ買い」と「通常の20巻セット」の値段は同じです。
ただ、Kindle版は限定特典がつかない、資料ページ・歴史用語ページがないっていうデメリットがありますので要注意。
子供には資料ページ・歴史用語ページもあった方がいいんじゃないかなって思うので、
Kindle版よりも実物版の方がおすすめです。