「英語の長文問題で時間が足りない!間に合わない!どうすりゃいーの!」
って受験生の時に悩んでいました。
んで、僕と同じような悩みを持っている人も多いかもと思ったので、実際に僕がやってみた対処法について書いておこうと思います。参考になるかわからないけど、よければどうぞ。
本記事の内容
- 英語で時間が足りなくなる理由
- 僕が実際にやってみた対処法
この記事の信頼性
僕(もちお)は元社会科教員
ざっくりと学校の勉強の経歴(?)を書くと、こんな感じ。
- 小学生の時は偏差値40台だったけど、「学年で10位以内に入ったら携帯電話を買ってあげる」という親の甘い言葉で火がつき、猛勉強。その結果、
- 中学生では、塾に行かずに学年1位
- 高校では、学年で1ケタの順位をキープ
- 東大文科三類不合格
- 浪人(Oh…)
- 東大模試で文科三類1位
- 東大に合格
目次
英語の長文で時間が足りなくなる理由

まず、そもそもなんで英語の長文で時間が足りなくなるのか?について。
たぶん理由は4つ。
- 英単語・英熟語・英文法の知識がそもそも不十分
- 英語の文章の構造を理解していない
- 1つの文を何度も読んじゃう
- 日本語のリズムで英語を読んでいる
それぞれ説明します。
(対処法は記事の後半で。僕がこの記事で一番言いたいのは、③④の対処法についてです。だから記事の最後まで読んでーーーー。)
①英単語・英熟語・英文法の知識がそもそも不十分
そもそも知識が不十分ってやつ。漢字が読めないのに日本語の文章を読もうとしているみたいな感じです。
ただ、「英単語も英熟語も英文法もそれなりに勉強して理解できてる!なのに長文になると読むのに時間がかかって間に合わない!」って人も少なくないはず。僕もそっちのタイプでした。
そういう人は、次の2つの理由のどっちかに該当していると思います。
②英語の文章の構造を理解していない
英語の文章って、パラグラフ(段落)の最初に重要なことが書かれていることが多いんですよね。
こんな感じ。
段落の最初 | 筆者が言いたいこと |
---|---|
段落の途中 | 筆者が言いたいことのくわしい説明・具体例など |
段落の最後 | 筆者が言いたいことをもう一度くり返す |
まああくまで傾向に過ぎないんですけど、(たぶん)欧米の人って「早く言いたいこと言えや!」って感じの文化なので、段落の最初にドドンっと「言いたいこと」「大事なこと」を持ってくることが多い。
そういう英語の文章の構造を理解せずに、すべての文章を”同じ重み”で読んでしまうと、長文を読むのにむちゃくちゃ時間がかかっちゃうわけです。
あと、
③1つの文を何度も読んじゃう
っていう理由もあると思います。
The start of the desperately awaited vaccine program coincided with several European countries announcing new lockdowns amid spiraling infections, highlighting the long road to ending the global pandemic.
例えばこういう文章を目にした時に、何度も何度も読んじゃうやつ。一発で意味が理解できなかったら何度も読むしかないんですけど、読む回数が増えれば増えるほど、当然、長文を読み終えるのは遅くなります。
そして、日本人特有の理由として、
④日本語のリズムで英語を読んでいる
ってのもあると思っています。
日本語と英語ってリズム感が違うので、日本語のリズムで英語をとらえると時間がかかりやすくなるんですよね。
どういうことかというと。
日本語は、1文字ずつ等間隔でリズムを刻む言語です。
例えば俳句で考えてみるとわかりやすくて、
古池や蛙飛びこむ水の音
っていう松尾芭蕉の俳句を読む時に、日本人って
ふ / る / い / け / や / か / わ / ず / と / び / こ / む / み / ず / の / お / と
って感じで1文字ずつ等間隔にリズムを刻みませんか?
※このような日本語のリズムを音節拍と言います。
一方、
英語は、1文字ずつではなく、まとまりごとに波を打つような感じでリズムを刻む言語です。
例えば、
I can do it.
っていう文を読む時に、英語に慣れていない日本人って
あ / い / きゃ / ん / どぅー / いっ / と
とか
あい / きゃん / どぅー / いっ
って読んじゃうかもしれませんが、ネイティブの人はこんな読み方をしません。
ネイティブの人は、
あいきゃん / どぅーいっ
のように、まとまりごとに波を打つような感じでリズムを刻んで、アクセント(抑揚)をつけながら読みます。
※このような英語のリズムを強勢拍リズムを言います。
このように、日本語と英語ではリズムが違うんです。
なんですけど、
日本人は日本語のリズムで英語を読みがち。んで、これが「英語の長文を読む時に時間がかかってしまう」原因の一つになっていると思っています。
さっきの
I can do it.
で考えてみます。この文を英語のリズムでとらえると
あいきゃん / どぅーいっ
って2回のリズムで読めますよね。
でも、日本語のリズムで読んじゃうと、
あい / きゃん / どぅー / いっ
って4回のリズムになってしまいます。時間がかかるー。
こんな感じで、日本語のリズムで英語を読むと、より時間がかかっちゃうわけです。長文になったらなおさら。
小まとめ
英語の長文で時間が足りなくなる理由
- 英単語・英熟語・英文法の知識がそもそも不十分
- 英語の文章の構造を理解していない
- 1つの文を何度も読んじゃう
- 日本語のリズムで英語を読んでいる
こっからは対処法です。
英語の長文問題を素早く解くための対処法

(1)英単語・英熟語・英文法の知識を身につける
もし英単語・英熟語・英文法の知識が不十分っていう理由で長文が読めないのであれば、英単語・英熟語・英文法の勉強をまずやるべきです。
テクニックに走るんじゃなくて、基礎体力を身につけるべき。
そのうえで、
(2)英語の文章の構造を理解して軽重をつけて読む
英語の文章は
段落の最初 | 筆者が言いたいこと |
---|---|
段落の途中 | 筆者が言いたいことのくわしい説明・具体例など |
段落の最後 | 筆者が言いたいことをもう一度くり返す |
こんな感じで書かれていることが多いので、段落(パラグラフ)の最初と最後を特に集中して読むようにします。
んで、「あ、この部分は『言いたいこと』をくわしく説明してるだけだな」「この部分は具体例だな」ってわかったら、そういう部分の文章はサラーーーっと読むようにします。
こうやって文章に軽重をつけて読むようにすると、長文を素早く読めるようになってきます。このブログ記事だって、「ここはさらっと読めばいいかな」「ここは重要そうだな」って軽重をつけて読んできましたよね?そんな感じです。
(3)リスニングをやる
英語の長文で時間が足りなくなる理由の
- ③1つの文を何度も読んじゃう
- ④日本語のリズムで英語を読んでいる
を克服するためには、
- 英文を「前から」「一発で」理解できるようになる
- 英語のリズムで英語を読めるようにする
ってのが必要。
んで、これを実現しようと思った時に、僕が実際にやってみて「これ最高じゃん!」って思ったのが、リスニングの練習でした。
というのも、リスニングをやると、英文を「前から」「一発で」理解せざるを得なくなるし、英語のリズムを身につけることができるから。
受験直前だったとしても、1ヶ月くらい本気で聞きまくれば効果はあると思います。ある程度。(本当は長期間やった方が良い)
リスニングのおすすめのやり方
たくさんの種類のリスニング教材を使って英文を聞きまくるのではなく、
何種類かの文章にしぼって、
それらを何度も何度もくり返し聞いて、
暗記して口ずさめるくらいまでやる
ってのがおすすめです。
たくさんの種類の英文を聞いても、結局頭の中を素通りしてしまうんですよね。それよりも、一つの物を自分のモノにした方がいいと思うんです。こういう作業をくり返して、「自分のモノになった英文」のストックを増やしていくイメージです。
そうすると、その英文の中に出てくる英単語や英熟語もパーフェクト!完全に理解した!ってなるはずなので、他の面でもプラスの影響が出てきます。
リスニングのおすすめの教材
僕が(当時)使っていた教材を紹介します。
速読英単語
短い英文がついている単語帳で、この文章の長さがリスニングにちょうどいいんです。
別売りのCDを買って、英文を通学中に聴きまくっていました。
中学生向けはこちら
ニュース英語のリスニング
実際に報道されたニュースをもとにしたリスニング教材。
スピードを速めることができるし、社会の勉強にもなるのでおすすめ。
高校生向けです。
キムタツのリスニング教材
これを使っていました。
今は新しいやつが販売されているようです。
あと、僕は使ったことないのですが、
おすすめしないリスニング教材
映画やTEDは非推奨。
「活きた英語で勉強しよう!」ってイキって手をつけがちで、僕もカッコつけて手を出したことがあるんですけど、わけわかめでした。自分の実力とレベルの差がありすぎました。
映画やTEDじゃなくて、無難に受験用の教材を使った方が良いと思います。
まとめ
英語の長文で時間が足りなくなる理由
- 英単語・英熟語・英文法の知識がそもそも不十分
- 英語の文章の構造を理解していない
- 1つの文を何度も読んじゃう
- 日本語のリズムで英語を読んでいる
英語の長文問題を素早く解くための対処法
- (1)英単語・英熟語・英文法の知識を身につける
- (2)英語の文章の構造を理解して軽重をつけて読む
- (3)リスニングをやる
じゃ、またねー。
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