思春期とは?
そもそも思春期とは何なのでしょうか?
思春期の定義には様々な考え方があって、ティーンエイジャー(teenager)の時期と同じと考える人もいれば、世界保健機関(WHO)のように「人生の第2の10年間(10〜19歳)」と定義する場合もあります。
思春期にはさまざまな定義があるのです。
しかし現在、多くの研究者は思春期を「第二次性徴による生物学的変化の始まりから、個人が安定した独立した社会的役割を確立するまでの期間」と考えています。
スタートはわかりやすいですね。
思春期に起こる性ホルモンの分泌によって体や心に質的な変化が訪れるタイミングが思春期のスタートです。個人差はかなりありますが、一般的には10~13歳くらいでしょうか。
第二次性徴が始まった瞬間をドンピシャで捉えるのは難しいですが、外見の変化に現れるのでわかりやすいです
一方でわかりにくいのが思春期が終わるタイミング。
「個人が安定した独立した社会的役割を確立するまでの期間」とは一体…。ざっくり言うと「ちゃんと大人になった瞬間」ってことだと思いますが・・・。

この定義でいくと、もしかしたら僕はまだ思春期のままかも……
先進国では20代以降も親と同居したり大学に通ったりするのが珍しくありません。
一方で、文化や国によっては、例えば15歳になったらすぐに大人としての役割を期待されることがあります。そのような文化の地域では、そもそも思春期という概念自体がなかったりする場合があるようです。
まあ思春期が終わるタイミングについて厳密に議論することに、そんなに意味はないでしょう。
重要なのは、第二次性徴を迎える10代ならではの行動パターンがあるということです。(※この傾向は20代に入ると落ち着いていきます。)
思春期への理解を深めて必要以上に振り回されないことが保護者に求められます。
→
参考文献
Blakemore, Sarah-Jayne. Inventing Ourselves: The Secret Life of the Teenage Brain