インドネシアに行くなら読みたいおすすめ本
東南アジア最大の人口を誇る、インドネシア。
1万を超える島々からなるこの国では、多様な民族や宗教が共存しています。
そんなインドネシアを歩くなら、事前に少しだけでも歴史や社会のことを知っておくと、街の見え方がぐっと深まります。
おすすめの本を紹介します!
インドネシアとは

東南アジアに位置する島国、インドネシア。
かつてはオランダの植民地として支配されていましたが、1945年に独立を宣言し、多様な民族と宗教が共存する国家として歩みを進めてきました。
今では東南アジア最大の経済圏を持ち、人口も2億人を超える地域大国として、国際社会での存在感を強めています。
- インドネシアはどんな歴史を歩んできたのか?
- 現在のインドネシアが抱えている課題は?
インドネシアに関するおすすめ本
【良い】サクッとわかる ビジネス教養 東南アジア
インドネシアに特化した本ではありませんが、少ない記述の中にも本質を突いた内容が詰まっています。
シンプルな言葉で要点を押さえているので、時間がない人にもおすすめ。
インドネシアだけでなく、東南アジア全体の流れや比較にも役立つ一冊です。
【良い】サクッとまんがでわかる! インドネシア入門
誤字の多さが少し気になるものの、インドネシアをいろいろな切り口からざっくり理解できる一冊。
まんが形式で読みやすく、内容も意外と面白いです。
政治や歴史の話は控えめで、これからインドネシアでビジネスを考えている人向けに、経済や現地のビジネス事情が中心になっています。
【良い】インドネシア ──世界最大のイスラームの国
イスラーム国家という視点から、インドネシア社会を深く掘り下げた一冊。
「インドネシアってイスラム国家のわりに、過激じゃなくて穏やかな国だよな」って思っていたけど、現実はそう単純ではないことがよくわかりました。
宗教と社会の関係、政治とのつながりなど、表面的な理解では見えてこないインドネシアの姿を知ることができます。
【未読】インドネシア大虐殺
未読
【未読】現代インドネシアを知るための60章(エリア・スタディーズ)
インドネシアの政治・経済・歴史・文化など、あらゆる分野が網羅された一冊。
読み通すのは大変なので、気になる章だけ拾い読みする「辞書的な使い方」がおすすめです。
2013年出版と、やや古いのが難点。
【定番】地球の歩き方 インドネシア
旅行本の定番。観光スポット、ホテル、グルメ、アクセス情報など、旅に必要な情報が網羅されています。
【微妙】歴史と人口から読み解く東南アジア
東南アジアを「歴史」と「人口動態」という2つの軸から読み解いていく本。
インドネシアに特化した本ではありませんが、インドネシアと日本の関係について触れた章があります。
【良い】池上彰の世界の見方 東南アジア~ASEANの国々~
東南アジア全体を扱った入門書。インドネシアに関する記述は多くなく、経済の話も「人口ボーナスでこれから発展する」という程度にとどまります。
ただし、戦後の政治史の解説がとても充実していて、
- スカルノがどうやって軍を抑えたのか、
- スハルトがどうやって権力を握ったのか、
といったポイントがわかりやすく説明されています。
インドネシアの歴史をざっくり理解したあとに読むと、流れがつかめて面白いはず。「漢字のないチャイナタウン」の話も面白かったです。
【微妙】入門 東南アジア近現代史
タイトルに「入門」とありますが、内容はかなり本格的。
東南アジア各国の近現代史がしっかり書かれており、高校世界史レベルの知識がある前提で読むのがちょうどよさそうです。
インドネシアに関する記述もありますが、目次がざっくりしていて拾い読みしにくいのが難点。
終章「東南アジアとは何か」では、正直何が言いたいのかよくわからなかったです。要するに「東南アジアの国々はヨーロッパと違ってそれぞれが独特。東南アジアって多様性に満ちていて一括りにするのが難しいよね」ってことが言いたいんだと思うけど、だったら東南アジアを一括りにして語ること自体が矛盾してない?っていう。
編集者は「東南アジア」をテーマに本を作りたいと思ったけど、筆者は「東南アジアを一括りに語るのは困難」って思っている、ってことなんじゃないかな。コンセプトが固まらないまま執筆が進んだ結果、何を伝えたいのかよくわからない本になってしまったのかもしれません。