本記事では、『Z会 実力をつける日本史100題』のレビュー(評価)・感想について書きます!
『Z会 実力をつける日本史100題』の基本情報
値段 | 約1,400円 |
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著者 | Z会出版編集部 |
出版社 | Z会 |
出版年 | 2013年 |
もちおのおすすめ度 | ★★★☆☆ |
Z会の「実力をつける」シリーズの日本史ver.です。
古代から近現代まで、全時代の問題がつまっています。
構成はこんな感じ。
- 古代から近現代までで75題
- テーマ史が20題
- 論述問題が5題
『Z会 実力をつける日本史100題』に思うこと
理解より知識を問う問題が多い
本質的な理解を問う問題というよりも、知識を問う問題が多い印象。
レベルはぶっちゃけかなり高いです(ちょっと細かすぎるとも言える)。
とにかく難しい
「この問題集むずすぎだろ」って思います。
僕自身、高校3年生の時と教員採用試験の時の合計2回、この問題集を使ってみましたが…やればやるほどモチベーションが下がる。むずすぎ。
「こんなことまで覚えて意味あんの?」って不思議に思うことも多々。
早慶やMARCHなどの私大を受ける人はこの問題集をやるのが定番っぽいのですが、よくこんな難しい問題集できるなあって思います。
教員採用試験の時は、「細かい知識まで覚えとくか〜」ってことで2〜3周やりましたけど、この問題集をやりながらやっぱり「こんなことまで覚えても意味なくない?」って思いました
東大受験には不要
『Z会 実力をつける日本史100題』は、東大受験には絶対に必要ないです。
東大日本史は細かな知識よりも本質的な理解と思考力を問う問題が出題されるので。
早慶MARCH受験生向け
わりと細かい知識まで問われることのある早稲田・慶應・MARCHを受験する場合は、やっておいた方が良いのかも。
『体系日本史』で本質的な理解を深めてから取り組むのがおすすめ
かなり難しい問題まで出題されているので、この1冊を何周もじっくりやれば日本史の実力がかなりつくとは思います。
ただ、この問題集だけでは本質的な理解が深まるとは思えないので、まず駿台の日本史講師の塚原哲也さんが作った『体系日本史』に取り組むのがおすすめ。
『実力をつける日本史100題』は知識を問う問題が多い一方で、『体系日本史』は理解を問う問題が多いです。
『Z会 実力をつける日本史100題』の使い方・使う時期
使うなら使い倒せ
『Z会 実力をつける日本史100題』に取り組むのであれば、中途半端はダメ。
3周以上やって、この問題集で問われている内容を完璧に身につける…それくらい本気でやらないと意味がないと思います。
中途半端にやるくらいだったら、もうちょっと難易度が低い問題集をやった方が良いです。
夏から使う
この問題集を使う上で絶対におすすめしないのが、「試験直前に焦って使う」です。
余裕のない人が試験直前にこの問題集を買って取り組むと、もっともっと焦ることになると思います。
試験直前から使い始めるのが許されるのは、「もうだいたいOKだし、プラスアルファでやっとくか」って感じで余裕で合格できるレベルに到達している人だけ。
ほとんどの人はそこまで余裕がないと思うので、使うなら夏からガッツリ使うべし。
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