どうやったら記憶力が上がる?忘れないようになる?【記憶メモ#1】
今回は、記憶について本を読んで勉強したことを共有します。
今の時点でわかったことをまとめるので、また理解が深まったら続きを投稿しようと思います。
記憶のメカニズム
記憶には、短期記憶と長期記憶があります。
短期記憶
- 容量は7項目程度(いわゆる「マジックナンバー7」)
- 保持時間は15〜30秒ほど
数字を2桁ずつまとめて覚えるように、情報をまとめて(チャンク化して)覚えられる情報量を増やす、というテクニックもあります。
長期記憶
- 容量は無限だと考えられている
- 容量そのものには、個人差はあまりないと考えられている
短期記憶から長期記憶へと情報が移っていくわけですが、「どうやって情報を長期記憶に定着させるか」については、後半でまとめます。
記憶は「再構成」される
記憶に関して、もう1つおもしろいのが「記憶は再構成される」という話です。
脳は情報をそのまま格納するのではなく、自分の持っているフィルター(スキーマ)を通して記憶します。つまり記憶は、極めて主観的な情報だということです。
同じ授業を受けていたはずなのに、人によって記憶している内容が違う・・・ということがありますよね。あれは、記憶がそもそも「そのまま保存」ではなく「再構成」されるものだから起きる現象のようです。
忘却とは何か
忘却についてですが、「記憶が完全に消失する」というエビデンスは、今のところないようです。
現在有力なのは「検索失敗説」という考え方で、忘れたように感じても情報自体は頭の中に残っていて、それを検索して見つけ出せないだけ、というものです。
正直、忘却についてはまだ勉強できていない部分が多いので、これは今後もう少し掘り下げたいと思っています。
記憶力を良くする方法
記憶を長期記憶として定着させるための方法として、いくつかのものが知られています。
| 繰り返す | 単純に、内容を繰り返す。 |
| 関連づける | すでに知っている情報と結びつける。特に自分自身の経験や感情と結びつけると定着しやすい。 |
| 分散学習 | 学習時間を分散させる。 |
| 検索練習 | 思い出す(検索する)練習をする。 |
このなかでも、分散学習と検索練習の2つは、認知に関する文献のなかでもっとも効果的な学習法として位置づけられているようです。
インターリーブ・精緻化・具体化・デュアルコーディングといった他の方法もありますが、それらよりも圧倒的に効果が高いと認められているとのことでした。
ここから示唆されること
脳に関する研究なので、断定的なことは言えません。ただ、ここまでの記憶研究の積み重ねから、次の2つが示唆されると思います。
① 勉強計画は「詰め込み」ではなく「分散」で立てる
一度に大量の知識を詰め込む「一夜漬け」や、テスト直前数日間での集中的な勉強は効果的ではありません。
それよりも、たとえば2週間くらいのある程度長い期間を取り、その中で数学や社会科などの科目を毎日、あるいは2日に1回といったペースで少しずつ学習するなど、「学習時間を分散させる勉強計画」を立てることが、記憶の定着において非常に有効です。
② 小テストを積極的に使う
教科書や参考書を何度も読み返すインプットよりも、勉強した内容を記憶だけを頼りに白紙に書き出したり、誰かに説明したりする「検索練習」が非常に効果的です。
特に、選択式よりも自分の言葉で文章を生み出す「自由記述式のアウトプット」が適しています。
これにより記憶が強固になるだけでなく、「どこを覚えていて、どこを覚えていないのか」というメタ認知(自分自身の学習状態のモニタリング)が可能になり、その後の勉強方針を立てやすくなるというメリットもあります。
ただし注意点として、「良い成績をとらなければならない」という強いプレッシャーがある環境下では、検索練習の効果が低下することが分かっています。評価やテストのプレッシャーがない状態で、純粋に自分の実力を確認・試すためのツールとして小テストを行うことが大切です。
また、検索練習は、内容が全く思い出せない状態で行っても高い効果は得られません。「半分以上は思い出せる」といった、ある程度記憶が残っているタイミングで思い出す作業を行うことで、最も効果を発揮するようです。
指導者の立場で言うと、いきなり難しすぎる小テストやアウトプットを行おうとせず、学習者が自力で思い出せるような「適切な足場かけ(スキャフォールディング)」を提供することが重要になります。
続きます
以上が、今週記憶について勉強したことです。
また理解が深まったら、続きを共有します。





