学習教材

【日本の歴史マンガ】集英社と角川を比較。参考書と教科書の違いって感じ

望岡 慶(もちお)
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同じ「日本の歴史」の学習漫画でも、集英社と角川では「情報の届け方」のポリシーが異なる。

  • 「教えるプロ(予備校講師)」が総合アドバイザーを務めた集英社
  • 「研究のプロ(東大教授陣)」が監修者を務めた角川

という立場の違いが、そのまま内容の違いを生んでいる。

自分がどちらのスタイルを求めているか、以下の比較を参考にしてみてほしい。

モチオカ
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【集英社】「歴史の本質」を凝縮した、予備校講師の視点

『集英社 コンパクト版 学習まんが 日本の歴史』

集英社版は、東大日本史対策に定評のある予備校講師の野島博之氏が総合アドバイザーを務めている。「教えるプロ」が漫画作りに大きくコミットしたことで、膨大な歴史的事実の中から「特に重要なポイント」を抽出し、凝縮する作業が徹底されている印象。

単に「何が起きたか」を説明するだけでなく、「その事件にはどんな意味があったのか?」という背景や意義、本質が、キャラクターのセリフやナレーションを通じて語られる。

情報の取捨選択が上手いため、文章量は適切に抑えられている(それでも少なくはないけど)。集英社の漫画は歴史の全体像を構造的に理解するのに非常に向いている。

『集英社学習まんが日本の歴史』
【集英社版 学習まんが日本の歴史レビュー】セリフが練られていて深い。質が高い
【集英社版 学習まんが日本の歴史レビュー】セリフが練られていて深い。質が高い

【角川】「歴史の具体」を丁寧に描く、大学教授の視点

対する角川版は、東京大学の教授陣による監修のもと、最新の研究成果を丁寧に、具体的に盛り込んでいるという印象。

集英社が「抽象(本質)」を突くスタイルなら、角川は「具体(詳細)」を積み上げるスタイル。

歴史学の最前線で活躍している「研究のプロ」が、最新の研究成果に基づく歴史の解釈をちゃんと伝えようとしてくれたがゆえに、あれも書いた方がいい、これも書いた方がいい…って感じで、テキスト量が膨張していったんじゃないかと。歴史的事項の説明が非常にきめ細かく、情報量は集英社よりも多い。

そのため、読むのは疲れるけれど、その分「なぜそうなったのか」のプロセスを詳しく知ることができる。最新の学説に基づいた「今の歴史」を詳しく学びたい人にとっては、これ以上ない学習漫画と言える。

【角川まんが 日本の歴史レビュー】大人の学び直しにも使える。東大教授が監修したのも納得の読み応え
【角川まんが 日本の歴史レビュー】大人の学び直しにも使える。東大教授が監修したのも納得の読み応え

まとめ

集英社「教えるプロ」が作品作りにコミット。「歴史のポイントを効率よくつかみたい」「深い意味まで一気に理解したい」人に向いている。
角川「研究のプロ」が作品作りにコミット。「最新の研究に基づいた詳細な知識を得たい」「具体的なエピソードをじっくり読み込みたい」人に向いている。
巻数サイズカバーカラー出版年近現代史受験に使えるかKindle版値段
集英社
コンパクト版
22
(別2)
四六判ソフト一部20219/20巻あり18,590円
角川21
(別5)
四六判ソフト一部20159/21巻あり23,760円
【日本の歴史漫画】おすすめは3社。集英社と角川が特におすすめ【比較】
【日本の歴史漫画】おすすめは3社。集英社と角川が特におすすめ【比較】
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望岡 慶(モチオカ)
望岡 慶(モチオカ)
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千葉で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる
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